皆さんこんにちは。
精神保健福祉士の笹井です。
今日皆さんにお届けするテーマは「自尊心」についてです。
仕事でできないことがあったとき、ミスをしたとき、上手くいかないとき、「自分はダメな人間なんじゃないだろうか、自分なんていらない人間なんじゃないだろうか」と思うことはありませんか?
そんなふうに思っている方は要注意です。
自尊心が欠如したり過剰になると、不安障害や依存症、摂食障害などの精神障害になりやすくなります。
今日はあなたを健康に保つ自尊心についてお教えします。
自尊心とはなんぞや?
自尊心とは「自分は価値があり大切な存在である」という「自尊」と「自分は有能な存在である」という「自信」とで成り立っています。
「自尊」は「自分はこの会社にとって必要な存在である」「自分は家庭にとってなくてはならない存在である」といった社会とのつながりの中で見いだされることが多いです。
また、「自信」は「このプロジェクトを成し遂げた」「この出来事で褒められた」など、個人の成功体験や人生経験の積み重ねによって感じられることが多いです。
自尊心は社会生活を営む上でなくてはならないものです。
自分を健康に保てるのは、自分を大切にできるからです。
自尊心が低下してくると、自分よりほかの物事に引きずられて、自分で物事を決めることができなくなってきます。
<自尊心が低下している例>
自暴自棄になり、自分の生活がなくなるほどまで残業してしまう。
自分の将来など考えられなくなり、欲望のままに飲酒や暴食などしてしまう。
低くなった自尊心を高めてみよう
世界は広くて、すごい人たちが山のようにいて、自分なんかはなにもできない、手の届かない存在があると一度はだれしも思ったことがあるのではないでしょうか。
また、とてつもないミスを起こしてしまって、上司や先輩から嵐のように怒られたことがだれしもあるのではないでしょうか。
社会生活を営む上で、人はだれしも壁にぶつかり、「自信」や「自尊」を揺るがされます。
そんな時は、自尊心を回復させることが必要です。
では、どのように回復させればよいのでしょうか?
その方法とは、自尊心を崩された社会とは違う社会で、自分が有能である、自分は価値がある存在だと思い出すことです。
<自尊心の回復例>
自分がやっているSNSで他者から承認を得る。
友人たちと自分が得意なスポーツやゲームをする。
ボランティアをして、人の役に立っている実感を得る。
ここでのポイントは、自尊心を取り戻す行為で、さらに失敗しないことです。
自分はできるんだ、やれるんだと認識できるものを採用しましょう。
最近のトレンドははSNSにタピオカやスイーツの写真を挙げる……でしょうか。
絶対に「イイね!」がついてますよね。
もっとも、そのタピオカやスイーツがすごいだけで、挙げている人がすごいわけではないんですけどね。
高めすぎると逆にダメ
自尊心は高くなると、自主性を高め、自分の信念に基づく行動を強化しますが、高めすぎるとよくありません。
たまに、周囲の評価はそれほど高くないのに、プライドや態度が富士山のように高い方いらっしゃいますよね。
成績が悪くても、本人の満足が高いので、改善ができにくいのです。
自信がつきすぎている奴は鼻につくやつです。
少しくらい先輩や上司の前ではしおらしくしましょう。
何事も中庸が肝心です。
みなさん、ミスをしたとき、怒られたとき、それがあなたを成長させる薬になります。
冬休みまであと1か月半。
頑張りましょう。
それではみなさんさようなら。