インフルエンザ猛威!通勤前にチェック!今日からできる予防習慣

厳しい寒さが続いています。皆さまいかがお過ごしでしょうか。
冬の時期になると毎年流行するインフルエンザですが、今年は特に猛威を振るっています。
インフルエンザが流行していても、出勤などでやむを得ず人混みに行かなくてはならない人も多いでしょう。
そこで、今回はインフルエンザの予防方法をわかりやすく解説します。

インフルエンザの流行状況はどこで見られる?

インフルエンザの流行状況は、厚生労働省・感染症サーベランス事業により、全国約5,000のインフルエンザ定点医療機関を受診した患者数が週ごとに把握され、「インフルエンザ流行レベルマップ」としてまとめられています。

流行レベルマップの見方
出所:NIID国立感染症研究所「警報・注意報発生システムとは」

2025年1月9日に更新された情報によると、2024年12月30日2025年~1月5日までに全国の医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は1医療機関あたり33.82人でした。
また、データをもとに推計される直近1週間の全国の患者数は、およそ110.4万人とのことです。

2025年第1週(2024年12月30日~2025年1月5日(1月9日現在))
出所:NIID国立感染症研究所「インフルエンザ流行レベルマップ」

インフルエンザ予防方法

インフルエンザウイルスの感染経路は、飛沫感染と接触感染の2つがあります。

飛沫感染:感染者のくしゃみや咳などの飛沫と一緒にウイルスが放出され、別の人がそのウイルスを口や鼻から吸い込むことで感染します。
接触感染:ウイルスなどに汚染された物(ドアノブや電車のつり革など)を介して、間接的に接触することで感染します。

インフルエンザを予防するためには、こうした感染経路に注意することが重要です。

① 正しい手洗いうがい

出社後や帰宅時、調理の前後、食事前などにこまめに手を洗いましょう。
手洗いは感染症予防行動の基本です。
インフルエンザだけでなくコロナウイルスなどを含む他の感染症予防にも効果的です。ご自身と大切な周りの人を守るためにも、ぜひ習慣にしてください。

② マスク着用

他の人にうつさないためにも、くしゃみや咳が出ているときはマスクを着用しましょう。
マスクを着用していても、鼻の部分に隙間があったり、あごの部分が出たりしていると、効果がありません。鼻と口の両方を確実に覆い、正しい方法で着用しましょう。

③ 適度な湿度を保つ

空気が乾燥すると、のどの粘膜の防御機能が低下します。また、インフルエンザウイルスは乾燥した環境を好むため、加湿(湿度50~60%)も心掛けましょう。
自宅だけでなく、オフィス内の湿度にも意識を向けてみてください。
オフィスに大型の加湿器を設置できない場合、卓上型の加湿器などを考慮してみるのもいいかもしれませんね。

④ 予防接種

インフルエンザワクチンには、発症をある程度抑える効果や重症化を予防する効果があります。特に高齢者や基礎疾患のある方など、重症化する可能性が高い方には効果が高いと考えられます。
インフルエンザは発症後1週間程度で回復することが多いですが、重症化すると肺炎や脳症など重い合併症が現れ、入院治療が必要になる方、死亡される方もいます。予防行動の一環として、予防接種を検討するのも良いですね。

さいごに

毎日出勤などで人混みに行くと、いつどこで感染するかわかりません。
だからこそ日頃から予防行動を取っていただくことが重要です!
感染症予防行動の基本は、インフルエンザだけでなく他の感染症予防にも有効な場合が多いです。ぜひ日頃から意識してください。

<参考>
・ 政府広報オンライン「インフルエンザの感染を防ぐポイント『手洗い』『マスク着用』『咳(せき)エチケット』」
・ 厚生労働省「インフルエンザQ&A」
・ 公益社団法人日本医師会「かぜとインフルエンザ」
・ NIID国立感染症研究所「インフルエンザ流行レベルマップ」

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藤居まお株式会社ドクタートラスト 保健師

投稿者プロフィール

大学病院の消化器外科病棟に看護師として勤務後、不妊治療専門クリニックで体外受精などの生殖補助医療に携わる。看護師としてのキャリアを重ねていくなかで「もっと早く自分の身体、健康に意識してくれていれば」の想いが強まったことから、ドクタートラストに入職。産業保健師としてセミナーや保健指導、産業医導入企業へのフォロー介入など、多方面で活動中。得意分野は「女性の健康」「生活習慣病」「がん(特に消化器系)」など。
【保有資格】保健師、看護師、第一種衛生管理者、人間ドック健診情報管理指導士
【ドクタートラストの保健師サービスへのお問い合わせはこちら】
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