年末年始の食事を楽しむために! 新型コロナウイルスの感染リスクを高めないために気をつけたいこと
- 2020/12/16
- 新型コロナウイルス
もうすぐ2020年が終わりますね。
今年は2月頃から発生した新型コロナウイルス感染症の話題でもちきりで、半ば強制的に新しい生活様式に順応せざるを得ない…といった怒涛の変化の年だったと感じています。
しかし、この新型コロナウイルス感染症との戦いはまだまだ続きそうです。
本記事では、政府などから年末年始に向けて改めて発表された「感染リスクを減らす(高めない)」ポイントをわかりやすく解説します。
感染リスクの高まる「5つの場面」
本来ですと、年末年始にかけて忘年会や新年会が行われると思いますが、今年は中止するといった声を多く聞きます。
筆者が在籍しているドクタートラストでも、毎年行われている納会は中止になりました。
しかし、1年頑張った仲間と一緒に食事をしながら今年を振り返りたい人も多いと思いますので、マスクの着用や3密回避、手洗いなどの基本対策の徹底はもちろんですが、内閣官房から発表された感染リスクが高まる「5つの場面」に気をつけてみましょう!
「5つの場面」とは
新型コロナウイルス感染症は、主にクラスターを介して拡大することが、これまでの分析からわかっています。
この分析結果から、感染リスクが高く、避けるべきとされたのが「5つの場面」です。
【場面1】飲酒を伴う懇親会など
飲酒をすると気分が高揚し、注意力も低下しますし、大きな声になりやすいです。
回し飲みなども感染リスクを高めますのでやめましょう。
【場面2】大人数や長時間におよぶ飲食
長時間の飲食やはしご酒は、短時間の食事に比べると感染リスクが高いです。
また、大人数になればなるほど大声になりやすく、飛沫が飛びやすくなってしまいます。
【場面3】マスクなしでの会話
昼カラオケでの感染事例が確認されており、マスクなしに近距離で会話することは感染リスクになります。
車やバスなどの車中でも注意が必要です。
【場面4】狭い空間での共同生活
長時間にわたり閉鎖空間が共有されるため、狭い空間での共同生活は感染リスクが高まります。
【場面5】居場所の入れ替わり
オフィスから休憩室など、場所が変わると気のゆるみや環境の変化により、感染リスクが高まることがあります。
休憩室や喫煙所、更衣室での感染が疑われる事例もあります。
出所:内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室「感染リスクが高まる「5つの場面」」
食事の場面で気をつけなければならない場面は1、2、4でしょうか。
加えて、「新型コロナウイルス感染症の″いま″についての10の知識」という資料も発表されています。
正しい知識を得ることも感染防止のために重要なことですので、ぜひあわせてご確認ください。
◎ 内閣官房「新型コロナウイルス感染症の″いま″についての10の知識」
会食時に気をつけたい「5つの小(こ)」
上記では避けるべき場面についてご説明しましたが、実際に食事をするとなった時に気をつけたいことも、小池東京都知事から示されています。
それが以下「5つの小」です。
① 小人数
② 小一時間
③ 小声
④ 小皿
⑤ 小まめに換気と消毒
「5つの場面」の1、2と被るところもあり、今までも耳にタコができるほど聞いたことだとは思いますが、やはり集まる人数を少なくすることや、こまめな換気は重要だということです。
ちなみに、富山県では地元の名産「ますずし」にかけて、以下のような呼びかけも行っています。
「ま」マスクつけ
「す」すぐに手洗い 飲む量抑え
「ず」少ない人数
「し」静かに食べる
自治体がそれぞれ工夫してコロナに対応しようとしていますね。
コロナとの戦いが長期となり、緩みがちになった意識をここで今一度しっかり引き締めましょう!
集まる人数を「部署ごと」「仲の良い友人のみ」など極力減らし、回し飲みや箸などの共有はNG!
この季節は寒さでちょっと厳しいかもしれませんが、ビアガーデンや屋外に座席があるお店を選んだりするといいかもしれませんね!
それでは皆さま、お体には十分気をつけて、楽しい年末年始をお過ごしください。
<参考>
・ 内閣官房「新型コロナウイルス感染症対策 感染リスクが高まる『5つの場面』 年末年始特設サイト」
・ 厚生労働省「新型コロナウイルス感染症について」
・ 東京都「小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和2年11月19日)」
・ 富山県「知事メッセージ(富山スタイルの会食を楽しみましょう)[令和2年12月7日]」