糖質カットは危険!これからは「スローオン」
- 2016/10/25
- 健康管理
「糖質」という言葉を聞くと、多くの人が「ゼロ」「オフ」「カット」などの言葉を連想するのではないでしょうか。
ダイエットのために、糖質を全く口にしないというような極端な取り入れ方をしている例も耳にします。
しかし糖質を極端に制限すると、体に悪影響が起き得ます。
そこで注目されているのが「糖質スローオン」です。
そもそも糖質の働きって?
糖質は三大栄養素の一つである炭水化物の構成成分です。
体内に入ると、血糖として即効性の高いエネルギー源となります。また、糖質は、グリコーゲンとして主に筋肉に貯蔵されます。それでも余るほど糖質を摂った場合、中性脂肪に変えられ、内臓脂肪として体内に貯蔵され、肥満の原因となります。
糖質を極端に制限すると、糖エネルギーが不足するため、体が筋肉を分解してエネルギーを補おうとし、筋力の低下がおきます。
また、糖質のかわりに脂質、たんぱく質を過剰に摂取することで栄養が偏り、健康面への悪影響がおきることが考えられます。
集中力がなくなる、無気力になる、肌があれるなどの体調不良の原因になる可能性もあります。
ダイエット=糖質制限となりがちですが、健康な人にとって、適切な糖質は必要です。
糖質をすべてカットするのではなく、摂り方を工夫する必要があります。
糖質スローオンとは
糖質を腸管からゆっくり(スロー)吸収させる(オン)という考え方です。
食後血糖値の急上昇を抑えることで、糖尿病の予防・改善、脂肪蓄積の抑制が期待できます。
糖質スローオンの方法
1.食物繊維(野菜、きのこ類、海藻等)の多い料理から食べる
⇒食物繊維を先に摂ることで、後に食べる炭水化物に含まれる糖質の吸収を遅らせ、血糖値の急上昇を抑えられます。
2.酢のものを取り入れる
⇒糖質の吸収スピードを抑える効果があります。
.よく噛んで食べる
⇒よく噛んでゆっくり食べることで満腹中枢が刺激され、食べ過ぎを防げます。
また、高血糖改善の効果があるインクレチンの分泌が高まります。
咀嚼回数が増えるよう、食材を大きく切って調理するという工夫もおすすめです。
4.食品のGI値を意識して食事を摂る
⇒参考:低GI食品とは
糖質をゆっくり吸収することを意識することで、健康的な体を目指してみてはいかがでしょうか。