若くても死に至ることが……
先日、40代の落語家の方がインフルエンザにかかり、その後肺炎を合併しお亡くなりになったという報道がありました。
一般的に40代の健康な男性であれば、インフルエンザや肺炎で死亡することはほとんどありませんので非常に驚きました。
「日本人の死因の1位は癌だ」という事実はテレビや雑誌、ネットなどさまざまなところでいわれるので知っている方も多いと思いますが、その続きはご存知でしょうか?
現在の日本人の死因は1位:悪性新生物(がん)、2位:心疾患、3位:肺炎、4位:脳血管疾患、5位:老衰 と続きます。
第3位の肺炎は約9.1%なので、大体10人に1人は肺炎で死亡することになります。
肺炎という病気は今でもとても怖い病気で、子供やお年寄り、病気で体力が落ちている方にとっては命に関わる病気なのです。
肺炎の種類
肺炎には主に3つの種類があり、細菌性肺炎・ウイルス性肺炎・非定型肺炎に分けられます。
最も多いのが肺炎球菌による細菌性肺炎で、細菌性肺炎の原因には他にもインフルエンザ菌(インフルエンザウイルスとは別物です)、黄色ブドウ球菌などがあります。
風邪やインフルエンザをこじらせて肺炎になるケースもこの細菌性肺炎になります。
一方ウイルス性肺炎とは、インフルエンザウイルス、RSウイルス、麻疹ウイルスなど様々なウイルスが直接肺に入り込んで炎症を起こすものです。
非定型肺炎はマイコプラズマやクラミジアなどそれ以外のものが原因となる肺炎です。
こんな症状に気をつけて
・ 38度以上の発熱。特に夜になると熱が高くなることを繰り返す
・ ひどい咳と痰。たんの出ない肺炎もありますが、ゼロゼロと痰がからんだ咳が続きます
・ 息苦しさ、胸の痛み
肺炎の診断には、聴診・レントゲン検査・血液検査などがあります。
肺炎になったからといって必ずしも入院する必要はありませんが、抗生物質による治療が必須となります。
インフルエンザ後の肺炎に注意!
現在インフルエンザが非常に流行しており、現在の調査方法になって以来最多患者数を記録しているようです。
査が簡単にな以前と比べてインフルエンザの検ったため、検査を行う頻度があがったことも影響しているとは思いますが、それにしても多くの方がインフルエンザに感染しています。
インフルエンザ自体とても体力を消耗する感染症ですが、インフルエンザになり体力が落ちて抵抗力が弱まると、2次感染としてそのまま肺炎を合併してしまうことがあります。
普段体力があるから大丈夫と過信せず、インフルエンザをはじめ風邪を引いた時は無理をせず十分な休養を取るよう心がけ、長引く時は肺炎になっている可能性も考えて受診するようにしましょう。