こんにちは。毎度ノルウェーをはじめとした北欧での働き方などについてご紹介している堀川です。
今回は北欧の労働時間内の休憩についてご紹介いたします。
世界ではこういう事例もあるのか、と皆様の企業で働き方改革を進めるうえでの参考にしていただけたら嬉しいです。
ノルウェーの休憩時間の一例
まずは、ノルウェーでの一例です。
こちらは、私がノルウェー留学時に実際に経験した例となります。
ノルウェーの大学の授業時間は1コマ90~120分なのですが、必ず途中に15~20分程度の休憩を挟みます。
先生も教室から退室しますし、この間は基本的には何をしてもよいとされています。
スマートフォンをいじったり、カフェに行ってコーヒーを買ってきたり、廊下でおしゃべりしたり……。
日本の大学と授業時間はさほど変わらないのに、この休憩を挟むだけで、身も心もリフレッシュして授業に集中できる!と実感したものです。
これは大学での例ですが、企業でも「○分に1回は○分の息抜きを!」と定めて効率アップを図ってみてはいかがでしょうか。
スウェーデンでの一例
スウェーデンでの一例は仕事中に行う休憩方法です。
その名も「フィーカ(fika)」。
スウェーデンにとっては生産性を向上させるための伝統的な休憩方法で、聞いたことがある人もいるかもしれませんが、コーヒーやおやつで、勤務中に2回ほど休憩時間をとるというものです。
このフィーカには、いくつかポイントがあります。
① できるだけ大人数で休憩する
仕事中の休憩には、もちろん脳を休ませるといった意味もあるのですが、他の人とお話をして仕事のヒントを得る、というのも重要です。
たくさんの人とお話をして、休憩しつつ仕事に繋げていくというのがフィーカの目的です。
② おやつをみんなで楽しく食べる
仕事を乗り切るには糖分も大切です。
もちろん過剰摂取には気をつけなければなりませんが、フィーカにおやつはかかせません!
本場スウェーデンでは有名なシナモンロールを食べたりするそうですが、日本であればチョコやクッキーなど手ごろなところから始めてみるのがよいでしょう。
平昌五輪で活躍した女子カーリング選手の「もぐもぐタイム」に通ずるかもしれませんね。
適度に休んでリフレッシュ!
日本人は勤勉で働きすぎる傾向にあるともいわれています。
いきなり上記でご紹介した休息方法などを勤務時間に取り組みましょう!といっても難しいでしょう。
しかし周りを見れば、海外の企業では取り入れられているように、こうした休憩がかえって生産性に少なからず貢献するのだと、まずは皆様には知っていただければとおもいます。
決して無理はせず、適度な休憩をとりつつ、仕事にメリハリをつけ、この先訪れるどんよりとした梅雨にも負けない心と身体を手に入れましょう!