加湿器がなくても対策はできる!冬は加湿で健康維持

2023年は比較的暖かい幕開けになりましたが、皆さんはどのような年末年始を過ごされましたか?
「冬もさぁ本番!」という寒さになり、ダウンジャケットなどの防寒着を着ておられる方も多いでしょう。
また、エアコンやストーブ、ファンヒーターなどの暖房器具を使う時間も長くなってきていることと思います。

そこで今回は、暖房器具を使う際の加湿のポイントをお伝えします。

健康に良い湿度は40~60%!それ以下だとどうなる?

健康に過ごせる最適湿度は40~60%といわれています。
湿度が40%を切ると空気が乾燥し、ウイルスが繁殖しやすくなります。
ウイルスが繁殖・活性化しやすくなると、喉が痛くなったり、風邪を引き起こしたりと病原菌に知らず知らずのうちに感染しやすくなってしまいます。
できればご自宅やオフィスなどでも温湿度計などを置いて、目で見て数値がわかるようにしていただける良いですね。
コロナとともにある生活になって久しいですが、空気清浄機などを置かれているところもあると思いますが、空気清浄機にはデジタルで現在の湿度が見えるものも発売されています。

オフィス内での対策には「コップにお湯」「観葉植物」も効果的?

オフィス内では空気清浄機(できれば加湿の機能付きのものが望ましいです)を活用いただく、そういったものがない部署については、個人のディスクに置ける形の卓上型加湿器が2,000円から5,000円の手頃な価格に購入できますので、口元や顔の近くを加湿しておくことを意識すると良いでしょう。

また、普段つけておられる不織布マスクの中にアロマスプレーなどを吹きかけて(お好みの香りを選んでもらうことで、リラックス効果も出ます!)みるのも良いですし、加湿のフィルターなどが装着できるタイプのマスクを使ってみるのも一つです。
それらのことができないとしても、コップにお白湯などをいれて、蓋をせずにおいておくのも部分的に加湿できるので、デスクワークの方は活用してみてはいかがでしょうか。
この時に好きなアロマオイルを垂らして置いておくと、水分と一緒に香りも空気中に拡散されて、リラックス効果を得ることができます。

オフィス内に観葉植物を置くのも葉っぱから水分を蒸発させる働きを持つため天然の加湿器としての役割を期待することができるとともに、緑は目を休める効果もあるためおすすめです。
オフィスの暖房は上から保温するものが多く、お肌や手が乾燥しがちになるので、ハンドクリームを塗ったり、リップクリームを塗ったりして、乾燥を予防するのも良いですね。

自宅では「濡れタオル」を干してみよう

在宅ワークをされている方もいらっしゃることかと思いますが、ご自宅での加湿も大切です。
ご自宅であれば、濡れたタオルを室内に数枚干すだけでも加湿になります。
「濡れたタオルを室内で乾かすと臭いが気になる……」という方は、室内干し専用のスプレー(除菌スプレーなどがドラックストアで手に入ります)を振りかけて洗濯を干されることも、室内の除菌効果も得られておすすめです。

加えて、こまめに温かい飲み物を飲めば喉を潤すことにつながりますので、パソコン作業の時には飲み物を片手にしていただくと良いです。
オンライン会議などで飲み物を飲みながらの姿が映るのはちょっと抵抗感がある、という方には飴玉などをとりながら会議に参加いただくのはどうでしょうか。
マスクもしていることが不自然ではない時代になり、マスクの下で飴をなめていても、それほどオンライン上では気になるこことはないので、水分を取りづらい状況の時には試してみませんか。
会議や研修の中で、5分休憩などのある時にはできれば立ち上がって部屋の換気をする、身体を少し動かす(トイレでも良いですし、飲み物を入れに行くでも良いですし、椅子から立ち上がることで、全身の血流を滞らせないことを意識して動きましょう)なども意識して行いましょう。

また、夜に入浴前後に浴室のドアを開けておくことで、脱衣場所付近の加湿を兼ねることもできます。

オフィスやご家庭で取り入れやすい方法から、乾燥を予防することを意識して過ごせてご自身で取り入れやすい方法を1つから試してみて、適度な湿度とともに過ごせる空間を作りましょう。

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IKAZAKI MIZUKA保健師

投稿者プロフィール

看護師として病院勤務後、人工肛門ケアの認定看護師資格取得のため、アメリカ・クリーブランドクリニックに留学。帰国後、専門外来、市町村の保健師として母子保健を担当したのち、介護離職を経験する。復職後は、子育てをしながら、産業保健師として働く世代の方へ保健指導を行う。また、介護と子育てのダブルケア経験を活かすため、在宅介護のスペシャリストである介護支援専門員の資格を取得。
現在は、「地域包括支援センター」で、介護予防のための健康づくり、ダブルケア、8050問題、認知症など地域で暮らす高齢者のあらゆる相談を受け付ける業務を保健師として担っている。

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