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会社員×日本茶専門店の兼業で見えた”がんばり続ける”から”続けられる”働き方へのシフト術
- 2026/2/20
- ワークライフバランス, 働き方改革

2026年、働き方の多様化が一層進み、「副業・兼業」は特別な選択肢ではなくなりつつあります。
株式会社パーソル総合研究所が2025年10月に公表した「第四回 副業の実態・意識に関する定量調査」では、正社員の副業実施率が11.0%と過去最高を記録し、企業の6割超が副業を容認していることが示されています。
私もドクタートラストでの勤務と並行して、2023年4月より、実家の日本茶専門店での業務に携わる兼業を続けてきました。
今回は、約2年半の兼業経験の中で体調面の課題に直面したことを踏まえ、健康的に働くためのポイントをお伝えします。
“会社員 × 日本茶専門店”という兼業を選んだ理由
実家の日本茶専門店で働くようになったのは、人手不足と家族の高齢化が進んでいたことがきっかけでした。
母も仕事と介護を両立している状況で、少しでも力になりたいという思いが強くなっていきました。
当初はドクタートラストを退職して家業に専念することも考えましたが、管理栄養士としてドクタートラストで働き続けたい気持ちもありました。
ドクタートラストでは社内に兼業をしている方がすでにいたことから、当時の上司や人事部門に相談し、兼業という形で働けるよう調整してもらいました。
現在は、以下のような働き方をしています。
ドクタートラスト:火・水・木の週3日勤務
日本茶専門店:日・月の週2日勤務(9:00~18:00)
※働く曜日や日数は繁忙期などの状況により変動する場合がありますが、おおむね上記のスケジュールで勤務しています。
兼業生活で気づいた、体調を崩さないためのセルフケアと切り替え術
兼業を始めてしばらくすると、私は明らかに疲れが抜けにくくなるのを感じるようになりました。
また、1年間の間に数回高熱を出すこともありました。
会社員として働き、週末に実家の日本茶専門店の業務を行う。
そんな生活を続けていると、気づかないうちに労働時間や疲労が積み上がっていたのです。
実際、独立行政法人労働政策研究・研修機構が2023年5月に公表した「副業者の就労に関する調査」では、副業者の12.5%が「ほぼ毎日」副業を行っているというデータがあり、副業を行うことで長時間労働となれば健康障害リスクが高まると企業側も懸念していることが示されています。
さらに前出のパーソル総合研究所「第四回 副業の実態・意識に関する定量調査」では、副業を行うことで、「過重労働となり、仕事に支障をきたした」「過重労働となり、体調を崩した」と回答した割合が26.9%と年々増加傾向がみられています。
そこで、より一層の体調管理が必要だと思い、特に意識的に取り入れたのが、以下2つのセルフケアと切り替えの工夫です。
① 仕事の“境界線”をつくる
休みの日は、社内の連絡ツールのアプリをあえて目につかない場所に置くようにしました。
意識的にオン・オフの境界線をつくるための、小さな工夫です。
実家の日本茶専門店で働いている時も、会社では皆さんが働いていると思うと「今どんな状況だろう」と気になって、つい社内ツールを開いてしまうことがありました。
休みの日も同じで、実家や会社の様子が頭をよぎり、気づけば連絡を確認してしまうそんなことが何度もありました。
今はスマホひとつで仕事の情報がどこでも見られる時代です。
便利な一方で、必要以上に仕事とつながってしまい、心も体も“休むモード”に切り替わらないことがあると気づきました。
実際、急ぎの対応が必要なわけでもないのに、習慣のように連絡を確認してしまい、結果として休息になっていなかったのです。
そこから、「休む」という行為をもっと意識的に行うようになりました。
お茶を丁寧に淹れてホッとひと息つく時間も、私にとって大切な切り替えのスイッチになりました。
② スケジュールに“余白”をつくる
以前から空いた時間があると「せっかくだから何か予定を入れよう」と思い、仕事や用事でスケジュールをぎっしり埋めてしまっていました。
結果、気づけば疲れがどんどん蓄積し、休んだはずなのに疲れが抜けない日が続くようになりました。
そんな時、友人から「月に1日は何も予定を入れない“完全休息日”をつくってみたら」とアドバイスをもらい、思い切って実践してみることにしました。
予定を入れない日をつくるだけで、心にも体にも余裕が生まれ、思っていた以上にリフレッシュできたのを覚えています。
さらに、産業保健新聞の記事で紹介されていた「3つのR」という考え方に出会い、自分の休み方を見直すきっかけになりました。
ストレス対処の基本とされる3つのRとは、以下の3つに分類されます。
① Rest(休息)
② Relax(リラックス)
③ Recreation(余暇)
振り返ってみると、私は休みの日になると「出かける」「遊ぶ」といった「③ Recreation」ばかりに偏っていました。
もちろん楽しいのですが、体はまったく休めていなかったのです。
そこで、読書をしたり、マッサージに行ったり、家でゆっくりお茶を淹れて過ごしたりと、「① Rest」や「② Relax」の時間を意識的に取り入れるようにしました。
すると、“ぐったり感”が少しずつ減り、翌日の仕事にも前向きに向き合えるようになったのです。
副業が当たり前になる2026年——無理なく働き続けるためのヒント
副業や兼業が広がるこれからの時代は、働く時間が増えるだけでなく、心や体への負荷も大きくなりやすい時代です。
そしてこれは、副業や兼業をしている人だけの話ではありません。
「スマホひとつあれば、いつでも仕事の連絡が届き、気づけば“仕事モードのまま”一日が終わってしまう」、そんな切り替えの難しさを抱える人は、今とても増えています。
私自身、兼業生活を続ける中で、意識して休息の時間をつくることの大切さを何度も思い知らされました。
どれだけ好きな仕事でも、無理を続ければ続けるほど、パフォーマンスは落ちてしまいます。
副業や兼業が当たり前になるこれからの時代は、”がんばり続ける”から”続けられる”働き方へシフトすることが必要だと思います。
<参考>
・ 株式会社パーソル総合研究所「第四回 副業の実態・意識に関する定量調査」
・ 独立行政法人労働政策研究・研修機構「副業者の就労に関する調査」






















