全国安全週間(平成30年度は平成30年7月1日~7日)や全国労働衛生週間(平成30年度は平成30年10月1日~7日)が毎年設けられていますね。
どちらも自主的に職場の労働災害防止活動や労働衛生管理活動の大切さを見直す週間ですが、お勤め先ではどのような取り組みをされましたでしょうか?
また、それらの週間にはそれぞれシンボルマークがあることをご存知でしょうか?
今回は職場の安全や衛生に取り組むシンボルマークをご紹介したいと思います。
シンボルマークとは?
具体物、概念などを象徴するしるし、記号。また、一目でわかるように物や人を象徴的に表したマーク。
出典:精選版 日本国語大辞典
あることを表すために定められたシンボルマークには、さまざまな意味が込められています。
また、企業などのシンボルマークは見てわかりやすいように、簡単なかたちを組み合わせてつくられたものが多く、色合いも派手なものではなく、やさしい色合いのものがよく見られます。
さまざまなシンボルマーク
緑十字マーク
大正8年に初めて行われた安全週間の際にシンボルマークとして生まれました。
十字は、西洋では「仁愛」を意味し、東洋では「福徳のあつまるところ」を意味します。
サイズも決まっており、A(たて):B(よこ)=1:1.5。十字の1辺は1/5Aです。
さらに使用する色も、白地に十字の色は緑色(色見本はCF0282またはDIC638)と指定されています。
色については労働衛生マーク、安全衛生マークも同じものを使用する決まりになっています
労働衛生マーク
昭和28年、第4回全国労働衛生週間の際に公募し、決定されたシンボルマークです。
A(たて):B(よこ)=1:1.5。十字の1辺は1/5A。
安全衛生マーク
昭和40年に安全と衛生を一体のものとして強力に推進するためのシンボルマークとして公募し、決定したものです。
事業場における安全衛生活動への利用を目的としています。
営利を目的とした商品に使用することはできません。
A(たて):B(よこ)=1:1.5。白十字の1辺は1/3A。緑十字の1辺は1/5A。
ゼロ災運動のシンボルマーク
ゼロ災運動は「人間尊重の理念に基づき、全員参加で安全衛生を先取りし、一切の労働災害を許さずゼロ災害、ゼロ疾病を旧穀の目標に働く人々全員が、それぞれの立場、持ち場で労働災害防止活動に参加し、問題を解決するいきいきとした職場風土づくりをめざす運動」として災害ゼロを究極目標に全国の事業場で展開されており、このマークもいたるところで利用されています。
色の指定は特にありません。
こちらも営利を目的とした商品に使用することはできません。
見かけたことはあったかも?
「どれも似ていてわからないよ」と思われた方、「あ、自社のHPに使われていた!」と気づいた方など、さまざまな感想をお持ちになった方がいらっしゃるのではないでしょうか。
「どこかで見かけたことがある気がする」と感じたあなた、職場に貼ってあるポスターや自社のHPを探してみてください。
意外と近くにあるかもしれませんよ!
<参考>
・ 中央労働災害防止協会