ワセリンはどう使う?布団は外に干していい?花粉症シーズンを乗り越えよう!

寒い冬が終わりを迎え寒暖差の激しい春となりました。
朝夕はまだまだ冷えますが、日中は厚手のコートが要らないくらい暖かくなってきましたね。
そして、気温が上がるとやってくるのが、花粉・PM2.5・ハウスダストなどです。
今年は飛散量が多いのか、今まで花粉症の症状とはご縁がなかった方々からも、花粉症症状が出てきたという話を耳にすることが多いです。

私自身も慢性的に鼻炎があるのですが、この春の季節への変わり目は特に症状がきつくなります。
鼻水・鼻づまり・頭痛・咳・痰・目のかゆみ・のどのかゆみなど、さまざまな不快な症状が出てきます。

予防的治療と毎日の対策

花粉症にすでになったことがある方は、冬場から減感作療法(アレルゲン免疫療法)が有効です。

これはアレルギーの原因となりうるアレルゲンを低濃度、少量から投与し、徐々に増量し、高濃度のものへ移行させ、アレルゲンに対する過敏性を減少させる治療法で、少しずつアレルゲンに体を慣らしていくことによって、アレルギーへの抵抗力をつけて症状を出にくくします。
事前に耳鼻科や耳鼻咽喉科で、アレルギーの検査などを行ってから上記の治療を受けます。
アレルゲン物質が何かによっても違いますが、注射だけではなく、内服(舌の下にお薬を置いて溶かす舌下免疫療法)などのかたちがあり、舌下免疫療法は満5歳のお子さんから受けられます。

ただし症状が強くなってからだと効果が出にくいため、春先というよりも冬場からの対策という意味合いでの予防になります。

一方、日常の予防方法としては、まず花粉やP.M2.5などを直接吸い込む・触れる機会を減らすことです。
働く世代の皆さまは、家でじっとしていることは難しいと多いと思いますので、外へ出る際には不織布マスクと必要に応じて眼鏡やゴーグルなどを着用しましょう。
最近では100円ショップなどでも、さまざまな形の花粉用ゴーグルなどが売られているため、ご自身のライフスタイルにあったものを取り入れましょう。
たとえば眼鏡を普段かけている方は眼鏡をすっぽり覆う形の上からかけられるタイプや、外に出るときにはコンタクトをして防護用の眼鏡をするなどの工夫も一つの方法です。

不織布マスクの中にミントやレモングラス、ユーカリなどスッキリとした香りで、ご自身が嗅いでも嫌ではない香りのアロマスプレーなどをマスクの内側に吹きかけておくのも効果的です。
ミントやユーカリ―の成分が鼻の通りを良くし、マスクを長時間つけておく必要のあるお仕事の方には、香りのリラクゼーション効果も期待できます。

そして鼻水対策として、この時期だけでも構わないので高保湿のテッシュペーパーを使用するのも良いですね。
どうしてもアレルギーでの鼻水はサラサラとした水っぽい鼻汁になりがちで、それが詰まってくると粘い鼻水にはなってきますが、鼻をかむ機会が多くなります。
高保湿のテッシュペーパーであれば、繰り返し鼻をかんでも鼻の下(唇の上)部分がかぶれにくくなります。
また、寝る前にワセリンなどの保湿クリームをお鼻の下部分に薄く塗るなどして、保湿ケアに努めるとさらに肌荒れの防止になります。

帰宅時の一手間で、花粉を家に持ち込まない

外出から帰宅後は、外でコートなどを脱ぎ、軽くはたくようにしましょう。
コートや帽子、手袋やカバンなどには思いのほか花粉の粒子が付着しており、家の中に持ち込むことで室内に広がってしまい、アレルゲンが除去しにくくなります。
また、翌日出かけるときに花粉が付着しにくいようにスプレータイプの除菌スプレーをコートや衣類(特に一番外側に着るもの)に散布しておくのも良いです。

そしてうがいと手洗いで口腔内やのどに付着した花粉を洗い出しましょう。
うがいや手洗いはコロナ禍で皆さんも習慣の1つとしておられる方も多いので、改めてということではないにしろ、花粉症などの対策にも有効です。

外に干したい!でも我慢

寝具などについてはお天気の良い日も多くなり、外で干したくなるところですが、ここはぐっと堪えていただき、肌に直接触れるようなシーツや枕カバーなどは、できれば室内干しをお勧めします。
もし、ご家庭で布団乾燥機などをお持ちでしたらそちらも併用していただければ、ハウスダストなどに関しては布団乾燥機の温風高温で菌が死滅しやすいため効果的です。
また、最近では花粉が付きにくくなる洗濯洗剤なども市販されており、そういった洗剤をこの時期だけ使うのも1つの方法です。

さまざまな対策を併用しながら、花粉症の症状を抑えて、春の訪れを楽しめるように過ごしていただければと願っています。

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IKAZAKI MIZUKA保健師

投稿者プロフィール

看護師として病院勤務後、人工肛門ケアの認定看護師資格取得のため、アメリカ・クリーブランドクリニックに留学。帰国後、専門外来、市町村の保健師として母子保健を担当したのち、介護離職を経験する。復職後は、子育てをしながら、産業保健師として働く世代の方へ保健指導を行う。また、介護と子育てのダブルケア経験を活かすため、在宅介護のスペシャリストである介護支援専門員の資格を取得。
現在は、「地域包括支援センター」で、介護予防のための健康づくり、ダブルケア、8050問題、認知症など地域で暮らす高齢者のあらゆる相談を受け付ける業務を保健師として担っている。

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