おいしいだけじゃない!旬の食べ物のススメ

食べ物は旬の時期が一段とおいしいですよね。
しかし、「旬の食べ物を食べよう」と言われるのは、単純においしさだけが理由なのでしょうか?

実は旬の食べ物を食べるメリットは味だけではなく、その時期特有の体の不調を改善してくれるなどの効果があります。
この記事では、季節ごとの食べ物の特徴やレシピを紹介します。

なぜ旬の食べ物はおいしいのか?

食材における旬とは、食べ物が新鮮においしく食べられる時期を指します。
では、なぜ旬だとおいしいのでしょうか?

一説には、旬の食べ物には、その時期に人の身体が欲している栄養素が豊富に含まれているからだと言われています。
たとえば、カラカラに喉が渇いて水を欲している時には、いつもの水がとてもおいしく感じますよね。
また、日本には四季があるため、季節によって感じる不調は変わってきます。
こうした季節ごとに発生する不調を改善するために必要な栄養素が、それぞれの旬の食べ物に含まれているのです。

旬の食べ物にはどんな効果があるの?

では実際にどのような効果があるのか、季節ごとにみていきましょう。

春が旬の食べ物に多く含まれる栄養素

春が旬の食べ物はビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、植物性アルカロイド(苦味成分)が豊富です。

【ビタミン類】冬に消耗した体力を回復し、免疫を強化
(例)にんじん、小松菜、キャベツ、玉ねぎ、イチゴ
【苦味成分】代謝が落ちる冬の間に溜まった老廃物を排出
(例)たけのこ、菜の花、ふきのとう

夏が旬の食べ物に多く含まれる栄養素

夏場の食べ物は水分やカリウムが豊富です。

【水分】身体を内側から冷却
(例)トマト、ナス、キュウリ
【カリウム】体内の水分量を調節し、夏バテ解消
(例)ピーマン、トウモロコシ、ゴーヤ

秋が旬の食べ物に多く含まれる栄養素

秋が旬の食べ物はビタミンB群や糖質が多く含まれます。

【ビタミンB群】夏の暑さで消耗した体力を回復し、代謝を促進
(例)キノコ類、さんま
【糖質】厳しい寒さの冬に向けてエネルギーを蓄える
(例)さつまいも、さといも

冬が旬の食べ物に多く含まれる栄養素

冬場の食べ物はビタミンCやビタミンEが豊富で、水分が少ないのが特徴です。

【ビタミンE・水分が少ない】血行促進効果と、身体を冷やす水分が少ないことにより、身体を温める
(例)れんこん、ブロッコリー
【ビタミンC】免疫を強化して風邪予防
(例)大根、長ネギ、白菜、ほうれん草


このように、旬の食べ物にはその時期特有の体の不調を改善する栄養素が豊富に含まれています。

夏が旬の野菜を使ったレシピ

ここで、夏の旬の野菜を使った副菜レシピをご紹介します。

【夏野菜のマリネサラダ】
〈材料(2人前)〉
・ミニトマト4個
・キュウリ1本
・ナス1本
・オリーブオイル小さじ1
◆砂糖小さじ1/2
◆酢大さじ1
◆しょうゆ大さじ1/2
◆塩コショウ少々
◆オリーブオイル大さじ1
〈作り方〉
1.ミニトマトを半分に切る。キュウリとナスは縞模様のように皮をむき、短めのスティック状に切る。
2.耐熱容器でナスにオリーブオイルを絡めて、電子レンジ600wで3分加熱する。
3.ナスの粗熱が取れたら、1、2と◆を合わせて絡め、器に盛り付ける。

冷蔵庫で30分程冷やすとさらにおいしくなります!
さっぱりとした味付けで、食欲の落ちる夏にも食べやすい一品です。野菜を変えてアレンジしてもよいですね。

旬の食べ物を積極的に選びましょう!

旬の食べ物はおいしいだけでなく、健康にも嬉しい効果が期待できることが分かりましたね。
旬の食べ物は、他の時期と比べて市場に出回りやすく、価格が下がることも多いです。
ぜひ積極的に旬のものを食べて健康的に過ごしましょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

佐々木ももこ株式会社ドクタートラスト 管理栄養士

投稿者プロフィール

4年間、管理栄養士として病院や保育園で経験を積む中で、子どもたちの生活習慣や健康状態に働く世代である保護者の習慣が大きく関わることを実感、企業の健康経営に携わりたいと考えドクタートラストに入社いたしました。
経験を活かしつつ有益な情報の発信ができるよう尽力いたします。
【保有資格】管理栄養士
【ドクタートラストの特定保健指導サービス詳細はこちら】
【ドクタートラストへの取材、記事協力依頼、リリース送付などはこちらからお願いします】

この著者の最新の記事

関連記事

解説動画つき記事

  1. 【動画あり】休職者、在宅勤務者をサポート「アンリケアサービス」~その魅力と導入の流れ~

一目置かれる健康知識

ページ上部へ戻る