インフルエンザが大流行中!感染拡大をどのように防ぐか

インフルエンザの患者数はクリスマス頃を境に急激に増加しており、1月18日には国立感染症研究所より「インフルエンザの流行が全国で『警報レベル』を超えた」と発表されました。
読者の皆さんのお勤め先など周囲でのインフルエンザ罹患状況はいかがでしょうか。
1月22日には、インフルエンザにもかかわらず出社しようとした女性がホームから転落するという悲惨な事故がありましたが、会社によってはインフルエンザに感染したら1週間程度の出勤停止を命じられる場合もあります。
そうした事態を避けるためにも、事前に予防接種をしたり、外出時はマスクを着用するなど予防行動をしっかりされていらっしゃる方も多いと思います。
ただ、残念ながら予防行動を頑張っていても、インフルエンザを発症してしまうことはあります。
発症した時・周囲に発症した人がいる場合に考えなければいけないことは、早期の回復と周囲への感染予防です。

インフルエンザかもと思ったら

感染拡大させないためにまず大切なことは、現在の体調不良の原因がインフルエンザなのかどうかをまず確認することです。
インフルエンザの早期治療開始により、家庭内での感染率が低くなった例も報告されています。
発熱から12時間程度の時間が経過したら、必ず病院に行き検査を受けましょう。
なお、インフルエンザの特徴は、38℃以上の高熱・関節痛や筋肉痛などの全身の痛み・倦怠感・頭痛などの全身症状が急激に始まるところです。
2018年度のインフルエンザは、胃腸炎症状を伴う方が多いのも特徴です。

体調不良がインフルエンザによるものだと判明した場合、自宅でしっかり休養することが、重症化の予防・早期の回復とともに感染拡大予防のために大切です。
インフルエンザを人に感染させてしまう時期としては、発症する1日前から発症後5~7日程度、その中で感染力が強い時期は発症日から3日間かつ解熱後2日間であるといわれています。
この時期をどのように過ごすかが、インフルエンザの感染拡大予防には重要です。

インフルエンザ感染拡大予防のために

~職場編~

職場でインフルエンザに感染した社員が出てからできる感染拡大予防の対策は、以下の通りです。

・出勤自粛命令
就業規則にインフルエンザ発症時の勤務に対する取り決めがあれば、取り決めをもとに発症者へ出勤自粛してもらいましょう。
出社を自粛してもらうことは、感染源を断ち切ることが出来るため、社内での感染拡大予防に重要です。

・他の社員へ体調管理を呼びかけ
インフルエンザウイルスの潜伏期間は、約1~5日です。
そのため、インフルエンザが周囲で発生してから1~5日程度は注意が必要です。
体調不良が生じた際には無理して出勤しないこと、受診をすることを呼びかけましょう。

・温度20℃以上、湿度50%以上に保つ
インフルエンザウイルスは低温で乾燥している場所を好みます。
温湿度管理を行いましょう。

・マスクを着用することを奨励する
インフルエンザは潜伏期間中にも感染力があり、周囲にいた人は、潜伏期間である可能性も考えられます。
感染拡大を防ぐためには、周囲にいた人はマスクを着用すると効果的です。

・ドアノブなど多数の人が触る部分のアルコール消毒
インフルエンザの感染経路は、接触感染と飛沫感染です。
発症者が触った可能性のある部分の消毒は効果的です。

~自宅編~

インフルエンザを発症した際には自宅での安静が必要ですが、もし他のご家族が家にいる場合、感染を拡大させないための対応をする必要があります。
自宅での感染拡大予防は、基本的には会社での感染拡大と同じですが、いくつか異なるポイントを紹介します。

・発症者を他の家族と隔離し、不必要に動き回らせない
家庭内での感染拡大予防には、極力発症者と接する機会を減らすことが大切です。
ただし、小児や高齢者はインフルエンザの高熱などの症状や治療薬により異常行動を起こす例が報告されています。
見守りの必要性に関しては医師の指示に従ってください。

・インフルエンザにかかっている方と家族、両者がマスクを着用する
まず発症者がマスク着用することで、咳やくしゃみなどでウイルスの飛散を防止します。
さらに家族がマスクをすることで、ウイルスが体内に入り込むことを予防することが出来ます。
また、家族の方は職場など自宅外へ出る際には、他所での感染拡大を防ぐため、発症者が出てから1週間程度はマスクを着用するようにしましょう。

・温度20℃以上、湿度50%以上を保つ
これは職場と同じですが、もし加湿器がない場合には、洗濯物を部屋の中に干す・濡れタオルを干すなどして部屋の乾燥を防きましょう。

・共用部分に関しては、こまめにアルコール消毒を行う
発症者を隔離していても、トイレなど、共用する必要がある部分が存在します。
そうした部分に関しては、使用後こまめにアルコール消毒を行うことをお勧めします。

・手洗いの徹底と蛇口の消毒
発症者と接触した時や共用部分を使用した際には、必ず手洗いを行いましょう。
その際、蛇口の消毒は忘れないようにしましょう。
手洗いが面倒であれば、アルコールによる手指消毒もおすすめです。

・定期的に換気する
換気により、空気中に浮遊するインフルエンザウイルスを外に排除する効果があります。

自宅で見落としやすい感染拡大予防ポイントは、食卓です。普段の習慣で同じ食卓を囲むと、どうしても距離が近くなってしまいます。
また、食事の時にはマスクをとっているため、咳やくしゃみによって唾が周囲に飛びやすくなります。
感染拡大を予防するためには、感染しやすい時期のみ食卓を別にしたり、別にすることが難しければ違う方向を向いて食事をとったりすることがおすすめです。
また、箸や食器の共用にも注意しましょう。

なお、食器や洗濯物はいっしょに洗っていただいても感染することはありません。

インフルエンザは感染拡大予防も忘れずに

例年ですとインフルエンザは、3月までは流行するといわれています。
インフルエンザが一度流行し始めると、仕事を休まなければならなかったり、休んでいる人の仕事をフォローするために周りの人にしわ寄せが生じたりと様々なところに支障が出てきてしまいます。
インフルエンザが周囲で発生した場合には、感染拡大予防に注意を払うようにしましょう。

なお、今回、インフルエンザの感染拡大予防ということで上記の方法を紹介させていただきましたが、インフルエンザ以外の感染症でも効果的な部分がありますので、風邪などの流行予防にも参考にしてみてください。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

吉尾 清乃株式会社ドクタートラスト 保健師

投稿者プロフィール

大学在学中に働く世代の方々の健康の大切さに興味を持ち、保健師になって約10年。今までいろいろな現場にてメンタル身体問わず健康の大切さをお伝えさせていただいてきました。働き盛りの忙しい時期にご自身の健康にいかに気を気を使えるか、これがこれからの人生100年時代をイキイキと生き抜けるかどうかに非常にかかっています。そのお役に立てるよう忙しい中でも読んでよかったと思える情報をお伝えしていきます。
【保有資格】看護師、保健師、第一種衛生管理者、人間ドック健診情報管理指導士、健康運動指導士
【ドクタートラストの保健師サービスへのお問い合わせはこちら】
【ドクタートラストへの取材、記事協力依頼などはこちらからお願いします】

この著者の最新の記事

関連記事

解説動画つき記事

  1. 【動画あり】休職者、在宅勤務者を手厚く支援する「アンリケアサービス」とは?

一目置かれる健康知識

ページ上部へ戻る