初めて衛生管理者になった方へ|産業保健師が実際に使った資料と3つのポイント

皆さんこんにちは。「産業保健新聞」運営元、ドクタートラストで保健師をしている清宮です。
2025年4月から、産業保健師として社内の衛生管理者を兼務することになりました。
「保健師だから大丈夫だろう」と思っていた私が実際にやってみて気づいたこと、役立った情報を皆さんに共有します。

衛生管理者の方へお役立ち情報

まず驚いたのは、業務の多さです。
産業保健師の経験があるので大丈夫と思っていましたが、実際には多岐にわたる業務に戸惑いました。
以下はドクタートラストでの例です。
企業によって異なる部分もあります。

<衛生管理者の業務>※ドクタートラストの場合
・ 健康診断
・ 衛生委員会の運営
・ 産業医の対応
・ ストレスチェックの対応
・ 休職・復職の対応
・ 健康経営優良法人や金の認定に関する申請
・ 労働基準監督署への報告書対応
・ 社内の健康イベントの企画・運営
・ インフルエンザ予防接種
・ 社内の健康教育 など

この経験を通して、初めて衛生管理者になった方は対応に困ってしまうことが多いのではないかと感じました。
今回は少しでも皆様の力になれば良いなと思い、実際に衛生管理者をやってみて役立った資料や参考になった情報を3つのポイントにまとめて共有します。

ポイント1:衛生委員会の目的や衛生回りに関する法令で定められていることを把握しておこう!

ドクタートラストでは、衛生委員会で使ってもらえるように「衛生委員会資料」を無料公開しています。

「衛生委員会資料」の入手方法
(1)自動でお手元に届く!メルマガ「DTニュース」
(2)これまでの「衛生委員会資料」をすべて収載!ウェブメディア「衛生委員会ハンドブック」

私はこれら資料のうち、2021年春に公開された「衛⽣委員会について再確認しよう〜役割や進め⽅〜」を主に初めて衛生委員会のメンバーになった方への説明用の資料として活用しました。


ダウンロードページ:https://aneiho.com/iinkai/document-page2104

こちらの資料は初めて衛生管理者になった方もおススメです。
ぜひ一度目を通してみてください。
新規メンバーへの衛生委員会とはどんなものなのか、何を行っているのかなどの教育を行うことで、委員の衛生に対する関心度が上がり、委員会での意見交換が活発に行われるようになっていきました。

労働衛生のしおりを参考にしよう!

衛生関係周りの法律や社内での対応に困ったことがあったら、まずは独立行政法人労働者健康安全機構「労働衛生のハンドブック」を確認してみましょう(無料)

ダウンロードページ:https://www.tokyos.johas.go.jp/handbook

とてもわかりやすく、私はいつもお世話になっています!

※東京産業保健総合支援センターとは
事業場で産業保健活動に携わる方々に対して、産業保健に関する研修や相談などの支援、また、中小規模事業場を中心に個別訪問し、メンタルヘルス対策への取組の支援等を行っています。
また、各労働基準監督署(支署)の管轄ごとに地域産業保健センター計18か所を設け、一体となって、労働者数50人未満の小規模事業場の産業保健活動も支援しています。
※地域産業保健センターとは
労働者数50人未満の小規模事業場の事業主や小規模事業場で働く人を対象として、労働安全衛生法で定められた保健指導などの産業保健サービスを提供しています。

さらに詳しく知りたい場合は、中央労働災害防止協会「労働衛生のしおり」をチェックしましょう。(こちらは費用がかかります)
ダウンロードページ:https://shop.jisha.or.jp/products/21211

ポイント2:初めての職場巡視に役立つ資料

中央労働災害防止協会「オフィスを安全に 衛生管理者のための職場巡視」は厚生労働省の補助事業「安全衛生相談等を通じた中小規模事業場の取組の促進事業」により作成されたもので、無料で閲覧できます。

ダウンロードページ:https://jisha-web.jp/office/

イラスト付きでとてもわかりやすいです。
また詳しいオフィス職場の職場巡視チェックリストもあります。

ポイント3:保険者(健康保険組合や協会けんぽなど)と協力、データを活用しよう!

企業ごとに加入している保険者が異なることから、保険者によって活用できるサービスが異なりますので、一度ウェブサイトを確認してみましょう。

ドクタートラストの場合は、保険者は全国健康保険協会の東京支部に加入しています。
全国健康保険協会からは、年に1回「事業場カルテ」というものが送付されてきます。
こちらのデータを社内の健康対策を考える上で参考にしています。
健康診断のデータから結果の分析が難しいという場合は、こちらを活用しましょう!
また保険者は健診後の健診後の保健指導・健康相談などを実施しています。
さまざまな健康情報を提供していますので、参考にしてみるのも良いでしょう。

※事業場カルテとは
事業所内の健康度(健診結果・問診結果等)を数値・グラフ等で見える化したもの。自社の数値を経年比較し、また全国の同業態他社と比較することで、自社の健康度を把握に役立てることができます。
※健康保険組合や協会けんぽなどの保険者は、対象となる被保険者に対して特定保健指導を実施する義務があります。

よくある質問:衛生管理者試験の勉強のコツ!

この記事を読んでいる皆さんは、すでに衛生管理者の方が多いかもしれません。
もしかしたら、後任者として衛生管理者の試験の勉強をしている方も周りにいるかもしれませんね。
よく「衛生管理者試験の参考書を教えてください」と聞かれます。
実は保健師は試験免除で第一種衛生管理者の免許を取得できるため、おすすめのテキストはご案内できませんが、ドクタートラストでは第二種衛生管理者試験対策の動画を提供しています。

【衛生管理者合格応援!】短時間で要点バッチリ!試験対策コンテンツを無料配信

ドクタートラストでは、資格取得サポートのためのコンテンツを新たに作成しました。
資料3本で衛生管理者試験の出題範囲の要点を網羅できます。
そして、今回は特別に労働生理分野の資料(全20ページ)を無料で配布いたします!
社内に受験予定の方がいらっしゃいましたら、ぜひお役立てください。

ダウンロードページ:https://doctor-trust.co.jp/contents/campaign/health-supervisor-exam/

さいごに

衛生管理者として日々の業務に取り組む中で、2025年11月には「令和7年度 渋谷労働基準監督署長表彰」を受けることができました。
地道な取り組みが評価されたことを大変嬉しく思います。今後も安全衛生活動に関する情報を発信してまいります。

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清宮 あいり株式会社ドクタートラスト 保健師

投稿者プロフィール

看護師として大学病院に勤務後、産業保健師にキャリアチェンジ。大手民間企業で、健診事後措置の面談指導や特定保健指導、メンタルヘルス対策、復職支援など幅広く産業保健業務に携わる。社員向けの健康教育では「気づき」や「やる気」を引き出す関わり方で高い評価を得る。ドクタートラストでは、これまでの経験を活かし、企業向けの健康教育セミナーや、情報発信を積極的に行っている。
【保有資格】保健師、看護師、第一種衛生管理者、健康経営アドバイザー
【ドクタートラストの保健師サービスへのお問い合わせはこちら】
【ドクタートラストへの取材、記事協力依頼、リリース送付などはこちらからお願いします】

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