内閣府の調査によると、成人の4人に3人(73.9%)が運動不足を感じているといいます。
年代別では、40歳代がもっとも高く、86.6%が慢性的な運動不足を感じていながらも実際に行動に移すことができていないそうです。
メリット多数で運動人気ナンバーワン
調査結果によると、実行した運動として1位にあげられたのはウォーキング(約48%)です。
働く人々にとって、もっとも身近でお手軽な運動は、やはりウォーキングではないでしょうか。
「歩くこと」は過小評価されがちですが、実に多くの効果が実証されています。
・減量
・体脂肪、内臓脂肪減少
・筋力アップ
・脂質、血圧、糖代謝、肝機能改善
・うつ病、認知症予防
・骨粗鬆症予防
・動脈硬化、メタボリックシンドローム予防
・疲れにくくなる
・冷え性、むくみ改善
・がん予防
・精神的安定
・自律神経の調整
・記憶力、想像力アップ
1日30分! 運動習慣のない人もぜひ!
米国糖尿病学会が発表した新しい治療ガイドラインにおいても、「座らないで立って過ごす時間を1日に30分増やす」ことが奨励されています。
ウォーキングは、人間にとってもっとも基本的で気軽に実行できる運動です。
通勤時、仕事中、休憩時間、移動時間など、誰でもいつでもどこでも始めることができます。
階段、坂道、大股歩きなどの応用を利かせてみると、さらに運動効率が上がります。
❝運動が苦手❞❝時間がない❞という人でも大丈夫。
まずは1日30分、歩くことに意識を向けてみましょう。
スマホゲームでも効果あり!?
世界中で熱狂的なブームを巻き起こし、社会現象となっている「ポケモンGO」。
なんとこのゲームが運動療法として活用できると、専門家たちの注目を集めています。
ポケモンGOとは、スマホのゲームアプリで、街中に繰り出してさまざまな場所でモンスターを捕まえるというゲームです。
これまでのゲームは、室内でじっとしたまま行うというのが通念でした。
しかし、ポケモンGOはこれまでのゲームの概念を覆しました。
ゲームを進めるためには自ら外に出て歩かなければならず、夢中になって、気づけば数km歩いてしまうこともあるほどといいます。
部屋にこもりがちな人々を外に連れ出すことに成功した革新的な「運動療法」として、その効果に期待が集まります。
ゲームをしながらウォーキング、というのも運動のきっかけづくりに良いかもしれませんね。
(参考)
・体力・スポーツに関する世論調査
・レスター大学
・糖尿病ネットワーク
・米国立がん研究所