災害はいつやってくるかわからない
7月上旬、福岡県と大分県を中心とした九州北部に集中豪雨が発生しました。
大雨特別警報が発令された福岡県と大分県を合わせた死亡者は30人を超え、福岡県では10数名が安否不明となっています。
大雨は数日に渡って降り続いたため土砂崩れや河川の氾濫が相次ぎ、現在も大勢の人が避難生活を余儀なくされています。
パニックになってもおかしくないほどの災害は、日本の至るところで発生しています。
みなさんは職場で災害に遭ったとしたら、すぐに逃げる準備はできていますか?
オフィスの災害対策とは
法令でオフィスの災害対策は次のように定められています。
・間仕切り・パーテーション……天井までの間仕切り・パーテーションを設置する場合は「部屋」と見なされるため、消防署への届出が必要です。届出を怠った場合は違反となってしまうので注意が必要です。
・消防設備……「部屋」には消火活動に必要なスプリンクラーや火災報知器などの消防設備を設置する必要があります。加えて火災が発生した際のために床面積500㎡以内ごとに排煙設備を設置する必要があります。
排煙の方法は①排煙口が直接外気に接する自然排煙設備 ②排煙口を排煙風道に直結させる機械排煙設備の2種類があります。
各部屋の排煙口より1番遠い位置から30m以内に設置するのが一般的です。
・廊下(通路)の幅と避難経路の確保……廊下(通路)の両側に部屋がある場合は1.6m以上、片側のみの場合は1.2m以上の幅を確保することが定められています。
法令を守らなければどうなるのか
2001年、新宿・歌舞伎町の雑居ビルで火災が発生し戦後5番目となる44名の犠牲者を出しました。
このビルには自動火災報知設備が設置されていたものの、誤作動が多かったため電源が切られており、火災報知器を装飾ごと隠しているフロアもありました。
避難経路となるはずの通路や非常階段には各店舗の荷物が置かれ障害物となり、防火扉も作動できない状態だったことがわかっています。
もし火災報知器が作動していたら、もし通路が通りやすかったら……。結果は変わっていたかもしれません。
日ごろの心がけが大切
たとえ法令通りに設備が設置してあっても、実際に使うことができなければ意味がありません。
自分が使用したものはすぐに元の場所に戻す、通路や扉の側にものを置かないなど整理整頓を意識して行うだけで助かる確率は高まります。
また、オフィスにある避難経路表示や非常階段の場合を確認しておくことも忘れないようにしましょう。
毎日通っているオフィスの、非常口はどこだか知っていますか?消火器の位置は把握していますか?
災害時に自分の命を守るために、まずは身の回りを見渡してみましょう。
もし非常口への非難経路が荷物で塞がれていたり、落下しそうなものが棚の上にあった場合、または消火器の前に物が置いてあるなどの場合は、職場全体の問題として、早急に解決を図ることが命を守ることに繋がります。