
忙しい日が続いたり、集中しっぱなしで夕方を迎えたりすると、ふと「甘いものが食べたいな……」と思うことがありますよね。
この気持ち、ただの気まぐれではなく、身体の中で起きている仕組みと深く関係しており、脳のエネルギーが不足し始めたサインかもしれません。
本記事では、仕事の合間にどのようなものを食べれば効率よく脳にエネルギーを届けられるのか紹介します。
疲れると甘いものが欲しくなるのはなぜ?
まず知っておきたいのは、脳がとてもエネルギーを使う臓器だということです。
体重のわずか2%ほどしかないにも関わらず、消費するエネルギーは全体の約20%にもなります。
そして脳は、主にブドウ糖(グルコース)をエネルギー源として働いています。
疲れたときに甘いものが欲しくなるのは、スマホのバッテリーが赤くなって「そろそろ充電して」と知らせてくるのと同で、脳が「燃料が足りないよ」とサインを出している状態です。
糖にはさまざまな種類がありますが、その一種であるブドウ糖は最小単位の糖で、そのままエネルギーとして使える燃料のようなものです。
一方、普段「砂糖」と呼んでいるものはショ糖(スクロース)で、ブドウ糖と果糖がくっついた二糖類です。体内ではこれを分解してからブドウ糖として利用します。

糖がいくつくっついているかによって、体内で分解にかかる時間が異なるため、エネルギーになるまでのスピードが異なるのです。
そのため、「今すぐ頭を働かせたい」「集中力が切れてきた」という場面では、ブドウ糖を含む食品のほうが効率よくエネルギー補給ができます。
逆に、ゆっくり長くエネルギーを保ちたいときは、砂糖や多糖類のほうが向いています。
さらに、甘いものを食べると幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンの分泌が促進され、ストレス軽減や気分転換にもなります。
甘いものを食べて気分が和らぐのは、この働きによるものです。
選び方次第では逆効果に……!
上記の通り、甘いものを食べることでエネルギー補給にはなりますが、甘いものなら何でもいいわけではありません。
急に血糖値が上がるようなものを食べると、その反動でジェットコースターのように急降下しやすくなります。
血糖値が急に下がると、以下のような症状が出やすくなります。
・眠気
・集中力の低下
・イライラ
・だるさ
・甘いものをさらに欲する
せっかくリフレッシュして頑張ろうと思っているところで、このような症状が出てしまっては元も子もないですよね。
頑張りたいときほど、間食の選び方が大切になってきます。
職場での間食にピッタリ!常備おやつリスト
デスクに置いておけて仕事中でも食べやすい、脳のエネルギー補給にピッタリの間食をご紹介します。
間食の選び方の参考にしてみてくださいね。
ドライフルーツ
自然な甘さでブドウ糖・果糖が含まれ、食物繊維のおかげで血糖値が急上昇しにくいのが特徴です。
ビターチョコがかかったタイプなら満足感も高まりますし、カカオによるリラックス効果も期待できます。
小分けタイプならデスクに常備しやすく、仕事中の気分転換にもぴったりです。
ナッツ
ナッツは血糖値が上がりにくく腹持ちがよい食品です。
ご褒美感や甘味による癒しを求めるのであれば、こちらもビターチョココーティングの商品を選んでもよいですね。
ナッツには、エネルギー代謝をサポートする働きがあるビタミンB群も含まれるため、エネルギー産生の効率アップの作用もあります。
また、ナッツに含まれる不飽和脂肪酸にはLDLコレステロールや中性脂肪を減らす効果もあるので、数値が気になる方にもおすすめです。
ラムネ(ブドウ糖タブレット)
ブドウ糖がそのままエネルギーになるので、即効性を求める場合に最適です。
会議前や集中力が切れたときの救世主になります。
小さなボトルで置きやすく、食べすぎにくいのもポイントです。
・小さい個包装の羊羹
糖質は高いですが、食物繊維が豊富で血糖値の上昇は緩やかです。即効性よりも持続的に集中力を保ちたい時にピッタリです。
小豆にもビタミンB群が豊富に含まれており、糖質を効率よくエネルギーに変えてくれます。
個包装の小さいものであれば、量が決まっているので安心ですね。
間食以外にも、血流をよくすることも必要なエネルギーなどが全身にまわり、集中力アップに効果的です。
デスクワークが多い方は、少なくとも1時間に1回は立ち上がるように心がけましょう。
ついでに軽くストレッチをするとなおよいです。
甘いものが欲しくなるのは、脳が「燃料が足りないよ」と教えてくれているサインです。
サインにどう応えるかで、疲れとの付き合い方も変わってきます。
仕事の合間にちょっと甘さを取り入れながら、自分をいたわっていきたいですね。
〈参考〉
・農林水産省「朝食が大事なワケ」
・厚生労働省「日本人の食事摂取基準 1-4炭水化物」
・独立行政法人 農畜産業振興機構(alic)「砂糖の栄養」
・健康長寿ネット「エネルギー消費量の測定方法」




















