正社員、契約社員、派遣社員、パート…… なにが違うの?
私は昨年、長年勤めた会社を辞め、転職をしてドクタートラストで働いています。
転職活動中、正社員や契約社員・派遣社員などさまざまな雇用形態を目にしましたが、「安定してそう」という理由で正社員の仕事を探していました。
しかし、友人はアルバイトや契約社員で働いている人が多く、雇用形態によって何が違うのか疑問に思い、改めて調べてみました。
厚生労働省が発表している「令和元年就業形態の多様化に関する総合実態調査の概況」によると、以下のように定義されています。
【正社員】
事業所と直接雇用関係のある労働者で雇用期間の定めが無い労働者のうち、正社員・正職員等とされている者(他企業への出向者などを除く)
【契約社員】
特定職種に従事し、専門的能力の発揮を目的として雇用期間を定めて契約する者
【派遣労働者】
「労働者派遣法」に基づき派遣元事業所から派遣されてきている労働者
【パートタイム労働者】
常用労働者のうち、フルタイム正社員より1日の所定労働時間が短いか、1週間の所定労働日数が少ない者
パートタイムや派遣労働者という働き方については、なんとなく理解していましたが、契約社員は特定職種に従事し、専門的能力の発揮を目的としている定義があることを初めて知りました。
なぜ契約社員、派遣社員、パートという雇用形態が存在するのか
そもそも、なぜ正社員以外に契約社員や派遣社員という働き方が存在するのか調べてみました。
正社員以外の労働者がいる事業所の、正社員以外の労働者を活用する理由(複数回答)をみると、「正社員を確保できないため」とする事業所割合が38.1%と最も高い割合でした。
正社員以外の就業形態別にみると、「契約社員」では「専門的業務に対応するため」54.4%が最も高く、「嘱託社員」では「高年齢者の再雇用対策のため」80.0%が最も高く、「パートタイム労働者」では「1日、週の中の仕事の繁閑に対応するため」37.4%が最も高い割合でした。
正社員が確保できない企業が多いため、正社員以外の雇用形態が存在するようですが、一方で契約社員では専門的業務に対応するため、また嘱託社員では、高年齢者の再雇用対策のためというポジティブな理由で正社員以外の雇用形態を使用している企業もあります。
個人の話にはなりますが、実際に友人の同僚のなかに、自分の将来の夢のためにアルバイトで働きつつ、アルバイト以外の時間は夢へ向かって活動をしていた方もいたそうです。
アルバイトだと大体はシフト制ですので融通が利きやすく、他のことと両立しやすいのかもしれませんね。
別の友人は就きたい仕事の求人が出るまで契約社員で働き、仕事が決まったら契約の更新をせず、辞めて新しい仕事に就くという働き方をしていました。
このように、一人ひとりのライフプランや将来に合った働き方のために、さまざまな雇用形態がありや働き方があるということを知ることができました。
今、さまざまな雇用形態で働いている人々はどう感じているのか
現在、コロナ禍で経済の停滞が続いており、派遣切りなどの言葉をニュースでよく耳にしますが、正社員以外の働き方をしている方はどう感じているのでしょうか。
正社員と正社員以外の労働者満足度を比較してみると、「雇用の安定性」「賃金」「教育訓練・能力開発のあり方」については正社員の方が高く、「仕事の内容・やりがい」「正社員以外の労働者との人間関係、コミュニケーション」については正社員、正社員以外の労働者の差はほとんどありませんでした。
しかし、「労働時間・休日等の労働条件」については正社員以外の労働者の方が満足度が高い結果となりました。
やはり、正社員以外の労働者は雇用の安定性や賃金についての満足度は正社員の方と比べると低く、不安や不満を感じている方が多いようです。
しかし、労働時間・休日等の労働条件については正社員以外の労働者の方が満足度が高いという結果ですので、何を優先して生活するかは人それぞれなのだなと改めて感じました。
調べてみて感じたこと
私は社会に出てから今まで正社員という雇用形態で働いています。
そのため、正社員以外の働き方をしたことがなく、雇用形態によって何が違うのか、世の中のどのぐらいの人が正社員または正社員以外で働いているのか違いを知ることができました。
「正社員でバリバリ働きたい!」
「憧れの企業に入社するために今は契約社員や派遣社員でスキルを身に着けて転職したい!」
「時間の都合上パートやアルバイトで働いていきたい!」
など、個人によって働き方は多岐に渡ると思います。
どのような雇用形態でも働き、お金を得て日々生活していることは素晴らしいことだと思います。
私も気を引き締めて仕事を頑張りたいと思います!