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首都圏版 テレワークに無縁で、毎日定時に通勤しなくてはいけない人におくる【通勤ラッシュ(なるべく)回避術】
- 2018/10/23
- ワークライフバランス, 働き方改革
大都市圏で会社勤めをしていると、「通勤ラッシュ」は付き物ですよね。
これを回避する最善の策は、ずばり「出社しないこと」。
最近は、場所や時間にとらわれない働き方として「テレワーク」が注目を浴びており、読者の皆さんも「テレワークとはこういうもの」とおおよそ理解はできることでしょう。
などとさらさら書き綴ってみましたが、「うちではテレワークなんかやってない!」という方がきっと多いと思います。
実際、総務省「情報通信白書平成29年版」によれば、テレワークを導入している企業は13%、従業員数300人以下の企業だけで見るとほんの3%に過ぎません。
「時差BIZ」など、通勤ラッシュ回避に向けた施策・取り組みを目にする機会も増えてきましたが、このたぐいのものも「会社側」が導入しなければ、従業員側、つまり通勤を強いられる私たちには大した影響はありません。
「働き方改革」は「働かせ方改革」の面が大いにあるともいえますね。
今回は、そんな「働き方改革」に無縁な人たちにお届けします。
テーマは「なるべく通勤ラッシュ回避術」です。
混雑しない路線沿線や始発駅に住む
単身者向けの方法ですが、混雑路線から居住地ごと逃げてしまうものです。
国土交通省では、毎年「都市鉄道の混雑率調査」を公表しています。
調査結果からわかるのは、「主要路線の、どの区間が、どの時間に、1番混雑しているか」です。
参考までに、最新版(平成30年7月17日)を以下にご紹介します。
なお、詳細については国土交通省「東京圏で混雑率180%超の路線が12路線から11路線へ ~都市鉄道の混雑率調査結果を公表します~」をご参照ください。
ちなみに混雑率の目安は以下のとおりです。
100%:定員乗車(座席につくか、吊革につかまるか、ドア付近の柱につかまることができる)
150%:広げて楽に新聞を読める
180%:折りたたむなど無理をすれば新聞を読める
200%:体がふれあい相当圧迫感があるが、週刊誌程度なら何とか読める 250%:電車がゆれるたびに体が斜めになって身動きができず、手も動かせない
もちろん混雑路線であっても、「始発列車」を狙えば、着席をして通勤することは可能です。
ご家族がいらっしゃる方の場合は、なかなか引っ越しはしにくいと思いますが、単身者で、なおかつ自由に居住地を選べる立場にあるのであれば、混雑する路線を最初から避ける、というのも一つの選択肢だと思います。
有料の指定座席を利用する
「今日だけは座りたい」
そんな日におすすめなのが、有料指定座席です。
JRでは、長距離通勤者向けに以前から「ライナー」というかたちで運行していましたが、最近では私鉄各社でも運行本数が増えてきています。
特徴は「数百円を払えば着席が保証される」という点です。もちろん、定員制のため、満席の場合は乗車できませんのでご注意ください。
以下にいくつか、代表的なものをご紹介いたします。なお、詳細は各社サイトをご覧ください。
・ ライナー(JR東日本)
JR東日本で走っている有料指定座席列車の名称です。
代表的なものには、小田原―品川・東京方面の湘南ライナーがあるほか、小田原―渋谷・新宿のおはようライナーや、高尾―東京の中央ライナーなどもあります。また、帰宅ラッシュ用には「ホームライナー」という名称の列車が運行しています。
・ TJライナー(東武東上線)
森林公園―池袋で運行しています。
また、帰宅ラッシュ用は、池袋―小川町で運行しています。
・ モーニング・ウィング号(京急電鉄)
三浦海岸―泉岳寺で運行しています。
1か月間有効な「Wing Pass」の発売もあります。
・ S-TRAIN(西武鉄道)
所沢―豊洲で運行しています。
・ 京王ライナー
帰宅ラッシュに特化した有料指定座席性の列車です。
新宿―京王八王子、橋本で運行しています。
なお、有料指定座席については以下の記事でもご紹介しています。あわせてご一読ください。
「座って通勤できる電車通勤~首都圏各社の座席指定電車~」
アプリを利用する
「同じ時間帯の通勤であっても、少しでも快適に通勤できれば…」
そんな方にお勧めなのが、スマートフォンアプリです。
すいている車両がわかるアプリなどが、少しずつ増えてきていますので、以下にご紹介いたします。
・ 東急線アプリ(東急電鉄)
田園都市線に関して、到着する電車の車両別混雑度を見ることができます。
・ JR東日本アプリ(JR東日本)
山手線の車両ごとの温度や混雑度がわかります。
・ 電車混雑回避ナビゲーション(NAVITAME)
首都圏の主要65路線について、「混雑を避けたルートの検索」「すいている電車の検索」などができます。
冒頭にもあるように、なるべく回避する方法を今回はご紹介させていただきました。
何か、使えそうなものがあれば幸いです!
<参考>
・ 総務省「情報通信白書平成29年度版」
・ 国土交通省「東京圏で混雑率180%超の路線が12路線から11路線へ ~都市鉄道の混雑率調査結果を公表します~」
・ 東武鉄道「TJライナー」
・ 京急電鉄「モーニング・ウィング号、ウィング号」
・ 西武鉄道「S-TRAIN」
・ 京王電鉄「京王ライナー」
・ 東急電鉄「東急線アプリ機能紹介」
・ JR東日本「JR東日本アプリ」
・ ナビタイムジャパン「電車混雑回避ナビゲーション~空いた電車で快適に通勤・通学」