ドクタートラストの保健師や管理栄養士は、セミナー以外にも特定保健指導や保健指導の業務を行っており、働く人に向けて生活習慣病の予防などを指導しています。
そんな医療知識や健康知識が豊富な保健師や管理栄養士は、普段どんなことに気を付けて生活を送っているのでしょうか?
食事編、運動編、睡眠編の順序で情報をお届けする本シリーズ、今回は「食事編(後編)」です。
保健師・管理栄養士が普段気を付けているポイント「コンビニでメニューを選ぶ時の工夫」と「食べ過ぎた時に気を付けていること」を中心にご紹介します。
「コンビニをよく使う」という方や「ついつい食べ過ぎてしまいがち」という働く皆さん必見です。
保健師・管理栄養士がコンビニで気を付けているポイント
ドクタートラストの保健師や管理栄養士に尋ねたところ、その多くがコンビニの商品を選ぶときにカロリーを確認するように意識していました。
皆さんは普段自分が、コンビニで手にする商品が何キロカロリーくらいか意識していますか?
1日に必要なカロリーは、年齢や性別、身体活動レベルによって異なりますが、目安としては、成人男性であれば2,600kcal前後、女性であれば2,000kcal前後となります。(身体活動レベルを普通と仮定した場合)
これを1食当たり単純計算すると、成人男性であれば約860kcal、成人女性であれば約660kcalとなります。
コンビニの商品にはカロリー表示されていますので、自分が食べている商品のカロリーはどれくらいあるのか、周りの似たような商品のカロリーと比較検討してみるなどができると良いですね。
また食事以外に清涼飲料水やお酒を飲む場合や間食を取る場合は、食事以外のカロリーが発生します。
カロリーオーバーとなりがちですので、ご注意ください。
より詳しく知りたい方は日本医師会のホームページで、「1日に必要な推定エネルギー必要量」を計算できます。
日本医師会「あなたの「1日に必要な推定エネルギー必要量」は?」
ついつい食べ過ぎがちな方必見!保健師・管理栄養士の食べ過ぎたときの工夫やコツ
食欲の秋となり、ついつい食べ過ぎてしまいがちな季節となりました。
スポーツの秋とも言いますから、食べ過ぎたら運動できればいいのですが、それもなかなか難しいという方のために、今回は運動以外でできる工夫についてご紹介します。
工夫① 美味しいものを食べる予定がある日は1日の中で食事量を調整しよう!
金曜日の夜や週末、旅行に行った際には、美味しいものを食べる機会が多いと思います。
あらかじめ「美味しいものをたくさん食べるぞ!」といきこんでいるときは、1日の中で食事量を調整している保健師、管理栄養士が多かったです。
たとえば夜に美味しいものを食べる予定がある場合には、お昼を軽めにするため、ごはんや麺類などの量を少なめにする、野菜中心のメニューを選んでみるなど工夫していました。
また、ディナーの場合は食事をとった後から寝るまでの間に消化の時間を確保するのが難しくなります。
ディナーをするのであればなるべく早い時間帯(18時開始など)を選ぶ、ディナーかランチが選べるのであれば、なるべくランチを選択するなど工夫している人もいました。
工夫② 食べ過ぎには睡眠が関係している?
先ほど美味しいものを食べる予定がある時の工夫についてお伝えしました。
しかし、この記事を読んでいる方の中には、特定の日だけでなく、日頃から食べ過ぎてしまう傾向があると感じている人もいるかもしれません。
そんな方にお聞きしたいのが「夜はしっかり眠れていますか?」です。
実は、睡眠が食欲をコントロールするホルモンと関係しており、睡眠不足が食欲を増進させてしまいます。
これは、睡眠不足になると食欲を抑制するホルモン「レプチン」が減り、逆に食欲を増進させるホルモン「グレリン」が増えるためです。
さらに慢性的な睡眠不足は血糖値の上昇を抑える働きやインスリンの感受性を低下させる作用があり、糖尿病になるリスクを高める可能性があります。
まずは午前0時までには寝るように心がけ、睡眠時間を6時間以上確保しましょう。(必要な睡眠時間には個人差があります)
まとめ
今回は「食事編(後編)」ということで保健師・管理栄養士が日々実践しているコンビニでメニューを選ぶ時の工夫と食べ過ぎた時に気を付けていることのポイントについてご紹介しました。
少し意識を変えるだけで取り組めるものですので、ぜひやってみてください。
1つでも役立つ情報があれば幸いです!
次回も保健師・管理栄養士が普段から気を付けているポイントについてお届けします! お楽しみに!