オンライン無料座談会「たかが睡眠?されど睡眠!仕事の生産性を上げる睡眠管理術」開催レポート

「産業保健新聞」読者の皆さまこんにちは。
ドクタートラストセミナー事務局です。
今回は、11月1日に開催したオンライン座談会「たかが睡眠?されど睡眠!仕事の生産性を上げる睡眠管理術」の内容をレポートします。

従業員が健康になるためには、労働した分、しっかりと休養を取ることが必要です。
身体的、精神的な健康を考えるうえでも、睡眠は欠かせないものであるため、セルフケアの部分を企業がどのようにサポートをするのか、お悩みの企業は多いと思います。
他社の取り組みや、自社の取り組みの有効さを知る機会はなかなか持てないことから、今回このテーマでの座談会を開催することとなりました。

ドクタートラスト所属の看護師の笹井裕介が講師役を務め、前半は参加いただいた方々で座談会を実施し、各企業様が持つお悩みや取り組まれている対策について意見交換を行いました。
また、後半は、各社からいただいたご質問についての解説や、他社での取り組みの紹介を行いました。

開催概要

座談会名称:「たかが睡眠?されど睡眠!仕事の生産性を上げる睡眠管理術」
日時:2023年11月1日(水)15時~16時
会場:ZOOMを使ったオンライン開催

講師プロフィール

笹井 裕介
株式会社ドクタートラスト アンリサービス推進課課長
大学卒業後、精神科クリニックにて、ソーシャルワーカーとして、受理面接や生活相談を実施。その後、看護師免許を取得し、一般病院の呼吸器内科にて慢性期や終末期の看護を実施。臨床経験を活かし、2017年にドクタートラストへ入職。ストレスチェックの実施者やメンタル不調者へのカウンセリング、健康セミナーの講師など、産業保健分野での研鑽を積む。現在、外部相談窓口「アンリ」の相談員として、企業や従業員からの相談対応を行っている。
【保有資格】看護師、精神保健福祉士、公認心理師

座談会内容

前半:気になる企業の生の声。自社でもできそう?取り組めそう?

①ドクタートラスト講師による、企業が取れる睡眠対策についての動画視聴

ドクタートラストが作成した衛生委員会資料をもとに、知識をさらに深めるべく、企業の対策を解説した動画について、参加者の皆さんにご覧いただきました。

②参加者による座談会

座談会に参加された企業の特色(現場業務かデスク業務、交代勤務の有無、年齢層や男女比)がそれぞれある中で、睡眠に対しての取り組みがどのようになされているか、何に取り組もうとされているか、何を問題に感じているか、など、取り組んだ効果や実績、抱えている疑問や不安について意見交換を行いました。
企業の取り組みに関して、休憩室の設定や昼寝用のロッキングチェア、睡眠用補助食品の購入、ノー残業デーの設定、テレワークの実施など、さまざまな対策について、参加者からお話いただくことができました。
健康経営に興味のある企業さまも多く、自社で取り組むにはどのようにすれば良いか、他社の取り組みを聞いて関心を寄せられている姿もよく見られ、また、それぞれに企業の特色が出る中で、自分がいる企業はどの程度、睡眠対策について興味があるのか、取り組めているのか、気付きを得ていただくこともできました。

後半:睡眠にまつわる質疑応答

後半では、今回の座談会を通しての、企業から寄せられた疑問について、講師の笹井がお答えをしました。
企業からは、以下のような疑問が寄せられました。

・ 実際一日どれだけの時間睡眠をとったら良いのだろうか、睡眠をとる良い時間帯も教えてください
・ 睡眠はタイムカード打刻後のプライベート時間のことのように思うが、そこにどのように会社として対応策が取れるのか。情報提供やリテラシーの底上げ以外にできることはあるのか知りたい

「実際一日どれだけの時間睡眠をとったら良いのだろうか、睡眠をとる良い時間帯も教えてください」といった企業の疑問について、睡眠の意義や意味、人体のバイオリズム、年齢による睡眠の変化、などのお話を混ぜながら、適切な睡眠について解説を行いました。
結論からいうと「睡眠は人それぞれに正解の形がある」のですが、多くの人にとっては当てはまるだろう傾向があり、それを踏まえて自分の正解の形を模索していくことが必要です。
自身の睡眠傾向をセルフチェックできるサイトや質問紙などの紹介も行いつつ、睡眠のあり方を、参加者にも「悩む当事者」として、自身の睡眠を振り返っていただく時間となりました。

「睡眠はタイムカード打刻後のプライベート時間のことのように思うが、そこにどのように会社として対応策が取れるのか。情報提供やリテラシーの底上げ以外にできることはあるのか知りたい」といった疑問に関しては、企業の取るべきスタンスや考え方、ドクタートラストが把握している企業の取り組みや他社事例をご紹介しました。
もちろん、睡眠はプライベートな時間を使って行われるものです。
ただ、良好な睡眠が取れているからこそ、仕事へのパフォーマンスが十分に発揮されるものでもあります。
人手不足の現代において、企業がどれだけの付加価値を得られるかは、給与面だけではなく、福利厚生やさまざまな社員へのケアを有しているかにもかかってきています。
社員の企業に対する満足度を高めるためにも、睡眠対策を進める必要があるわけです。
企業の価値の高め方、従業員に健康にいてもらう取り組みをご説明し、参考にしていただきました。

参加者の声

座談会終了後に開催したアンケートでは、参加者の方から、以下のような前向きなお声が寄せられました。

・取り組めそうな事例が見つかってよかった
・また参加したい
・予算をかけずに対策を行えることが分かってよかった
・全社でなくとも一部署から取り組めるとわかり、取り組む難易度が下がったように感じている

さいごに

今回の座談会では、企業が取れる睡眠対策について解説するとともに、皆さんで課題を共有、解決に向けて模索しました。
皆さんとても積極的に抱えている悩みや課題を共有していただき、その課題に対する意見もたくさんいただきましてありがとうございました。
心よりお礼申し上げます。
今後も活気のある座談会にできるよう努めてまいりますので、ご参加をお待ちしております。

第1水曜日に開催中!無料のオンライン座談会

ドクタートラストでは、毎月第1水曜日に無料のオンライン座談会を開催しています。
会社の人事担当者、衛生管理者、産業保健スタッフの方であれば、どなたでも参加いただけます。
詳細は、以下リンクよりご覧ください!

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笹井裕介産業保健部 看護師・精神保健福祉士

投稿者プロフィール

大学卒業後、精神保健福祉士として、精神科クリニックで心理相談、生活相談を担当。その後、看護師資格を取得し病院勤務となる。呼吸器内科・腎代謝科で従事し、ターミナル(終末期)や慢性期の患者さんと関わる。病院勤務を通して、予防医学に興味を持ち、株式会社ドクタートラストに入職。
現在は、電話相談窓口でのハラスメント・メンタル・健康相談対応、企業の人事担当者への提案やコンサルティングを行っている。
【保有資格】看護師、精神保健福祉士、公認心理師
【ドクタートラストのサービスへのお問い合わせはこちら】
【ドクタートラストへの取材、記事協力依頼などはこちらからお願いします】

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