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- 働きやすさと生産性向上を狙うなら~ジョブシェアリングを導入してみよう~
働きやすさと生産性向上を狙うなら~ジョブシェアリングを導入してみよう~
- 2019/4/18
- ワークライフバランス, 働き方改革, 労働環境, 生産性向上
皆さんは「ジョブシェアリング」を聞いたことはありますか?
ジョブシェアリングとはワークシェアリングの形態のうちの一つです。
「雇用維持型」と「雇用創出型」のワークシェアリング
そもそもワークシェアリングとは「ワーク(仕事)」を「シェア(共有)」することで、一人ひとりの労働時間を短縮し、多くの雇用を生み出すというしくみです。
ワークシェアリングは大別して2種類あり、企業の業績が悪化した際に一人あたりの労働時間を減らすことで労働者の雇用を守る「雇用維持型」、多様なスキルを持った人材を雇用するために一人当たりの労働時間を減らすことで雇用機会を増やす「雇用創出型」があります。
今回ご紹介する「ジョブシェアリング」は「雇用創出型」に分類されます。
ジョブシェアリングは一心同体のしくみ
ジョブシェアリングとは、簡単に説明すると、フルタイムの労働者が1人で担当するポストを2人以上で分担するものです。
このとき、単純に作業を分担するのではなく、責任も分担し、評価、処遇も同等に受けることになるため、まさに一心同体といえます。
ジョブシェアリングのメリット
以下では、ジョブシェアリングによるメリットをご紹介します。
・人材流失を防ぐ
例えばAさんは月、水、金曜日、Bさんは火、木曜日のように曜日を分けて業務に従事する、あるいはAさんは午前、Bさんは午後のように時間帯を分けて勤務することが可能になります。
こういったフレキシブルな働き方ができることで、これまで介護や出産等のやむをえない事情で離職せざるをえなかった人材の流失を防ぐことができます。
・生産性の向上
日本は先進国の中でも生産性の低い国ということが、OECDの統計結果からわかります。
2018年版の時間当たり労働生産性は、対象36カ国のうち20位で、対象国の平均値(53.5 ドル)を下回る47.5ドルでした。
10位のフランス(67.8ドル)、8位のオランダ(69.3ドル)、7位のドイツ(69.8ドル)、6位の米国(72.0ドル)はジョブシェアリングの先進国として有名です。
日本企業でも、ジョブシェアリングによる生産性向上を目指してみませんか?
<参考>
公益財団法人日本生産性本部「労働生産性の国際比較2018」