衛生管理者の皆様にお聞きします。
今、貴社では衛生委員会をどんな風に運営し、何を目指して開催していますか?
そう言われて、「わが社の方針は」と胸を張って答えられますか?
なんとなくマンネリ化してはいないでしょうか。
本日は衛生委員会の運営についてお話したいと思います。
衛生委員会は職場改善の最前線
「衛生委員会なんて、法律で定められているから開催されているだけで形骸化している」
そんな風に思っていませんか?
衛生委員会は、職場の環境をはじめとして社員の安全について検討する、職場改善の最前線の場だと私は考えます。
「どのようにすれば社員が安心して働くことができる環境を作ることができるのか」
「どのようにすれば社員の業務効率を上げ、より働きやすい環境を作ることができるのか」
ただ開催するのではなく、そうした議題について積極的に話し合っていく必要があります。
まず自社の問題点を認識し、改善策について話し合っていくことが大切です。
たとえば、社員の残業時間に目を向けてみたり、急な病欠やメンタルによる休職の頻度などを調べてみてはどうでしょう。
他にも、健康診断の結果でメタボや血糖値が高い人が多いなど、貴社全体にただよう問題はありませんか?
こうした問題を捉え、何をすれば改善できるのかを話し合う場として衛生委員会を活用することをお勧めします。
年間目標を考える
自社の問題点がみつかったら、改善を実現するため、具体的な目標を立てましょう。
たとえば年度の切り替わりに合わせて3月末までの目標を掲げ、達成に向けて施策を打っていくのもとてもよい方法かと思います。
もう一つ重要なのが、社員への教育です。
衛生委員会は、会社の環境をよりよくするための場です。
社員がそこに興味を持ち、会社が変わろうとする姿勢を後押しできるよう、協力や努力をしようと考えるよう、取り組みに関与するメリットを周知していく必要があります。
「会社が一丸となってよりよい環境を目指して進んでいこうとしている」と受け止め、社員全員が動くことができるよう、しっかりと教育やアウトプットを行っていきましょう。
衛生委員会での共有すべきテーマの選び方
目標の設定、および実現に向けた各種施策の取組だけでなく、衛生委員会は健康教育を打ち出すためにさまざまな提案をすることのできる場でもあります。
インフルエンザの時期や、食中毒の時期など、社員を守るために知らせるべきことはたくさんあります。
季節に合わせたテーマ選びが難しいという場合は、無料で配信しているサイトやメールマガジンを活用してみてください。
▶ 衛生委員会資料の無料配信(https://doctor-trust.co.jp/sangyoui/hokenshi/mailmagazine.html)
▶ 保健師による衛生委員会資料(http://aneiho.com/iinkai/)
衛生委員会をより活性化させるために
衛生委員会をより活性化させるためのサービスもあります。
▶ 衛生管理体制アドバイザリー・サービス(https://doctor-trust.co.jp/sangyoui/hokenshi/advisory.html)
こちらは保健師などが実際に貴社の衛生委員会に出席し、アドバイスや指導を行うサービスです。
働き方改革という言葉がいまや浸透していますが、企業自体の体制を変えるのはなかなか至難の業です。
「よりうよい環境にしたい」を目指すことは、社員の満足度を上げ、ひいては社員定着率向上につながります。
ぜひ一度、ご自身の会社の衛生委員会のあり方について、見直してみてはいかがでしょうか。