朝晩冷え込む季節となり、同時にインフルエンザの流行シーズンがやってきました。
昨年度は、年をまたいで1月頃からの流行となったため、予防接種が間に合った方も多かったのですが、今年度はすでに流行の兆しが見られ、早めの予防接種を受けた方が良いと言われています。
貴重な時間を割いて受ける予防接種ですが、同じワクチンであっても、効果を高める受け方があるのをご存知でしょうか?
予防接種の効果は6割程度
「予防接種を受けたのにインフルエンザに罹った!」という話を毎年耳にされるかもしれません。
実は、インフルエンザの予防接種の効果は、100%ではありません。
大人の場合、インフルエンザの発症を防ぐ効果は、健康な成人で60%程度と言われています。
更に、疲労・ストレス・乱れた生活などで免疫力が低下している場合は、体内で十分な抗体が作られず、更に効果が下がることが予想されます。
予防接種は午前中に!
先日、阪大研究チームより、「ワクチンの効き目は接種する時間帯によって変わることをマウスの実験で明らかにした」との報告がありました。
交感神経が活発に働く時間帯は、免疫細胞も活性化されるため、予防接種の効果が出やすいとのことです。
人間の場合は、交感神経は、起床後~午前中に活発に働きます。
予防接種を受けるのであれば、会社帰りではなく、出社前の方が良いということになります。
免疫力を高める食材を!
予防接種の効果を高めるためには、体が持つ免疫力を高めることが大切です。
免疫力を高める代表的な食材は、乳酸菌やキノコ類、ビタミンC(柑橘類が代表的)です。
これらの食材は、継続的に摂ることで免疫力を高めてくれます。
即効性なら「笑い」「睡眠」「入浴」
食事から免疫力を高めることはとても大切ですが、最低1ヶ月間は継続して摂取することが必要ですので、今年のインフルエンザシーズンには間に合わない可能性もありますね。
そういった場合は、即効性のある免疫力アップ法を試してみましょう!
免疫に関する細胞は、体温が高いほど活性化されます。
帰宅後の入浴や、腹巻・レッグウォーマーの利用、温かい飲み物の摂取は体を温めるのに効果的です。
また、笑うことや、睡眠をたっぷり取ることは、免疫を活性化させます。
帰宅後は、リラックスしながら好きなお笑い番組などを見るのも、実は免疫アップには大切な要素です。
忙しい方ほど、健康管理に努めたいものです。
以上をまとめると、ワクチン接種を受けるなら、「体調が良い日の午前中に!」がポイントです。