やってしまいがちな無意識コロハラ!その言動は大丈夫?

やってしまいがちな無意識コロハラ!その言動は大丈夫?

ワクチンの2回接種率が総人口の75%を超え、公共施設も徐々に人が増え始めたり、イベントの開催要件が緩和されつつある昨今。
コロナ収束の可能性に向け、働き方を再度見直す企業が増えています。
なかにはテレワークが解除され、久しぶりに同僚たちとに顔を合わせた!なんて話もありますが、実は新たな問題「無意識コロハラ」が起きていることをご存じでしょうか?

コロナは本当に終わるの?

ここ1ヶ月ほど周りを見ていると、コロナの先々の見通し、またそれに伴う行動が2つに分かれていると感じます。
一つは「コロナがこのまま終息する」と予想し、元の生活に戻そうとしている人。
そして、もう一つは「インフルエンザ流行の時期に合わせて昨年同様感染拡大する」と予想し、変わらず強く警戒している人。
コロナという未曾有の状況は多くの人の「考え方」「捉え方」の違いを明るみにしてきました。
考え方や捉え方が違う環境で発生しやすいものがあります。
それはハラスメントです。
セクハラ、マタハラ、ソギハラなどさまざまなハラスメントが生まれている現在ですが、このコロナ禍で新たに生まれたのが「コロナハラスメント」です。
無意識のうちにハラスメント加害者にならないために、コロハラについて考えたいと思います。

コロナハラスメントとは

ハラスメントとは、いやがらせ、いじめを指し、このうちコロナにまつわる事象に伴うハラスメントをコロナハラスメント(コロハラ)といいます。
社員に対するワクチン接種の強要、ワクチン接種を受けていない人への批判、マスクの有無や消毒の仕方はもちろん、例えば週末の行動といったところまで、コロハラになりうる事象は多くあります。
コロナについての受け取り方は人それぞれです。
ワクチン一つにおいても、必要と思う人もいれば思わない人います。
ワクチンを怖いと思う人や身体上の理由で受けることができない人、そうしたさまざまな事情を抱えている上に、コロナに関わる価値観は自分の命にかかわるとても重要なものです。
コロナが終息しそうだと感じて気軽に「飲みに行こう!」と誘うことが、相手にとっては命を脅かすものと感じられ、それによってストレスを引き起こされたり、もう飲みに行こうとしているなんて、コロナになったらどうするんだ!と人間性を疑うほどの恐怖を感じる場合もあります。

コロナ終息に関わらず、相手を思いやった行動を

忘年会の実施をどうするか、テレワークを廃止するかなど、会社としてもさまざまご検討されていることと思います。
しかし、その行動をどのように感じ、認識するかは人それぞれ。ちょっとした行動がハラスメントだと思うほどのストレスにつながる可能性が十分にあります。

それを踏まえて以下のポイントに注意しましょう。

飲食行事への参加の強要は絶対に避けましょう

たとえ業務時間内であったとしても、マスクを外しての飲食行事への参加強要は絶対に避けましょう。
コロハラだけでなく、他のハラスメントに抵触する可能性もあります。

隣の人は違う価値観を持っているかもしれないと常に考えましょう

コロナ自体に関しても、あなたの同僚は別の価値観を持っているかもしれない、という前提を忘れないようにしましょう。
コロナやワクチンに対する話題をする際には、周りに最大限配慮した発言を心掛けましょう。

もしあなたと違う価値観を持っていても、批判的な発言は控えましょう

そして、たとえ違う価値観を持っていることがわかっても、批判することはやめましょう。
価値観は人によって異なり、同じ考えを強要するような同調圧力は大きなストレスとなります。
違っても良いのだ、と相手を受け入れられるように努めましょう。

マスクを外し、人々みんなが安心して暮らせる世の中になるにはあと少しかかりそうです。
行動をする前に相手がどう感じるかな、と一歩踏みとどまって考えることを忘れないようにしてください。
無自覚なコロハラ加害者にならないために、今一度周りを見回してみましょう。

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大沼 泉株式会社ドクタートラスト ストレスチェック研究所

投稿者プロフィール

結婚・出産・育児といったライフイベントを乗り越えながら女性がいきいきと働くには、どんな職場環境が望ましいのか。ブラック企業から転職し、産休育休を経た経験をもとに、産業カウンセラー、そして働くママ社員の立場からさまざまな情報をお伝えしてまいります。
【保有資格】産業カウンセラー
【ドクタートラストへの取材、記事協力依頼などはこちらからお願いします】

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