【管理栄養士執筆】乾燥やニキビなど気になる冬の肌トラブル、改善のカギは腸内環境&食事にあり!

冬になり、肌の乾燥や粉吹き、ニキビなど、肌トラブルに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
肌トラブルを防ぐためにスキンケアを入念にしたり、睡眠時間をしっかり確保したりなど対策される方も多いかと思いますが、実は腸内環境を整えることも非常に重要です。
特に年末年始はクリスマス、お正月などのイベントや、忘年会、新年会などで飲み会が増えることで食事内容が偏りがちになり、腸内環境も乱れやすい季節です。
「腸内環境を整える」と聞くと、便秘の解消や大腸がんなどの疾病の予防を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、それ以外にもメリットがあります。
今回は、腸内環境を整えるメリット「肌トラブルの改善」をわかりやすく解説します!

腸内環境と肌トラブルの切っても切れない関係

腸内環境と肌の状態は密接に関係しており、腸内環境を整えることで肌トラブルの改善が期待できます。
というのも私たちの腸内では善玉菌と悪玉菌が共存しており、これらのバランスが崩れることで腸内環境が悪化します。
腸内環境が悪化することにより悪玉菌が増殖、有害物質が生成されます。
そしてこれら有害物質は、腸から吸収され、血液に乗って全身に運ばれ、最終的に皮膚に到達、炎症や酸化ストレスを引き起こすことで、肌トラブルを起こしてしまうのです。
また、腸内には、体全体の約70%の免疫細胞が存在しているともいわれています。
そのため、腸内環境が乱れると免疫機能が低下し、アレルギーやアトピー性皮膚炎などの肌トラブルを悪化させる可能性もあります。
具体的には腸内環境を悪化させる原因としてはこのようなものが挙げられます。

・ 不規則な生活習慣
・ 肉類などのたんぱく質や脂質が中心の食事
・ 食物繊維や善玉菌の少ない食事
・ 運動不足
・ ストレス など

前述のとおり、年末年始は忘年会や新年会など飲み会の機会が増えるため、肉類などのたんぱく質、脂質が中心の食事になり、不規則な生活習慣になりやすいことに加えて、年末年始の長期休暇により通勤や仕事での活動量が減ることで運動不足になる方も多いと思います。
しかし、このような生活が続いてしまうと腸内細菌のバランスが崩れ、腸内環境の悪化し肌トラブルを引き起こしてしまうのです。

肌トラブル改善のための腸内環境の整え方

腸内環境を整えるためには規則正しい生活習慣を守ることが重要ですが、それに加えて食事で「善玉菌を含む食品」と「善玉菌のえさになる食品」を一緒に食べることがポイントです。
食事は元気の源ですが、善玉菌もえさがあることで元気になり、より効果的に腸内環境を整えることができます。
善玉菌を含むものにはヨーグルトや納豆などの発酵食品があります。
そして、えさになるものには野菜や果物などに豊富な食物繊維や果物や牛乳に含まれるオリゴ糖があります。
これらを組み合わせて食べることで、腸内環境が整い、肌トラブル改善にもつながります。
善玉菌を含む食品、善玉菌のえさになる食品には下記のようなものがあります。



また、組み合わせとしてはこちらがおすすめです。


さまざまな組み合わせを普段の生活に取り入れることで、飽きずにほかの栄養素も一緒に取ることができます。
ぜひさまざまな組み合わせを試してみてください。

水分補給も忘れずに

他にも腸内環境の悪化と合わせて、水分不足により便秘になることで肌トラブルの原因となることもあります。
水分補給する習慣がない方は、「起きたらコップ1杯の水を飲む」「トイレから戻ったら水分補給する」などタイミングを決めて水分補給もしましょう。

まずはできそうなことをできそうなタイミングで取り入れてみて下さい。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

杉下 ももか株式会社ドクタートラスト 管理栄養士

投稿者プロフィール

大学で栄養や健康について学ぶ中で、集団に対する栄養指導や、スポーツとのかかわり、予防について興味を持ちました。食べることが大好きで、いかに楽をしてバランスの良い食事ができるかを日頃から考えています。
【保有資格】管理栄養士
【ドクタートラストへの取材、記事協力依頼、リリース送付などはこちらからお願いします】

この著者の最新の記事

関連記事

解説動画つき記事

  1. 【動画あり】2022年6月施行「改正公益通報者保護法」を専門家がわかりやすく解説!退職者や役員も保護対象になる⁉

一目置かれる健康知識

ページ上部へ戻る