ストレスとうまく付き合おう~ポイントは自律神経~
- 2018/9/28
- 健康管理
ここ数日、暑いかと思えば雨とともに気温が下がり、肌寒いと感じる日も増えてきました。
季節の変わり目は、皆さんもご存知の通り体調を崩しやすくなります。
しかし、実は体調だけではなく、気温の変化などさまざまな要因からストレスを感じ、そのストレスが神経に影響することをご存知ですか?
今回は神経についてお話していきたいと思います。
神経の役割はとても重要
神経は体の働きには欠かせないもので、全体の動きに影響します。
神経が切れるなど、何らかの影響で障害が起こると感覚が鈍ったり、感じなくなったりします。
神経には下記のように大きく2つに分かれます。
① 中枢神経
脳と脊髄からなっている神経です。
全身に指令を送る役割を担っている神経です。
② 末梢神経
体全体に網のように張りめぐらされている神経です。
体内外の諸器官に分布する神経を結び、情報の伝達を行っています。
末梢神経には、運動神経と自律神経の2つがあります。
運動神経は脳からの信号で、筋肉などの骨格筋を働かせて運動を行う神経です。
自律神経は呼吸や血液循環、消化などを無意識のうちに調整している神経です。
また、自律神経には活動や緊張のはたらきがある交換神経と休息やリラックスのはたらきがある副交感神経があります。
神経が乱れるとどうなる?
さまざまな外的要因(対人関係や環境の変化)によって人はストレスを受けます。
適度なストレスは生きていくうえで必要ですが、過度なストレスになった場合、神経が乱れてしまいます。
神経が乱れて心身への影響が出た状態を「自律神経失調症」といいます。
自律神経失調症の症状には下記があります。
- だるさ、疲れやすさがある
- 不眠、寝れない
- 頭痛、めまい、立ちくらみ
- 耳鳴り
- 喉が詰まる、息苦しい
- 肩、首、背中、腰などのこり、痛み
- 汗が出ない、または多汗、冷や汗
- 不安、イライラする、恐怖感、悲哀感、集中力の低下
- 手足のしびれ、痛み、冷え、ほてり
- 吐き気、腰痛、便秘、下痢、食欲がない
- 動悸、胸が苦しい
- 口の渇き、味覚の障害
- 目の疲れ、痛み
上記の症状は、過度なストレスを感じると、一時的に起こることもあります。
ですが、継続してあるような場合に注意が必要です。
身体だけでなく、精神的にも影響が出てしまい、人によってはうつ状態となる可能性もあります。
ストレスだけでなく、生活習慣の乱れ(食生活や睡眠の不安定)によって発症することもあります。
過度なストレスを乗り越えるためには
日常生活を過ごすなかでストレスがなくなることはありません。
しかし、ストレスを受けても自律神経への影響を軽減する方法はあります。
そのためには、生活習慣の改善が大切です。
規則正しい食事、運動をしたり、睡眠をしっかりとるようにしましょう。
また、運動はメンタルを安定させる役割がありますし、睡眠は寝ている間にストレスを受けて傷ついた神経の修復を行います。
正しい生活習慣は、心身共に健康に導きます。
自律神経失調症になると、薬物治療として自律神経調整剤や抗不安薬、ホルモン剤や心理療法などの治療を行います。
しかし、そうなる前に日々の生活に気を付けることで、予防することが可能です。
その予防が「生活習慣の改善」。
たくさんのストレスが行き交う日常生活の中でうまくストレスと付き合い、神経の乱れを整えていきましょう。