若い頃にくらべて「むせやすくなったな」と思うことはありませんか？
それは喉の筋肉の衰えが原因かもしれません。
加齢に加え、外出自粛などにより人とのコミュニケーションが減ったことにより、喉の筋肉の衰えは加速するのではないかと言われています。
今回は、喉のトレーニング方法をわかりやすく解説します。

喉の筋肉が衰えると何が悪いのか

喉には、食べ物を飲み込む、声を出す、呼吸をするなど生きていくうえで必要な機能が備わっています。
これら機能が衰えることによって健康寿命が短くなるリスクが高まります。
また、高齢者肺炎の7割以上がうまく呑み込めないことによる誤嚥性肺炎といわれています。
寿命が延び、働く年数も増えた今、喉の老化防止は非常に重要です。

あなたの喉は大丈夫？～老化度チェック～

まずは、あなたの喉の老化度をチェックしてみましょう。

□　食事中、むせたり、咳き込んだりすることが多くなった
□　自分の唾液を誤嚥しそうになって、咳き込むことがある
□　ペットボトル飲料など、上を向いてゴクゴク飲むとむせてしまう
□　薬やサプリメントなどの大きめの錠剤をうまく飲みにくく感じるようになった
□　食事中や食後に喉がゴロゴロすることがある
□　以前よりも食事時間が長くなった気がする
□　以前よりも「声が小さくなった」と言われる
□　おしゃべりは好きではない。人と会ってもいつも口数が少なく寡黙なほうだ
参考：西山耕一郎「肺炎がいやなら、のどを鍛えなさい」（飛鳥新社、2017年5月）

いくつ当てはまりましたか。
チェック項目が多いほど喉の老化が進行している可能性が高いです。
喉の衰えを感じたら、早い段階から老化防止策を実施することをお勧めします。

喉のトレーニングのコツ

以下では、「喉トレーニング」のコツをご紹介します。

◆　顎持ち上げ体操

まず、下あごに両こぶしをあててください。
そのまま、下を向いて力いっぱい顎を引く力と、こぶしを上に押し返す力の押し合いっこをしましょう。
さらに、「イー」と発生するように口を横に広げて実施してください。

◆空嚥下

頭を少し前に倒した姿勢で、唾をゆっくり飲み込んでください。
飲み込むことに意識を集中させるのがコツです。

◆呼吸筋を鍛える

呼吸筋に関する記事がありますのでこちらを参考にしてみてください。

はたらく人の健康室How「自分の呼吸を意識したことありますか？ 不調の背景に呼吸力の低下があるかもしれません」

◆その他

・　音読
・　楽しくおしゃべり
・　お風呂でカラオケ　など

これを機会に、自分の喉に注目してください！
そして、できることから始めてみてください。