管理栄養士が紹介!夏バテ対策にも「たんぱく質」がおすすめの理由

6月の東京はすでに気温が30℃を超える日もあり、今年も夏バテが心配ですよね。
夏バテとは、夏の暑さや気温の変化にともなう身体の不調の総称のことです。
気温の変化による夏バテの原因としては以下があります。

・ 室内と室外の温度差による、自律神経の乱れ
・ 発汗による体内の水分やミネラルの不足
・ 暑さで食欲が低下することによる栄養不足
・ アイスクリームや冷えた飲み物などの冷たいものの摂りすぎによる胃腸の冷え

また、以下の症状が挙げられます。

・疲労感
・倦怠感
・食欲不振
・頭痛
・下痢、便秘 など

夏バテ対策としては「生活リズムを整えること」「こまめな水分補給」「十分な休養」などがあります。
今回はその中でも、夏バテ対策のためにとりたい栄養素を紹介いたします。

夏バテ対策のためにとりたい栄養素

夏バテ対策としては、食事をしっかり食べ、エネルギーを蓄えることも重要です。
しかし暑い日が続くと、食欲が落ち、思うように食べられない日もあるのいではないでしょうか。
また、そうめんやうどん、そばなどの炭水化物に偏りがちになります。
この結果、必要な栄養素が不足して疲れやすくなってしまいます。
夏バテ予防としてぜひ積極的にとっていただきたいのが以下の5つの栄養素です。

・ たんぱく質(魚、肉、大豆製品など)
・ ビタミンB1(豚肉、えだまめ、玄米など)
・ カリウム(ナス、きゅうりなど)
・ マグネシウム(海藻、オクラなど)
・ クエン酸(レモン、梅干しなど)

以下では上記のうち、「たんぱく質」について解説します。

たんぱく質がとれるおすすめ食材

たんぱく質は筋肉や皮膚、臓器などの私たちの身体を作る役割を持っています。
不足すると筋肉量の低下につながり、体力低下や疲れやすくなります。
また、夏は一品ものの麺類を食べがちで、たんぱく質も不足しやすくなります。
そのため、意識的にたんぱく質を摂取するようにしましょう。
食欲が低下しているときには、さっぱり食べられる下記のような食材がおすすめです。

・ 脂身の少ない肉類:鶏むね肉を使ったバンバンジーや豚のしゃぶしゃぶなどはさっぱり食べることができるため、食欲が落ちているときでもおすすめです
・ 豆腐や納豆などの大豆製品:豆腐は冷ややっこなどの副菜としてプラスしてもよいですし、うどんなどの具材としてプラスするのもおすすめです。納豆は付属のたれ以外にお酢をプラスすると、さっぱり食べられるだけではなく、お酢の酸味が味覚や嗅覚を刺激し、脳の摂食中枢に働きかけることで食欲増進にもつながります。
・ えびやいかなどの魚介類:冷凍でも売られているため、自宅に常備もしやすい食材です。また、高たんぱく、低脂質とダイエット中にもおすすめの食材です
・ かまぼこやツナ缶などの加工食品:加工商品は調理の必要がなく、そのまま食べることができるので、疲れているときに簡単にプラスできる食材としておすすめです。そうめんやうどんなどの麺類とも相性が良いため、食欲が落ち麺類だけになりがちな方はぜひプラスしてみてください

管理栄養士考案!たんぱく質がとれるレシピ

最後に、管理栄養士が考案した「たんぱく質がとれるレシピ」をご紹介いたします。
簡単にできるので、ぜひ夏バテ対策として作ってみてください。

切って和えるだけ!レモンマリネ

たんぱく質が豊富なえびを使った副菜です。レモンの酸味でさっぱり食べられます。

豚肉とニンニクの芽のスタミナ炒め

豚肉はビタミンB1が豊富な食材です。
また、豚肉のビタミンB1とニンニクの芽に含まれるアリシンとの相乗効果で疲労回復効果も期待できます。

本日は夏バテ対策のためにとりたい栄養素についてご紹介いたしました。これから暑さもさらに増していきますが、夏バテ対策として普段の食事で意識してみてください。

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杉下 ももか株式会社ドクタートラスト 管理栄養士

投稿者プロフィール

大学で栄養や健康について学ぶ中で、集団に対する栄養指導や、スポーツとのかかわり、予防について興味を持ちました。食べることが大好きで、いかに楽をしてバランスの良い食事ができるかを日頃から考えています。
【保有資格】管理栄養士
【ドクタートラストへの取材、記事協力依頼、リリース送付などはこちらからお願いします】

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