子育ては社会全体で行うもの!こどもスマイルムーブメント「育業」の考え方を知ろう

2021年6月に「育児・介護休業法」(育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律)が改正され、「産後パパ育休」の創設や育児休業を分割で取れるようになりました。
また、昨今は岸田政権が「異次元の少子化対策」と題して、さまざまな支援施策を始めたりと、出産支援や子育て支援に焦点が当たっています。
そこで、今回は東京都が行っている「こどもスマイルムーブメント」という取り組みをご紹介します。

こどもスマイルムーブメントとは?

こどもスマイルムーブメントは、2021年12月19日にスタートアップイベント「キックオフ・アクション」をオンラインで開催し、本格始動しました。
東京都をはじめ、市区町村、企業、経済団体、大学・学校など幅広い主体と連携し、主体それぞれの強みを活かした取り組みを展開することで、「チルドレンファースト」の社会を創出することを目指しています。
行動指針は以下のとおりです。

こどもスマイルムーブメント宣言(行動指針)
01 全てのこどもが今と将来への希望を持って、伸び伸びと健やかに成長できるよう、全力でサポートする
02 こどもが社会の一員として様々な場面で参画できる機会の創出に努め、こどもの目線に立った取組を推進する
03 社会全体で「こどもを大切にする」気運を醸成し、安心して働き、子育てができる環境づくりに取り組む
引用元:東京都こどもスマイルムーブメント「こどもスマイルムーブメントとは」

こどもスマイルムーブメントの「コア・アクション」

上記の行動指針に基づき、こどもスマイルムーブメントを牽引するコア・アクションが4つ展開されています。

・ 育業
・ 地域におけるアクションの促進
・ こどもスマイル大冒険
・ こども・子育てお悩み相談室

育業

育業は、サイト内に以下記載があるように、育児休業にある「休む」というイメージから「大切な仕事」と考えるマインドチェンジを図るため、さまざまなコンテンツを公開しています。

育児は「休み」ではなく、「未来を育む大切なしごと」
だから「育休」ではなく「育業」です
引用元:東京都こどもスマイルムーブメント「育業」

地域におけるアクションの促進

地域におけるアクションの促進としては、市区町村と企業・団体が協働して、子ども向けの体験イベントを開催しています。
直近ですと、「こどもがつくる『期間限定の仮想都市』体験」として、仮想都市の中でやりたいお店を考えたり、仮想都市の住民になってお店屋さんとお客さんを体験するプログラムや、「身近な樹木に親しむプログラム」が開催されました。

今後開催予定のイベントはコチラをご覧ください!

こどもスマイル大冒険

「こどもスマイル大冒険」では、子どもたちが夏休みの期間中に、遊び・学びにつながるイベント・プログラムを集中的に開催していました。
オーケストラコンサートの招待もあったようです!
2023年分は終了していますが、2024年の夏も開催するのではないでしょうか。

こども・子育てお悩み相談室

また、「こども・子育てお悩み相談室」として、子どもや子育て世代からのお悩み・質問に、著名人が回答するかたちの記事が公開されています。
子ども向けの記事では、ひらがなが多く使われているなどの配慮がされています。
親子で読んでみるのも面白いかもしれませんね。

さて、4つのコア・アクションをご紹介しましたが、企業の方々にとって一番関わりの深い「育業」について、もう少し深掘りして見ていきたいと思います。

育児休業は単なる休みではない!

「育業」とは、育児休業に対する愛称であり、「育休」と同じく育児・介護休業法で定められている育児休業制度を指します。
先に少し記載した通り、育休にある「休み」のイメージを刷新し、今後の日本の未来のために「皆で取り組むべき大切な仕事」であるという考えにしていこう!という意味が込められています。
そのため、育児休業そのものだけでなく、育休から復帰した後の子育て支援(短時間勤務や看護休暇など)も含めて「育業」と呼んでいます。

また「育業」には、子育ては夫婦だけでなく、職場の人を含め社会全体の理解とチームワークが大切という意味もあります。
2021年6月の「育児・介護休業法」改正で、「産後パパ育休」などが話題になり、企業内で産休・育休の支援であったり、子育て世代に対する支援に対して、改めて話し合ったりしたのではないかと思いますが、ただ制度を整備しただけになっていませんか?
制度の内容や取得方法をしっかりと周知することが、周りの理解にもつながります。

「どんなことが育業にあてはまるのか」
「何をすればいいのか」

育業を推進するうえでお悩みの企業担当者さまは、HPに掲載されている「参画企業・団体の活動レポート」を見てみるのをおススメします。
多種多様な企業・団体のレポートが掲載されているので、きっと参考になる事例があるはずです。

★参画企業・団体の活動レポート★

その他のコンテンツとして、育業PR動画や小池東京都知事と企業のトップとの対談動画が公開されています。
まず「育業」のイメージをつけたい、東京都がどんな思いで「育業」を始めたのか知りたい、という方は動画コンテンツを見てみるところから始めるもの良いでしょう。

★「育業」に関するコンテンツ一覧★

「育業」を推進することは、今現在在籍している社員の離職を防ぐこともできますし、推進していることを社外にアピールすれば優秀な人材確保にもつながります。
高齢化社会で人材不足が度々話題になる現代だからこそ、「育業」のような施策、考え方も必要なのではないでしょうか。

<参考>
東京都「こどもスマイルムーブメント」

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中川果穂株式会社ドクタートラスト 広報

投稿者プロフィール

幸福度や労働生産性が高いと評される北欧(ノルウェー)へ留学した際、仕事に対する日本と北欧の良いところ悪いところをひしひしと感じてきました。この良いところをお伝えすべく、北欧の労働環境などに関しての情報はもちろん、身近な話題や疑問を分かりやすくお仕えできるよう日々勉強中です!
【ドクタートラストへの取材、記事協力依頼、リリース送付などはこちらからお願いします】

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