
日本栄養士会ではすべての人びとの健康の保持・増進を図るため、2016年に「栄養の日(8月4日)」および「栄養週間(8月1日~8月7日)」を制定しました。
2026年のスローガンは「たのしく食べる、カラダよろこぶ」です。
「ごほうびごはん」と聞くとどのようなごはんを思い浮かべますか?
価格の高い食材や、減量中であればいわゆるチートディといわれる日に食べる高カロリーな料理を思い浮かべる方が多いかもしれません。
もちろんそれも楽しみのひとつですが、栄養のことも考えながら「たのしく食べる、カラダよろこぶ」食事として、季節の食材を使ったごほうびごはんを取り入れてみるのはいかがでしょうか。
季節の食材は較的価格が安定しており、さらに栄養価が高くなる時期でもあります。そのため季節の食材は手軽で「たのしく食べる、カラダよろこぶ」ごほうびにぴったりです。
季節の食材をごほうびとして味わう
季節の食材は、味が濃く、香りが豊かで、栄養価が高い時期に収穫されます。
夏なら、とうもろこし、トマト、きゅうり、オクラ、スイカなど、みずみずしく体を潤す食材が旬を迎えます。
以下は、代表的な夏の食材の一例です。
| 食材 | 含まれる栄養素と効果 |
| とうもろこし | ビタミンB1:糖質のエネルギー変換をサポートすることで、夏バテや疲労回復効果が期待できます |
| トマト | リコピン、ビタミンC:協力な抗酸化作用を持ち、活性酸素(体のサビ)を取り除く効果が期待できます |
| きゅうり | カリウム:取り過ぎたナトリウム(塩)を尿と一緒に体外へ排出する働きがあり、むくみや高血圧予防が期待できます |
| オクラ | 水溶性食物繊維:血糖値の急上昇を防ぐことで食後の疲労感や眠気を予防したり、腸内で便に水分を含ませることで便秘解消効果が期待できます |
| スイカ | βカロテン:粘膜や皮膚を保護する効果が期待できます |
季節の食材を「今日はこれを味わう日」と決めるだけで、食卓が特別な時間になります。
ごほうびといっても豪華な料理である必要はありません。
素材そのものの味を楽しむことが、心の満足感につながります。
五感で楽しむごほうびごはん
味覚だけでなく、視覚・嗅覚・触覚・聴覚の五感を使って「たのしく食べる」のがおすすめです。
五感を意識して食事をする機会はあまり多くないのではないでしょうか。
ぜひこの機会に堪能してみてください。
香り(嗅覚)
バジルやミント、大葉などを添えると香りが立ち、食欲が自然と湧いてきます。
レモンなどの柑橘類やカレーのスパイスの香りも、夏らしい食欲を引き出します。
色(視覚)
赤・緑・黄など夏野菜はカラフルなものが多く、視覚的にも満足感が高まり、食卓が華やかになります。
食感(触覚・聴覚)
きゅうりのシャキッとした歯ごたえや、とうもろこしの粒の弾ける食感は、噛む楽しさを引き出します。
五感を使う食事は満足度が高まり、結果として食べすぎ防止にもつながります。
忙しい日でも、レモンをひと絞りする、彩りのある野菜を一品添えるなど、ちょっとした工夫でごほうび感がうまれます。
夏休みで子どもたちと一緒に食事を取る機会が増える方もいるかもしれません。
食材の皮の手触りを楽しむ、香りを嗅いでみる、歯ごたえを感じながら食べるなど、五感を使った体験は食育にもつながりますよ。
誰かと分かち合うごほうびの時間
食事は、誰かと一緒に食べることでおいしさや楽しさが増します。
家族や友人と季節の食材を使った料理を囲む時間は、心の栄養にもなります。
筆者も毎年夏になると友人と「夏野菜を一緒に食べる日」を作り、季節の野菜を一緒に楽しんでいます。
特別なイベントでなくても、季節を味わう時間は十分ごほうびになります。
また、子どもと一緒に季節の食材を選ぶ体験は、食育にもつながり、食べる楽しさを自然と育ててくれます。
季節のごほうびごはんは、難しい栄養管理ではなく、旬の食材を楽しむだけで自然と「カラダよろこぶ」食事になります。
香り、色、食感、そして誰かと食べる時間といった、小さな楽しみの積み重ねが、心とカラダの健康を支えてくれます。
栄養週間をきっかけに、季節の恵みを味わう食卓をぜひ楽しんでみてください。
<参考>
・ 公益社団法人日本栄養士会「おかげさまで10周年!『栄養の日・栄養週間 2026』開催!」




















