ランチの味噌汁代わりに春雨スープをチョイスする、カップ麺の代わりに春雨スープを食べる……。
こんな方、多いのではないでしょうか。

春雨の原材料はじゃがいもやさつまいものでんぷんを原材料としているものがほとんどです。
つまり、炭水化物ですね。

炭水化物ということは、カップ麺を食べても変わらないのでは？　と思う人もいるのではないでしょうか。
実際、ヘルシーな点があるのかどうかみていきましょう。

カロリーは？

春雨のカロリーはどのくらいなのでしょうか？

乾燥した春雨100ｇあたりのカロリーは約350Kcalです。

市販の春雨スープなどは20ｇから30ｇ程度春雨が入っているものが多いので、春雨を20ｇ使用していると仮定すると、カロリーは約70Kcalです。（これに具材等のカロリーが加わります）
カップ麺をイメージして中華麺（乾麺）をみてみると、100ｇあたり約450Kcalとなっています。
ミニサイズのカップ麺で麺を30ｇ使用していると仮定するとカロリーは約136Kcalです。

コンビニで手に取りやすいカップタイプの場合、カップ麺よりも春雨のほうがカロリーは低くなりますね。
ただし、麺の総量が異なりますので、カップ麺と比べて満腹感は得られないのが難点です。

糖質は？

次に、低糖質ダイエットでも注目されている「糖質」はどうでしょうか。

乾燥した状態の春雨100ｇあたりの糖質量は約83ｇです。
麺類100ｇあたりの糖質量は約70～80ｇであり、春雨と同じような感じです。

白米100ｇ（小さい茶碗1杯分）の糖質量は約37ｇなので、白米とくらべると、実は春雨に含まれる糖質は多いのです。

ただ、実際に食べる量で考えてみると春雨20ｇ（春雨スープひとつ分）に16.6gなので、実際に摂取する量としては低くなり、低糖質を意識される方でも取り入れやすい糖質量となっています。
糖質制限ダイエットをされる方は、春雨を主食代わりにたくさん食べる方法は避けた方ほうがよさそうです。

GI値は？

最後に、少し耳慣れない「GI値」という視点で春雨をみてみます。

GI：グリセミックインデックス

炭水化物を含む食物を摂取した際に引き起こされる血糖値の上昇の程度に従って、それぞれの食品に与えられる指数です。
値が低いほど緩やかになり血糖値が上がりにくいため、糖質量が同じでもGI値が低い方が太りにくいと言われています。

春雨のGI値は32ｇです。
白米は84ｇで、中華麺やパスタは60ｇから80ｇなので、春雨はGI値の低い食材といえます。
これは減量中の方や健康を気にする方にはとてもうれしいですね。
茹でたり戻したりすると、乾麺が約2倍に増えるのに対して、春雨はで3，4倍に増えるのでボリュームも考慮するとカロリーや糖質の割に満足感が得られるのではないかと考えられます。

野菜などを加えてボリュームアップするとよりヘルシーになるでしょう。

夏に向けて体重を気にし始める方も多いこの時期、上手に献立にとりいれてみてはいかがでしょうか？