新型コロナウイルスのワクチンの接種が開始されましたが、医療従事者や高齢者、基礎疾患がある方が優先となり、多くの方は早くとも5月以降の見通しとなっています。
ワクチン接種が開始されても、職場の感染症対策を引き続き行っていかなければいけません。
また、テレワークが普及しているところではありますが、産業医や衛生管理者が職場巡視を行うことは原則となっています。
そこで今回は、新年度に向けた感染予防対策について、改めて確認していきます。
チェックリストを活用しよう
皆さんは、コロナ禍以前の職場巡視と現在の職場巡視でのチェックポイントは変わりましたか?
おそらく多くの企業は、新型コロナウイルス感染予防のためのマニュアルやルールなどを作成し、実践しているところかと思います。
しかし、コロナが長期間にわたることにより、体調確認をしなくなったり、換気の頻度が減ってしまったり、対策が疎かになってしまっているところもあるのではないでしょうか。
そんな場合は、厚生労働省作成の「職場における新型コロナウイルス感染症の拡大を防止するためのチェックリスト」で定期的に確認することが良いでしょう。
このチェックリストでは、基本的な職場環境の確認から組織体制の確認、感染者への対応の確認などができます。
確認を行ったら、衛生委員会などで共有したり、労働者へ周知したりするなど感染症対策を進めていきましょう。
会議を行うにあたっての感染予防対策
新年度に向けて、テレワークだけではなく、出勤しなければならない機会も増えてくると思います
新入社員も入社するので、顔を合わせてのミーティングが必要になる場合もあるかもしれません。
こういったときにどのような点に気を付ければよいでしょうか?
まずは、マスクの正しい着用が大切です。
⿐や⼝が出ていれば、ウイルスをまきちらしたり、吸い込んだりしてしまいますよね。
マスクの正しい使い方などはこちらの記事をご覧ください。
加えて、会議中の飲食はできるだけ控えることも大切です。
また皆さんもご存じのように、
・ 会議室内の密を避ける
・ 換気を行う
・ 席の配置を考慮する
なども大切ですが、
・ 事前に資料を共有して会議時間の短縮に努める
・ 議題を優先順位の高いものに絞って話し合う
といったことも大切です。
改めて、社員に共有・周知を行っていきましょう。
外国人労働者への周知は十分ですか?
外国人労働者のなかには、日本語に習熟していない方や生活習慣が大きく異なる方がいる場合もあります。
外国人労働者も日本人も安心して働いていくために、また、新型コロナウイルスに罹患しないためには、ともに職場における新型コロナウイルス感染症の感染防止対策の内容を正しく理解することが重要です。
厚生労働省では、多言語で感染予防対策に関するリーフレットを作成しています。
これらを活用し、周知を行いましょう。
新年度が始まる今だからこそ、改めて、感染症予防に関して確認していきましょう!
<参考>
・ 独立行政法人労働者健康安全機構「会議を行うにあたって新型コロナウイルス感染症の感染防止のためのポイント」