カロリーゼロ、カロリーオフ、カロリー控えめ、これらはみんな全然別物!

暑い日が続いていますが、そんな日につい飲みたくなってしまうのが、冷たいお酒や炭酸飲料やジュースなどの清涼飲料水と呼ばれるもの。
これらやコーヒー、紅茶などの飲み物で「カロリーオフ」「カロリーゼロ」「甘さ控えめ」をしばしば見かけますね。
みなさんはこれらの違いをご存知でしょうか?

カロリーゼロは0kcalではない、かもしれない?

カロリーゼロ、カロリーオフなどといった表示には、きちんと消費者庁で定められた基準があります。

① カロリーゼロ、ノンカロリー、カロリーレス

これらの表示は、食べ物100gまたは飲み物100mlあたり、5kcal未満である食品には表示してもいいと定められています。
つまりゼロ、ノンと書いてあっても、必ずしも0kcalであるとは限らないのです。

② 低カロリー、カロリー控えめ、カロリーオフ

これらの表示は、食べ物100gあたり40kcal以下、飲み物100mlあたり20kcal以下の飲み物には表示してもいいと定められています。

③ その他(甘さ控えめ、低糖、微糖など)

甘さ控えめ、ほどよい甘さは味覚を表す言葉であり、製造メーカーの主観によります。
そのため、明確な基準はありません。
低糖、微糖も同様に、糖類を減らしているという意味にはなるものの、その基準はメーカーによってまちまちで明確な基準はありません。

水代わりに飲むのは危険!

低カロリーと表示がある飲み物でも、暑い日に水やお茶の代わりに……と1L飲んでしまうと、最大で200kcalになってしまう可能性もあるということです。
200kcalというと、やや小さめのおにぎり1個分を余分に食べたこととほとんど同じことになります。
微糖、低糖などの表示があるコーヒーや紅茶も、商品によってはそれなりのカロリーが潜んでいることも……。
飲む量には気を付けるべきと言えます。

正しい水分補給で夏を乗り切ろう

これからの季節、水分補給は欠かせません。
熱中症予防のためには、喉が渇く前に水分補給をと言われています。
屋外ではもちろん、オフィス内でのお仕事中でも、パソコンなどの電子機器が発する熱や、エアコンによる乾燥で思いのほか水分は失われてしまうもの。
喉が渇く前に、適切な水分補給が必要となります。
そんなときの飲み物の選び方には注意!清涼飲料水を選ぶ際には、カロリーの表示をぜひ確認してみてください。また、汗をかいた際には塩分の補給も忘れないようにしましょう。

<参考>
・消費者庁「栄養成分表示を活用して、メタボ予防に 役立てましょう!」

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本多いずみ株式会社ドクタートラスト 管理栄養士/健康運動指導士

投稿者プロフィール

従業員向けセミナーや特定保健指導を通して、食事や運動・生活習慣のアドバイスを行う管理栄養士/健康運動指導士。「楽しく賢く健康になる」がモットー。「見た物のカロリーがだいたいわかる」という特技を持っている。
保健指導の経験を積むなかで、働く環境が心身の健康に及ぼす影響の大きさを実感。個人の食事や運動にとどまらず、組織全体の健康にアプローチができる医療職を目指し、健康経営のアドバイザーも務める。
【保有資格】管理栄養士、健康運動指導士、第一種衛生管理者、健康経営エキスパートアドバイザー
【ドクタートラストの特定保健指導サービス詳細はこちら】
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