仕事を「彼氏・彼女」と思って見直してみよう!~職場とエンゲージメント~

学生時代は友人たちと集まれば、盛り上がる話題は恋バナが多かったのに、今や仕事の愚痴ばかり。
そんなことをふと感じたことはありませんか?
私たちの1日は24時間しかありません。
そこから7時間の睡眠を除いたら残りは17時間。
17時間のうち、半分以上を「仕事」とかかわって過ごしていることになります。
それだけの時間を過ごしていれば生活の中心が「仕事」となるのも頷けますよね…。
にもかかわらず、仕事が大好き!と言っている人は意外と見かけないもの。
長時間をともにすごしている仕事、あなたは「好き」ですか?

何をもって仕事を選択しているのか

突然ですが、私は新卒で就職した会社から転職を果たし、現在のドクタートラストで仕事をしています。
転職理由はいたってシンプルで、「ずっとこの会社と一緒にいられない」と思ったからです。
前職の仕事内容は楽しくやりがいもあったのですが、帰宅するための電車に乗るたびに、ほほを赤く染めた飲み会帰りの方々をうらやましく思っていたのを覚えています。
休日にも比較的鳴る社用携帯。
土日に映画を見に行って連絡がつかず、上司に怒られたこともありました。
結婚や子育てなんてライフプランを考えた時、このままこの会社で働き続けることをまったくイメージできないことに気づき、転職に踏み切りました。
現職では満足度も高く働いています。
もちろん転職でプラスになった点ばかりではありません。
それでも私が満足しているのは「なぜこの仕事をしているのか理由がわかっているから」だと思っています。
人生100年時代についてのニュースが飛び交っている昨今、間違いなく私たちは長くまで仕事をすることになるでしょう。
そうなると気になるのが「自分は仕事と満足して付き合っていけるか」ということだと私は思うのです。

一度恋人だと思って向かい合ってみよう

実は、私は転職するタイミングで、「もしこの人が恋人だったら」という気持ちをもって仕事で探していました。
仕事が恋人なんて!と思うかもしれませんが、少し考えてみてください。
たとえば、イケメン高学歴高収入な男の人が目の前現れたとき、あなたはどうしますか?
ただしその人は家事全般は一切できなず、さらに結婚相手には絶対に専業主婦になってほしいと思っています。
家事なんてお茶の子さいさい!イケメンと結婚できて専業主婦も願ったりかなったり!と感じたでしょうか?
でも、キャリアを積みたいから、専業主婦願望なんてもってのほか、と思う人もいるかもしれません。
人によっては、確かにイケメンだけど、この人は私の好みではない!と思う人もや、いやいや、家事なんてこれから仕込めばいいんだから!なんて野心家もいるかもしれませんね。
恋人選びも仕事選びも同じです。
すべての条件が整っていることなんてそうそうありません。
同じ条件でも、受け取る人によって感じ方は変わるし、何を最優先の条件に持ってくるかで異なってくるものです。
そして仕事は恋人選びと同じ。
時にはおしゃれしてみたり、相手の役に立ちたいと色々と日々切磋琢磨していると、給料という愛情が返ってくる。
ただ、時に相手からの愛情が足りないと不満に思ったり、相手の立ち振る舞いに苛立ったり……。
そして、それらが許せなくなったら別れることを考える。
私も転職を決意をするまでは、仕事のやりがいだけですべて満足していたので、拘束時間などは特に気にしていませんでした。
しかし、視点を変えたとき、私は常識的な拘束時間で、やりがいがある仕事につきたいと考えるようになり、転職を決意することになるのです。

仕事とのエンゲージメントという考え方

最近は職場環境改善などから「社員のエンゲージメント指数」の計測を取り入れる企業が増えてきています。
エンゲージメントとは、「思い入れ」や「愛社精神」といった社員と会社との絆をあらわすものです。
エンゲージメントが高い企業で働く社員の満足度は高くなるといわれていることから、職場改善のための一つの指標とするケースが多いのです。
エンゲージメントは英語の”engage”から来ています。
従事するという意味を持つ単語で、たとえば婚約指輪(エンゲージリング)などにも使われます。
恋愛観は人によってさまざまですので異論もあるかもしれませんが、恋人になったからには、ずっと一緒にいることを考えるものです。
仕事や会社も同じです。
長い期間一緒に過ごすのであれば、許せること、許せないことあるでしょう。
しかし、愚痴を言いながらも転職しない人には理由があります。

……でも、給与は良いんだよね。
……でも、やりがいはあるんだよね。
……でも、プライベートを考えると今はやめられないんだよね。

相手を「好き」と思える何かがあるから、もしくは一緒に居続けようという理由があるからこそ、仕事は続けていくことができるものだと思います。
そして、もしその好きと思えるポイントがもっと良くなったら、もっと大きくなったら……。
いつかその会社と一生添い遂げようと思えるようになるかもしれません。
今、あなたはその仕事を好きですか?どこが好きですか?
嫌いなところがあったとしても、どんな風に改善されたらもっと好きになれますか?
結婚してから家事を教えるのと同じように、改善に向けての働きかけをするのは、実はあなた自身が適任かもしれません。
仕事を好きじゃないと思い込んでいるあなた。
もし恋人だとしたら、どうしてその人と付き合っているのか、あなたが好きだと思っているポイント改めて考えてみてください。
そして恋人に何を求めているのか、もう一度整理してみましょう。
そうして改めて仕事に向き合うと、前よりも仕事を好きで、前向きになるかもしれません。
仕事を好きになるために、もう一度考えてみませんか?

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大沼 泉株式会社ドクタートラスト ストレスチェック研究所

投稿者プロフィール

結婚・出産・育児といったライフイベントを乗り越えながら女性がいきいきと働くには、どんな職場環境が望ましいのか。ブラック企業から転職し、産休育休を経た経験をもとに、産業カウンセラー、そして働くママ社員の立場からさまざまな情報をお伝えしてまいります。
【保有資格】産業カウンセラー
【ドクタートラストへの取材、記事協力依頼などはこちらからお願いします】

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