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「時間」の捉え方で生産性向上!~キーワードは「リモートワーク」~
- 2017/8/5
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「休日出勤」と聞くと、皆さんはどういう気持ちになりますか?
大抵の人が憂鬱、できればやりたくない等ネガティブな印象を受けると思います。
そんな休日出勤について少し面白いデータがありました。
ノルウェーでは休日出勤の頻度が高い。頻度が1カ月に3日以上になる回答者は、日本の6%に対してノルウェーは27.5%と、全体の4分の1以上を占めている。
引用元:ITpro「休日出勤が当たり前のノルウェー、それでも生産性は高まる」
またノルウェーか……と思った方もいらっしゃるかもしれませんが現地に行ってこの身に感じたことをもう少しお話しさせてください。
上記にありますように、実は休日出勤が多いノルウェー。
ですが、以前記事にも書きましたが生産性は日本より高いんです。
では、この差は何故なのでしょうか。
私は「出勤」の捉え方、時間の優先順位と意識の差だと思っています。
鍵は「リモートワーク」
ノルウェー人のほとんどは「出勤」という言葉をオフィスに行くことではなく、場所は問わず「仕事をしていること」として捉えています。
ですので「リモートワーク(在宅勤務)」が日本よりかなり普及しています。
実経験をお話しさせていただきますと、まず友人宅に遊びに行った時、ご両親はほぼ在宅でした(もちろん、お仕事をしていない訳ではありません)。
「仕事に行っているよ」と友人から聞いた日も16時頃には帰宅していましたね。
家族とのプライベートを重要視するから帰宅時間が早いということについても以前記事に書きましたが、ここできっと皆さんが思うことは「平日早く帰ってきても、休日仕事しているんじゃ意味ない」ということ。
この思いにこそ、ノルウェー人と日本人の「時間の優先順位と意識の差」が現れている気がします。
1日のなかのオンとオフ
日本では勤務時間がきっちり定まっていて、その中で仕事をするという「時間で働く」という感覚が大変強いため、この時間は何がなんでも仕事! という縛り意識が生まれています。
一方、ノルウェーは時間というよりは「タイミング」です。
食事の時間や、夕方頃の子供との時間は仕事から離れるが、子供が起きる前・寝静まったあとは集中して仕事をする、といったようにリモートワーク制度を使い、自分の1日を自分で計画・実行することができます。
1日の中でオン・オフを自らが自らの責任で切り替えて生活するというスタイルは日本にはあまり馴染みのないものだと現地に住んでいた時、強く感じました。
時間の意識で生産性向上を
長々とお話ししましたが、何が言いたいかと申しますと
「生産性は時間の意識で変わる。時間に囚われすぎて仕事をやらされている間は変わらない」ということです。
「仕事」と「生活(プライベート)」に対する社会風潮・意識の違いはどの国でもありますが、日本はもう少し、「仕事の時間」について自由になってもいいんじゃないかと感じてなりません。
自由だからと言って残業を許すと言っているのではもちろんありません。
やるべきことは期限内にしっかりするという条件の中で、生活スタイルをもう少し自由に作れる環境になったら日本の労働環境はもっと明るくなるのではないかと思うのです。
それこそ、休日出勤というワードに負の感情をもたないくらいに。
日本人は真面目で勤勉と世界でも評判です。
それをもっと生かせるワークスタイルが日本社会に浸透したらこれほどいいことはないのではないでしょうか。