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【シリーズ:兼業時代を生きていく】 第2回 副業ワーカー、兼業ワーカーに憧れる人たちへ
- 2020/3/17
- ワークライフバランス, 働き方改革
副業に関心のある労働者は多い
学校法人産業能率大学総合研究所が2019年6月に発表した「2019年度(第30回)新入社員の会社生活調査」によると、会社に副業の制度があった場合、「利用したい」が31.5%、「どちらかといえば利用したい」の32.5%を合わせると64.0%が利用したいと意向を示しています。
<会社に副業の制度があった場合の利用意向>
利用したい:31.5%
どちらかといえば利用したい:32.5%
どちらかといえば利用したくない:18.4%
利用したくない:17.%
出所:学校法人産業能率大学総合研究所「2019年度(第30回)新入社員の会社生活調査」
この結果は、2018年度に実施した同調査より7.4ポイント増加しており、副業・兼業への関心の高まりがうかがえます。
副業に関心のある経営者も多い
上記は、労働者側の考えですが、経営者側はどうでしょうか。
学校法人産業能率大学総合研究所が2020年2月に発表した「社長に聞く!2020年の経営施策」によれば、「副業制度を導入している」が18.0%、「導入していないが導入を検討している」が17.5%で、全体の35.5%が前向きに取り組んでいることがわかります。
この結果は、2019年に実施した同調査より5.3ポイント増加しています。
兼業が先か、やりたいことが先か
第1回の記事でお話しましたが、筆者は兼業ワーカーとしてドクタートラストで働いています。
周囲の人たちもそのことを知っており、「うらやましい」と言われることがあります。
また、合わせて尋ねられるのが「私も兼業をしたいけれど、どうしたらいいかわからない」ということ。
こういった質問をされたとき、筆者はちょっと困ってしまいます。
というのも、卵が先か、鶏が先かではありませんが、自分が兼業ワーカーになった経緯とは考えがまったく逆だからです。
<質問者の意図>
兼業をしたい → 何をしようか
<筆者の経緯>
やりたいことがある → 兼業で働くことにしよう
以前は「兼業・副業」というと、収入を少しでも増やすためという動機が多かったと思いますが、最近はどちらかというと、「新しいことへのチャレンジ」や「自分の能力の活用」といった目的の人が増えているように見られます。
自分の興味関心を棚卸する
であるならば、最初に必要なことは、「兼業・副業ありき」で考えるよりも、自分自身の能力や好奇心、関心の棚卸だと思います。
なかには、「こんな能力を持っているけれど、勤め先の仕事では活かしきることができない」とか、「こういう興味があるのに、会社の業態、ジャンルとは大きくかけ離れている」といったものが出てくると思います。
それら、自身の持っている資産をもっと活かしたい!と思ったとき、「兼業・副業」が選択肢のひとつにあがってくるのではないでしょうか。