今ブームのサウナや筋トレも影響する?健康診断の前日や当日の食事や過ごし方のポイントを管理栄養士が解説

新年度も近づき、健康診断を受ける時期の方、また企業の担当者の方は、健康診断健診を受ける時期の日程を調整し始める頃ですね。
多くの方が1年に1回受ける健康診断、皆さんは検査前日や当日の正しい過ごし方はご存じでしょうか?

これは私が友人との会話や保健指導の中で気づいたことですが、健診機関からの案内にも記載があっても見逃してしまう方、特に意識をしていないという方も多いようです。
企業の担当者の皆さんは、会社の有所見の割合にもかかわってきますので、以下コラムの内容を社員に周知するなど活用していただけますと幸いです。

検査前日|飲食について改めて確認しましょう!

消化の良い食事を選ぶ

検査前日の夜は、遅くとも夜の9時までに消化に良い食事をすませるようにしましょう。
仕事で夜ご飯の時間が普段夜の9時を過ぎてしまうという方も、なるべく早めに帰宅したいところです。
また、揚げ物やスイーツなど糖質、脂質が多いものも血糖値や中性脂肪が高く出てしまう可能性がありますので注意しましょう。

検査前日に控えたい食事

●主食・・・菓子パン、総菜パン、中華麺、パスタ
●主菜・・・脂身の多いお肉(牛肉、豚バラ肉、ひき肉、ウィンナーやベーコンなどの加工肉)
●副菜・・・繊維の多い野菜(たけのこ、ごぼうなど)、海藻類、生野菜
●菓子類・・・バターや砂糖を多く使用したケーキやお菓子、ポテトチップスなど

検査前日におすすめの食事(消化に良い食事)

●主食・・・おかゆ、うどん
●主菜・・・脂身の少ないお肉(鳥ささみ、胸肉など)、白身魚、豆腐
●副菜・・・繊維の少ない野菜(じゃがいも、大根、葉物のやわらかい部分)
●菓子類・・・プリン、ゼリー

「消化にあまり良くない食材を検査前は絶対に食べたらダメ? 食べるものが限られて困る!」といった方は、やわらかく煮る、ゆでる、なるべく小さく切って食べる、食べる量に気を付けて食べるなど工夫をすることで消化への負担を減らすことができますよ。

アルコール摂取してよい?

肝機能、尿酸値、中性脂肪などの結果に影響があるため、健康診断の前日のお酒は禁止とされていることが多いです。
血中のアルコール濃度は、純アルコール量換算で1時間あたり平均4gとされています。
ビール1缶(350ml)に換算すると、3.5時間程度分解に時間がかかります。
「なら、1缶くらいなら大丈夫かな」と思ってしまいますが、人によって分解する力は異なり、完全にアルコールが分解される時間はわからないため控えておくことが無難です。

検査前日|過ごし方

健康診断の前日に、「最後に追い込みだ!」と思って筋トレを頑張りすぎてしまう方、サウナや長時間入浴をして汗をかき、「極限まで体重を落とそう!」という方はいませんか?
前日のこうした行為、結果を良くするために行っている方がほとんどかと思いますが、実は一時的に悪く出てしまう項目もあるため注意が必要です。

負荷をかけた筋トレや運動

肝機能検査で行われるAST(GOT)という項目は、肝臓だけでなく筋肉にも含まれます。
そのため、負荷をかけた筋トレや運動をすることで数値が上がってしまう可能性がありますので前日は控えるようにしましょう。

サウナや長時間の入浴で大量の汗をかていもよい?

近年、空前のサウナブームですね。サウナが仕事で疲れたときのリフレッシュになっているという方も多いのではないでしょうか?
そんなサウナや長時間の入浴など大量に汗をかくことで、尿酸値腎機能の数値が一時的に高く出てしまう可能性があります。

健康診断の前日は、湯船で軽く温まる程度にするのが無難かもしれません。

検査当日~直前|血圧を測る際の注意点と検査当日に意外と注意な食事

血圧の測定ですが、以下のような状態で測定をすると一時的に高くなってしまう可能性があります。

緊張した状態

緊張や不安な状態、イライラした状態で測ると血圧が高く出てしまう可能性があります。
また中には、いつもと違う環境で血圧を測ることから緊張してしまい自宅では正常値だけど、健診では血圧が高くでる。という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

こうした状態を「白衣高血圧」と呼びます。
「ただ高く出てしまうだけ?」と思われがちですが、実は白衣高血圧の方は、高血圧ではない方とくらべて、常に血圧が基準よりも高い状態の「持続性高血圧」に移行するリスクが高いといわれています。
当てはまる方は、高血圧の予防のために一度自分の生活習慣を一度振り返ってみましょう。

お手洗いを我慢した状態

排尿を我慢していると血圧が上がります。
また、我慢した状態で、排尿をすると血圧が次に一気に下がる「排尿失神」という突然失神してしまう状態が起こるケースもあるので健康診断だけでなく、注意したいですね。

保育士、看護師、ドライバーの方など職業柄、お手洗いに頻繁に行けないという方もいるかと思いますが、日頃から我慢してもしすぎないようにしていただけたらと思います。
また、排便時にいきんでしまうと血圧が急上昇しますのでこちらも健診前は注意しましょう。

急にしゃがみ込むなどの姿勢をとった時

少ないかと思いますが、和式のトイレでしゃがむ姿勢になることにも注意が必要です。

階段を上った後や走った後など息が上がっている状態

急いで健診を受けにきて走った後や階段を上った後は、一時的に血圧が上がってしまうので注意しましょう。
血圧を測定している最中ではなく、必ず測定前に申告をして落ち着いてから測るようにしましょう。

喫煙後(加熱式タバコも含む)

タバコに含むニコチンは血圧を上げます。
その他、胃液を分泌させる作用もあるため胃の検査にも影響がでると言われています。
健康診断当日は朝から禁煙としている健診機関が多いです。
ニコチンによる血圧上昇は、喫煙後20~30分続くとされますので、健康診断を受ける直前に一服されていた方は必ず控えるようにしましょう。

また、検査当日絶食時間と決められている時間には必ず食事を食べないように注意してください。
食べてしまった際は健診機関に報告をするようにしてください。

飲み物は、血糖値、中性脂肪、血圧に影響が出る可能性があるため水が無難です。
以下は控えるようにしましょう。

●カフェインを含むもの・・・コーヒー、お茶、エナジードリンクなど
●糖分を含むもの・・・スポーツドリンク、カフェラテ、野菜ジュース、フルーツジュース。その他、牛乳や糖分を含まなくてもカフェラテなど

加えて注意したいのが、口さみしいからガムを噛むという方。
飴、ガム、サプリメントも同様に血液検査の結果に影響を与える可能性がありますので控えるようにしましょう。
また、医療機関から処方されている薬などは、個人の判断で薬の量を増やしたり減らしたりせずに、医師の指示に従って通常通り服用するようにしましょう。
本日は、健康診断の正しい受け方について解説をしました。
過去の記事でも、健康診断の項目や受け方やオプション健診の受け方に関しても解説していますので、気になる方はあわせてご確認ください。

【参考】
・特定非営利活動法人日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン2019」
・一般財団法人航空医学研究センター「飲酒に関する基礎教育資料」

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宮野 友里加株式会社ドクタートラスト 管理栄養士

投稿者プロフィール

年間100人以上の特定保健指導、ダイエットサポートを食事面、運動面から行う管理栄養士。
食事に関するアドバイスはもちろん、自分自身がデスクワークを始めてから悩まされている「肩こり・腰痛」「目の疲れ」の予防、改善方法についてもセミナーや執筆活動を通して積極的に情報提供している。
目標は「働く世代の方々にとってが管理栄養士が身近な存在になること」
【保有資格】管理栄養士
【ドクタートラストの特定保健指導サービス詳細はこちら】
【ドクタートラストへの取材、記事協力依頼などはこちらからお願いします】

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