【再び検査を受けてみた】3回目ワクチンで抗体はどれくらい増えたのか?

【再び検査を受けてみた】3回目ワクチンで抗体はどれくらい増えたのか?

全国的に急激に感染が拡大したオミクロン株。
特に2月に入ってからは1日に10万人近い感染者が報告される日もあり、感染がかなり身近に迫っていると感じます。
筆者は2回目のワクチン接種からすでに7ヶ月以上経過しており、抗体価がその後どうなっているのか、知りたいような、怖くて知りたくないような気持ちで過ごしていましたが、2021年末に3回目接種を受けることになったため、その直前に再度中和抗体の検査を受けてきました。

2回目接種後に抗体検査を受けたときの記事はこちら

予想以上に低下していた中和抗体

2回目接種から1ヶ月半後に検査した時には、11,376AU/mlあった中和抗体ですが、2回目接種から7ヶ月経過した2021年末はなんと485AU/mlにまで低下していました。
単純に数値だけで考えると20分の1です。
少なくとも数千はあるのではないかと勝手に思っていましたが、500を切ってしまっていたのです。
ただ前回の記事でも書いていますが、中和抗体の目安はまだわかっておらず、数値がいくつ以上だと重症化や感染を抑制できるのか定かではないのが現状です。
高ければ高いほど良いのか、ある数値以上あれば効果は変わらないのか、そこのデータはまだ出ていません。
検査の基準値、つまり「抗体がありますよ」と判断する基準値は50AU/mlですが、「50AU/ml以上=効果あり」とは今の時点では判断ができません。

3回目接種で抗体価はなんと40倍に

「それにしても20分の1は残念だな……」と思いながら受けた3回目接種。
接種後は発熱・腕の痛みがありましたが、筆者は1回目、2回目ともに同様の副反応があったため、3回目だから何か特別なことが起こったわけではありませんでした。

<副反応の強さ(筆者の場合)>
発熱:2回目=3回目>1回目
腕の痛み:1回目>3回目>2回目

さて、3回目接種から3週間が経ち、そろそろ追加接種の効果が表れている頃だろうと、再び中和抗体検査を受けました。
結果は……20,678AU/mlと、約3週間で40倍の数値になりました!
感染予防効果が40倍になったわけではないでしょうか、ワクチンを打ったことでの変化が目に見えてわかりました。
仕事で陽性者と接する機会がある身としては、少しでも安心できたように思います。

ワクチンは何度も打って大丈夫なの?

「1年未満という短期間に3回もワクチンを打って大丈夫なのか」という声も聞かれますが、小児の予防接種では3回接種後さらに1年ほど間を空けて4回目を接種するワクチンがありますし、医療従事者ならほとんどが受けるB型肝炎ワクチンも3回接種(今は子どもの予防接種に含まれています)、高齢者の肺炎球菌ワクチンは5年ごとの接種が推奨されています。
このように追加接種することで効果を強めたり、落ちてしまった免疫を再度あげたりすることは特別なことではありません。
逆に、筆者自身は小児期に2回、仕事を始めた時に1回、その後さらに1回と合計4回も「麻疹・風疹ワクチン」を打っていますが、風疹の抗体価がなかなか上がらず、ずっと弱陽性のままです。
ワクチン接種後はわずかに上昇するものの、妊娠中の風疹感染を防ぐには不十分な値です。
麻疹・風疹ワクチンは長年接種されてきている実績のあるワクチンですが、こういったこともあります。

ワクチン接種に関してはメリット・デメリットがあるので、誰かに強制するものではありませんが、3回目接種の前後で抗体量が明らかに増えたので、個人的にはよかったと感じています。
オミクロン株は重症化しにくいとされていますが、自身が体感する「辛さ」と「重症度」は必ずしも一致しません。
40度近い高熱が3日続いて完全に解熱するのに1週間かかったとしても、呼吸状態が悪くなく酸素投与が必要でなければ医学的には軽症になります。

感染しないことも大切ですが、感染したときにできるだけ軽症で済むこともとても大切です。
コロナ入院患者が増えると、病院では他の急を要する病気の受け入れを縮小せざるを得ない状況になってしまい、実はこのことのほうがより深刻です。
ファイザー社のワクチンがまた不足しているなど、3回目接種が思うように進んでいない状況ですが、早く必要な人が受けられるようになってほしいなと願うばかりです。

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田中 祥子株式会社ドクタートラスト 産業保健部 保健師

投稿者プロフィール

企業の健康管理室で働いていた経験をさまざまなかたちで皆さまにお届けします。
【ドクタートラストへの取材、記事協力依頼などはこちらからお願いします】

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