気温が上がってくると、さっぱりした食べ物や飲み物が恋しくなりますね。
なかでもお酢は、酢の物など手軽に食事として取り入れやすい調味料です。
お酢の疲労回復効果や食欲増進効果はよく知られており、よく冷やした酢のものは、夏バテの時期でも食べやすく疲労を和らげてくれる食べ物です。
けれど、お酢の効果はそれだけではありません!
メタボリックシンドローム防止やダイエットをサポートしてくれる、嬉しい効果もたくさんあるのです。
お酢のとんでもない潜在能力
お酢は、健康にさまざまな効果があることがわかってきています。
1.血圧を下げる作用
日頃から血圧が高めな方にとって、お酢はとても効果的な食品です。
お酢に含まれる酢酸が、血圧の上昇を引き起こすホルモンの分泌を抑えてくれるからです。
2.内臓脂肪を減らす作用
ダイエットを心がける方にも、お酢はお薦めの食品です。
お酢の代表的なメーカーである㈱ミツカンの研究によると、1日15CCのお酢を3ヵ月継続して摂取したところ、明らかな内臓脂肪の減少がみられたということです。
さらに、内臓脂肪だけでなく、体重・腹囲・BMIの低下も認められています。
3.血糖値の上昇を防ぐ作用
酢酸には、食べ物が胃から腸へと移動するスピードを遅くする作用があります。
さらに、糖を分解・吸収する酵素の働きそのものも抑えてくれるため、2重の効果で食後の血糖値の上昇を防ぐことができます。
健康診断で血糖値が高かった方だけでなく、炭水化物の量が多めの食事を好む方も、食事の時にお酢を意識して摂ることをお薦めします。
お酢は何cc摂ると良い?
お酢の効果を実感できる摂取量は、1日15~30cc程度です。
つまり、大さじ1杯~2杯の量ですね。
大切なポイントは、お酢を「毎日続けて」摂取するということです。
ご自宅でお料理をされない方は、果実酢を炭酸飲料やミネラルウォーターなどで割って飲むのも、暑い時期にはお薦めです。
空腹時は厳禁! お酢を摂るタイミング
では、お酢の効果を最大限に発揮するためには、いつお酢を摂取すればよいのでしょうか。
正解は、「食事中もしくは食後」です。
お酢は、空腹時に摂取すると、胃酸の分泌を促進してしまい、胃痛などの症状を引き起こす可能性があります。
外食が多い方は、お酢を携帯容器に入れて持ち歩き、食べ物にかけて召し上がる方法もあります。
お酢には、体を健康に整えるためのたくさんの働きがあります。
特に夏は、のどごしの良い麺類(=血糖値を上げやすい)だけを食べてしまったり、スポーツドリンクや炭酸飲料などを飲む機会が増える時期です。
ダイエットや血糖値低下のために、ぜひお酢を上手に取り入れてみてください。
ひとつ注意していただきたいのは、市販されている風味のよいお酢ドリンクには、お砂糖がたくさん入っていることもあるという点。
お砂糖をたくさん摂取していまうと、血糖値の低下やダイエットには逆効果です。
お酢を購入する際は、ラベルを確認し、糖分の入っていないものを選ぶと良いですね。