主要7か国中最下位・・・日本の課題「労働生産性」
- 2017/1/16
- 労働環境
労働生産性という言葉は、聞いたことがあるのではないでしょうか。
これは「従業員一人当たりの付加価値額」を言い、労働の効率性を計る尺度でもあります。
労働生産性が高い場合は、投入された労働力が効率的に利用されていると言えるのです!
そんな労働生産性ですが
日本が世界的にみてどのくらいのレベルかご存知ですか?
日本の世界順位は・・・
日本生産性本部が発表した「労働生産性の国際比較 2016年版」によると
日本の1人あたりの労働生産性は783万円でOECD加盟国(35ヵ国加盟)の中で22位、
時間あたりの労働生産性は4,439円で20位という結果になりました。
どちらにしても主要7か国の中で最下位という結果です。
ちなみに1人あたりの労働生産性トップ3は
1位 アイルランド
2位 ルクセンブルク
3位 アメリカ
時間あたりの労働生産性トップ3は
1位 ルクセンブルク
2位 アイルランド
3位 ノルウェー
となっています。
長時間働く=労働生産性向上ではない
世界の休暇日数(土日を除いた休日(有給休暇の取得日数含む)の合計)ランキングで日本は20位(休暇日数26日間)。
有給休暇の取得率もワーストクラスです。
対して欧米諸国は、30日間は必ずお休みがあり、取得率はほぼ100%・・・。
(バカンスの制度等があるからかもしれませんが)
勤勉で良く働くというイメージがある日本人ですが
その働きがうまく労働力となっていないのが現状のようです。
つまり、長時間働けば労働生産性が向上するという訳ではないのです。
バカンスをしっかり楽しんでいるイタリアの労働生産性は毎年10位前後ですので
我々よりもたっぷり休んでいるにもかかわらず
賃金は我々よりも高い(高ければ高いほど賃金UPにつながるとされています)という
なんとも悲しい状況なのです・・・
上位諸国との差は何?
では、なぜこのような差が生まれるのか。
私がまず思うのは、オンオフの切り替えがしっかりできるかできないかの違いです。
日本人はよく「仕事を持ち帰る」ということをします。
例え持ち帰らなくても、家で仕事のことを考えてしまうのは誰もがあることだと思います。
このようにズルズルと仕事を引きずることが
労働生産性向上の妨げになっているような気がします。
パッと切り替えてプライベートはしっかり楽しみ、リフレッシュをして
仕事の時は集中して生産性を上げる・・・
結果、時短勤務にも繋がりますし良いことづくしです!
ぜひ、皆さま自身の「生産性」を意識してみてください。
そうしたらゆくゆくは、欧米のようなバカンスが取得できる日が来るかもしれませんよ!