なかなか戻らない「むくみ」は病気を疑おう
- 2016/2/26
- 健康管理
「むくんでいる」と感じたことはありますか?
長時間のデスクワークや立ち仕事の後はむくみやすいですよね。
このように、生理的に起こるむくみもありますが、病気が潜んでいるむくみもあります。
今回は、双方の違いや、生理的なむくみの対策についてご説明していきます。
むくみって何?
人間の体のおよそ60%は水分でできています。
そのうち75%は細胞と細胞の間にある細胞間液です。
むくみは、この細胞間液が過剰にたまった状態のことです。
生理的なむくみの主な要因
生理的なむくみは、時間がたてば改善する一過性のものです。
下にあげるような生活習慣が大きく影響します。
長時間のデスクワークや立ち仕事
長く同じ姿勢で足を動かさないでいると、重力で下半身へ水分がたまります。
静脈から心臓へ血液が戻りにくくなることでむくみが生じます。
元々、人間には重力に逆らって全身の血液を循環させる機能が備わっています。
ふくらはぎの筋肉を収縮させるポンプ機能で心臓へと血液を押し出しています。
そのため、脚を動かさないと、ポンプ機能が働かず、血液の流れが悪くなってむくみが起こります。
したがって、運動不足により筋力が衰えることもむくみを引き起こす要因になります。
塩分のとりすぎ
塩分を過剰にとると、体が塩分濃度を薄めようと水分をため込むため、むくみがおこりやすくなります。
女性ホルモンの影響
女性ホルモンのプロゲステロンには体内に水分をため込む働きがあります。
そのため、プロゲステロンが増加する月経中はむくみやすくなります。
閉経後はホルモンバランスが崩れ、自律神経が乱れることで血液循環が悪くなり、むくみが生じやすくなります。
※ 薬の副作用でむくみが出ることもあります。薬を飲む時は副作用も確認しましょう。
病気が潜んでいるむくみ
一晩寝ても一向にむくみが改善せず、疲れやすい、動悸や息切れがする、尿の量が少ないなどの症状がある場合は心臓、腎臓、肝臓などの病気が潜んでいる可能性があります。
また、片脚だけがむくむ、むくんだ部分がかたい、短期間で体重が増加するなどの症状も病気のサインかもしれません。
気になるむくみがある場合は、まずは内科を受診しましょう。
生理的なむくみの予防・解消方法
前述したように、むくみと足のポンプ機能は関係しています。
足の筋力を低下させないためにも、日ごろから積極的に歩くようにしましょう。
むくみがおきた時にも、運動を行うことがむくみ解消に効果的です。
長時間デスクワークをしている人は、座ったままで足首を動かすだけでも効果があります。
時々席を立って歩けるようであれば、歩くことがおすすめです。
また、一日の終わりに入浴をし、体を温め、血行を良くすることもむくみ解消には効果的です。
生活習慣からくるむくみは予防が可能です。
デスクワークでむくみに悩まされている方も、試してみてはいかがでしょうか。