
みなさん、6月1~30日までが「蚊の発生防止強化月間」となっていることをご存知ですか?
東京都では、デング熱等のなどが媒介する感染症の発生を抑えるために、蚊の発生シーズン前のこの時期に啓発キャンペーンを実施しています。
少し暑くなってきたこの時期、ドラッグストアなどの店頭でも蚊の対策グッズが並び始めていますよね。
「蚊」に刺されると、かゆくなるだけではなく感染症リスクもあることは、以前、こちらの記事でもお伝えしていました。
蚊に刺されると不快感だけでなく、リスクもあります。
そんな蚊に刺されないために、今回は「蚊の生態」に着目した対策のポイントをご紹介していきます!
すでにご存じの情報もあるかもしれませんが、今一度確認してみましょう。
おもしろい「蚊の生態」を知ろう!
夏になればおなじみの蚊ですが、その生態を知っている人は意外に少ないのではないでしょうか。
蚊の生態を知れば、おのずとその対策も見えてきます。
① 蚊は黒い服が好き
蚊は、一般的に濃い色に誘引されることが知られています。
これは、蚊などの昆虫には、人間には見えない紫外線が見えているためです。
黒だけでなく、濃紺やダークグレーなどの濃い色は、紫外線を吸収する性質があるため、蚊から認識されやすくなります。
反対に、紫外線を多く反射する白系の服にはあまり寄ってきません。
蚊だけではなく、蜂やアブも同様ですので、外出時の服装は白やベージュ、黄色などの淡い色を選び、肌の露出も少なくすると効果的です。
② 蚊は汗をかいている人が好き
これは、汗に含まれる「乳酸」などの成分や「二酸化炭素」、「体温」に蚊が強く反応するためです。
乳酸は、運動をした際、筋肉内でエネルギーが作られる過程で生成される代謝物質ですが、蚊はこの乳酸の臭いを好みます。
また、蚊は二酸化炭素のわずかな濃度差を感知し、約10メートル先から人間の存在を察知可能です。
たとえば、運動をするとエネルギー変換の過程で二酸化炭素と水が発生し、呼気として体外へ排出されるため、運動後は特に蚊に刺されやすくなります。
そして蚊は、体温そのものではなく、「肌から発せられる熱」を感知してターゲットに近づきます。
運動後だけでなく、飲酒時や基礎代謝が高い子ども、妊娠中の方は、特に蚊が反応しやすい要素(「乳酸」「二酸化炭素」、「体温」)を複数持っているため、特に注意が必要です。
③ 蚊は気温25~30℃が好き
蚊は、気温が15℃を下回ると活動が鈍くなり、25~30℃で最も活発になります。
一方で、日本の夏のような35℃を超える猛暑日では、「夏バテ」状態になって動きが鈍くなり、日陰などに避難するため日中の活動は低下します。
気温が40℃を超える高温条件だと死んでしまうこともあります。
気温上昇が続く近年は、11月頃でも15℃以上となる日があり、一部の蚊は活動しているため、暦の上では「冬」となっていても気が抜けません。
「蚊の生態」を踏まえた対策、まずはこの2つ!
そこで、これらの「蚊の生態」をもとに、蚊に刺されないために行ってほしいポイントをお伝えします。
足の裏をアルコール消毒する
足の裏には「汗腺」が多く、ここから水分や塩分、「乳酸」などを含んだ汗が分泌されます。
蚊は「乳酸」のにおいに敏感に反応するため、このにおいが特に強く出てしまう足の裏をアルコールで拭き取ると劇的に寄ってこなくなるようです。
アルコール除菌シートなどを使用すると便利ですね。
虫よけスプレーをムラがないように塗り込む
虫よけスプレーを塗っているのにいつも刺されてしまう方は、もしかすると塗りムラがある可能性があります。
虫よけスプレーは、ただスプレーしただけではムラになりがちです。適量を肌にまんべんなくスプレーし、ムラがないように塗り込んでみてください。
詳しくは、ご使用の虫よけスプレーの使用方法を、事前によく読んで確認してみましょう。
「数時間おきに塗布」とあれば、そのスケジュールを守ること、日焼け止めを使う際は、日焼け止めを塗った後に虫よけスプレーを塗布すると効果を発揮しやすいでしょう。
蚊に「刺されない」快適な夏を過ごそう!
上記2つのポイントと合わせて、「こまめに汗を拭き取る」「肌の露出を避ける」「色の薄い服を着る」ことも効果的です。
ぜひ意識してみてください。
外出時の対策にあわせて、蚊を発生させないためにできることなど、発生源に対する対策もご紹介しています。
さまざまなアプローチから、今年は「刺されない」夏を目指してみましょう。
<参考文献>
・ 東京都保健医療局「蚊の発生防止強化月間」
・ 厚生労働省「デング熱」
・ 三條場千寿、比嘉由紀子、沢辺京子『あなたは嫌いかもしれないけど、とってもおもしろい蚊の話 日本の蚊34種類図鑑付き』(山と渓谷社、2019/8/24)





















