非常時の食料備蓄を見直してみた~4人家族のわが家の場合~

2024年元日に起きた能登半島地震から1年経ちました。
わが家は夫と私、小さな子ども2人の4人家族ですが、1年前の災害に対する食料品の備えは、市販されている非常持ち出しリュックに入っている非常食のみでした。
元日に地震が起きたとき、下の娘は生後1カ月。
近い未来、首都直下型地震や南海トラフ地震が起きるとされている中で、何かあったときにこの子たちに苦しい思いをさせるわけにはいかないと、備蓄品の整備に取りかかりました。
今回は非常時の食料品の備蓄について、わが家で工夫した点をご紹介します。

食料は最低でも3日分、できれば1週間分

国は「最低でも3日分の食料や水」を備蓄するように推奨しています。
なぜ3日なのか、ご存知でしょうか?
実は以下すべて3日かかると想定されているためです。

・ 災害が起きてから救助体制が整うまでの日数
・ 人が飲み食いせず生存できると言われる日数
・ 救援物資が届きはじめる日数

ですので、最低でも3日は自助努力でなんとかする必要があるのですね。
ただし、巨大地震のときは各所の混乱が大きいため、体制を整え、物資を供給するにはさらに時間がかかることが容易に想像できます。
そこで、1週間ほどの備えがあれば、ライフラインがすぐに復旧しなくてもある程度の事態には耐えられるというわけです。

4人家族のわが家では9日分の水と食料を用意することに

食料品の購入を検討する際、次のことをポイントに考えました。
・ 小さな子どもがいるため、有事の際は可能な限り自宅避難する
・ 自宅の倒壊に備え、保管場所を分散させる
・ 保管所を分散させるために、家族4人×3食×3日分を3セット作る
・ 最初に献立を考え、何がいくつ必要なのか算出する

わが家の献立をご紹介

1日目
朝 ピラフ、スープ
昼 パスタ、ロングライフパン
夕 レトルトのおかず、アルファ米
おやつ

2日目
朝 ロングライフパン、スープ
昼 レトルトのおかず、アルファ米
夕 缶詰、アルファ米、スープ
おやつ

3日目
朝 おにぎり、スープ
昼 レトルトのおかず、アルファ米
夕 カップ麺
おやつ

非常時に必要なものをひとまとめにした、便利な持ち出しリュックが販売されています。
よく「水や食料3日分が入っている」と書かれていますが、どんなものが入っているかというと、500ミリリットルの水が3本とアルファ米が3食分。
これで3日分ですから本当に必要最低限ということになります。
非常時のものなので、贅沢なことを言っている場合ではありませんが、できるだけ家族には非常時でもお腹を満たしてほしいと思い、わが家では上記のように4人×3食×3日分の献立を考え、食料品を揃えることにしました。
さらに、ストレスがたまる環境でも一息つけるよう、おやつも追加しています。
また、万が一自宅が倒壊したときのため、食料品を分散して保管しようと考え、4人×3食×3日分のセットを3つ作り、玄関・1階の物置・2階の窓の近くに分けて保管するようにしました。

普段から食べているものでローリングストック

上記献立を見てわかるとおり、ある程度の日数分の備えとなると、用意する食料品の量がとても多くなります。
わが家の献立では、1セットあたりアルファ米だけでも16個必要です。
これらを保存期限が来るたびに食べ、一気に新しいものに買い替えるのは費用的にも大変なことです。
そこで、普段から食べているものを備蓄品として取り入れ、日常的に食べながらローリングストックすることにしました。乾物、フリーズドライ、賞味期限が長いものを意識して取り入れ、献立のおよそ半数はローリングストックで賄うことにしています。

<わが家の主なローリングストック品>
・ フリーズドライのスープやお味噌汁
・ カップスープ
・ カップ麺
・ パスタ
・ ロングライフパン
・ 温めなくても食べられるレトルトのおかず

当時子どもはまだミルクのみでしたが、すぐに必要な消耗品もストックすることを念頭に置きつつ、ある程度大きくなったときのことを想定して考えました。
家族構成やご家庭の状況に応じて必要なものを検討されることをおすすめします。

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柳迫 里佳株式会社ドクタートラスト

投稿者プロフィール

IT企業の事務部門にて、人事・経理・総務等の基幹業務を10年ほど経験。残業過多や人間関係により体調を悪くする社員がいる中で「1人ひとりがわくわくしながら働くにはどうすればよいだろうか」と考えるようになり、産業保健を扱うドクタートラストに興味を持ちました。業務効率化や法改正等、事務担当者目線での話題をお届けしたいと思います。
【保有資格】第二種衛生管理者

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