ミカン、白菜の知られざるパワーと効果的な食べ方!旬の果物・野菜で高める免疫力

ミカン、白菜の知られざるパワーと効果的な食べ方!旬の果物・野菜で高める免疫力

寒くなってきて、果物や鍋物が美味しい季節になってきました。
「冬の定番といえば、お手軽果物のミカン!」
「鍋といえば白菜!」
という方もいるのではないでしょうか。
こたつに入ってミカンを食べる、というのも懐かしい情景のひとつですね。

旬の野菜や果物は、鮮度が高く、土や太陽からの恵みが凝縮されているため、栄養分が豊富に含まれています。
これらの高い栄養素を摂取すると免疫力や抵抗力が高まり、寒さやウィルスに負けない体をつくることができます。

ミカンは万能果物!

ミカンには「ビタミンC」が豊富に含まれており、肌荒れや風邪予防に効果があります。
冬は空気が乾燥するため、肌や咽頭が乾燥してウィルスが付着しやすく、風邪やインフルエンザにかかりやすい季節です。
ミカンには果汁(水分)が豊富に含まれており、食べるだけで自然に「のどを潤す=加湿」にも繋がっているため、免疫力を高める食べ物として「冬のミカン」は非常に理にかなっています。

また、ミカンの皮をむくとあらわれる、果肉を包んでいる薄皮にも「ペクチン」という便秘改善作用のある成分が含まれており、運動不足で便秘の多くなる冬場にはうってつけです。
逆にお腹の調子が悪いときや寒い場所にいるときなどは、さらに消化作用が高まり、下痢が酷くなることもあるため、柑橘系は避けたほうが良いでしょう。

糖尿病予備軍の方のミカンの食べ方

ミカンは糖分も多く含まれているため、糖尿病の予備軍の方や血糖値が高めの方は、寝る前に食べるのは避けましょう。
睡眠中は、糖分はあまり使われず身体に吸収されてしまうため、血糖値が高いまま就寝することになってしまいます。
また、寝る前に糖質を多く取りすぎると交感神経(昼間に体を活発に活動させるために働く神経)が優位になり、興奮しやすい状態になるため、なかなか寝付けなかったり、睡眠が浅くなったりしてしまう傾向があります。

しかし、「どうしても食べたい!」というときもあるかと思います。
そんなときには朝や午前中、遅くても15時ごろまでに食べることをおすすめします。
朝に若干の糖分をとっても、昼間にはお仕事や出退勤、家事などで動く機会が多いため、消費されやすいのです。
昼間からでも、社会人の方であれば就寝までに活動する時間が十分残されているため、摂取された糖分は消費されやすいでしょう。

なお、健康な方でしたら、夕飯後に1つ、2つ食べていただくのは問題ないです。
おやつは、基本的には寝る2時間前までにすませるのがベターです。

冬の定番野菜を食卓へ

寒い季節の定番、鍋料理に欠かせない白菜は、冬場に向けて価格も安定し、具材としてどんな味にも馴染むため、皆さんも手に取りやすい食材のひとつではないでしょうか。
白菜には「カリウム」がたっぷり含まれており、塩分を身体から排出する働きがあるため、血圧が高めになってくる中高年の方には特におすすめです。

また、白菜は消化にも良いため、胃腸の発達が十分でない子どもでも消化しやすく、ビタミンCも含まれているので風邪予防の効果もあります。
ビタミンCはたんぱく質とともにコラーゲンを作る働きをするため、美容に気をつけている女性にもうってつけであり、白菜は家族みんなが健康になれる野菜と言えるでしょう。

鍋料理は、鳥や豚などのたんぱく質も一緒に煮込むため、白菜を加えるとコラーゲンも同時に取ることができます。
加熱もするため、さらに消化しやすくなり、温かい食材が体内に入るので身体の内側からの冷え予防にもつながります。

旬の食材を使った鍋料理は日本の風土にも合った料理と言えるでしょう。

昨今は、物価の高騰が話題になっており、季節外れの野菜は高価なので、旬の野菜の「比較的安価で手に取りやすい」というメリットは消費者にとって大きいですね。
安くて手軽に食卓に取り入れることができ、健康にも役立つ「鍋料理+ミカン」は、冬の最強アイテムと言えるのではないでしょうか。

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IKAZAKI MIZUKA保健師

投稿者プロフィール

看護師として病院勤務後、人工肛門ケアの認定看護師資格取得のため、アメリカ・クリーブランドクリニックに留学。帰国後、専門外来、市町村の保健師として母子保健を担当したのち、介護離職を経験する。復職後は、子育てをしながら、産業保健師として働く世代の方へ保健指導を行う。また、介護と子育てのダブルケア経験を活かすため、在宅介護のスペシャリストである介護支援専門員の資格を取得。
現在は、「地域包括支援センター」で、介護予防のための健康づくり、ダブルケア、8050問題、認知症など地域で暮らす高齢者のあらゆる相談を受け付ける業務を保健師として担っている。

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