今すぐ始めよう! 職場でできる腰痛対策

重い荷物の持ち運び、立ちっぱなしの作業、長時間のデスク作業、介護や看護、車の運転など、様々な要因によって引き起こされる腰痛に悩まされていませんか?
幅広い職種において発生し、働く人たちを最も悩ませる疾患のひとつである腰痛。適度なストレッチや筋力UPももちろん大切ですが、日常的に心がけることで、負担をぐっと軽くできることもあります。
腰痛知らずの職場作りのために、個人・企業それぞれができることをご紹介いたします。

個人でできる腰痛対策

椅子や机に座っているだけでも実は身体には負担がかかっています。下記のことに注意することで、負担を軽減していきましょう。

① 机や椅子の高さを適切に調節しましょう。
良い姿勢を保つことができる机の高さは、肘の曲げ角度がおよそ 90 度になる高さです。また、椅子は足裏全体が着く高さがベストです。また疲れてきたからと言って体をだらけさせるような座り方も控え、腰を立てるようにきちんと座りましょう。

② 同じ姿勢を長時間とらないようにしましょう。
立ち仕事では、中々大きく姿勢を変えることが難しい場合もあると思います。それが片足を交互に乗せておくことができる足台を置いたり、立位のまま腰部を乗せておくことができる座面の高い椅子を置いたりするなど、簡単に姿勢を変えることができる環境作りを整えることが大切です。

③ 急な動作は控え、下腹部に力を込めて行動しましょう。
持ち上げる、引く、押す等の動作を行う際には、姿勢を整え、かつ、腰部の不意なひねり等の急激な動作を避けましょう。そして、膝を軽く曲げ、呼吸を整え、下腹部に力を入れながら行いましょう。

企業でできる腰痛対策

個人だけの力では難しい対策も多くあります。腰痛を元に、社員の作業パフォーマンスが落ちることは企業自体にとっても大きな損失です。日常的に腰に負担のかかる作業を行う職場では、下記のような対策を取り入れることで負担を軽減し、社員を守ることにつながります。

①補助機器を導入しましょう。
腰部に負担のかかる作業に関しては、負担を減らす台車等の適切な補助機器や道具などを整えましょう。

② 負担が分散するように調整しましょう。
腰部に過度の負担のかかる作業が1人に集中することの内容な作業フロー作りや、複数人で助け合うことができるような職場の雰囲気作りに努めましょう。

③適切に休養をとれる環境を作りましょう。
作業時間中にも、小休止・休息が取れるようにし、また長時間勤務におよぶ場合には、横になって安静を保てるよう十分な広さを整えましょう。さらに冷えは体の筋肉を硬直させ、急に動いた際に体を痛める原因となります。適切な温度に調節できる休憩設備を設けるよう努めましょう。

放っておくと怖い腰痛

日常的に心がけているにもかかわらず、腰痛が緩和されない場合、原因が別にある可能性があります。
実は腰痛には内臓疾患からくるものもあるということをご存知ですが?
下記のような腰痛の時には、重大な病気が隠れているかもしれません。もし当てはまるものがあればすぐに適切な医療機関で診察を受けるようにしましょう。

□  姿勢に関わらず、何もしていなくても腰が痛み続ける
□  今までに感じたことのないような激痛
□  痛くて夜眠ることができない
□  熱が出ている
□  時間とともに痛みが悪化していく
□  排尿や排便障害がある
□  足が痛い、足のしびれがある

個人や企業でできる対策はこの他にもたくさんあります。
同僚の方々と声を掛け合って、腰痛知らずの職場環境を整え、ぜひ快適なワークライフをお過ごしください!

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野田なつ子株式会社ドクタートラスト 広報課

投稿者プロフィール

長年ブライダル業界で、映像コンテンツに携わってきました。激務が当たり前だった前職からドクタートラストに転職し、働き方改革や健康経営の素晴らしさを実感。前職の経験を活かして、見やすい、わかりやすい写真や映像で、産業保健業界の有益な情報を発信して行きたいと思っています。
【ドクタートラストへの取材、記事協力依頼などはこちらからお願いします】

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