その症状、もしかしたら「心身症」かも。

心身症という言葉をご存知でしょうか?
名前だけを見ると「心の病気のこと?」と思う方もいるかもしれませんね。

では「会社で嫌なことがあった次の日、出社しようとするとおなかが痛くなった」という話を耳にしたことはないでしょうか。
ストレスで「肌が荒れる」「胃が痛くなる」「息苦しくなる」……などなど、精神的な負荷で体調を悪くなるという経験は多くの方にあるのでは?

実は心身症はこういった「精神的ストレスによる身体症状の総称」のことをいいます。
風邪かな、という程度の症状も、もしかするとストレスが原因かもしれません。

メンタル不調と身体症状

精神的ストレスは自律神経系・内分泌系・免疫系の機能を低下させ、さまざまな身体症状を顕在化させてしまいます。

<代表的な症状>
・ ぜんそく
・ 高血圧
・ 立ちくらみ
・ 慢性胃炎
・ 十二指腸潰瘍
・ 過敏性腸症候群
・ 食欲不振
・ 過食症
・ 多汗
・ 冷え
・ 鼻炎
・ 肌荒れ
・ 腰痛症
・ 眼精疲労

意外と身近な症状が多いですね。
日々、こういった症状に悩まされている方もいるのではないでしょうか。
軽度なものだと「風邪かな」「ちょっと体調が悪いな」と思って、身体の不調にだけ気を配ってしまうかと思います。

しかし実は精神的なストレスによる「心身症」かもしれないのです。

お昼休みに簡単リフレッシュ

http://news.doctor-trust.co.jp/?p=22809

こちらの記事では「昼休み5分でできる!自律神経コントロール」をご紹介しています。
リラックス状態の呼吸を行うことで、身体が「リラックス状態である」と錯覚し、副交感神経が優位になり、「リラックス状態の身体」を作り出すことができるというものです。

お昼休みや就寝前、時間のある時に5分程度取り入れてみてください。
腹式呼吸を心がけ、まずしっかりと「吐く(息を吐きだす)」ことから始めます。
肺の空気をゆっくりと全て吐ききるようにすると、自然と深く「吸う」ことができます。
口からしっかりと空気を吐き切ったら、鼻からゆっくりと時間をかけて空気を吸い、目一杯空気を吸ったところで、今度は口からゆっくりと空気を吐き出します。

これを1回5分程度繰り返します。
吸う時も吐く時も時間をかけることがポイントで、呼吸に意識を集中することが重要です。ぜひお試しください!

「あ、わたしの心、今すごく疲れてるのかも!」

少し体調が悪いな~という日は、身体が発するこころのSOSかもしれません。
好きなものを食べたり、趣味に没頭したり、または誰かに話をきいてもらったり、リフレッシュしてみてはいかがでしょう。
もし症状が長く続いたり、重い場合は、産業医など専門家への相談も必要です。
ぜひ日頃から、身体だけではなく、精神面・こころを労わってあげるように意識してみてください。

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冨田さゆり株式会社ドクタートラスト 産業カウンセラー

投稿者プロフィール

ドクタートラストに入社して6年目、多くの民間企業・官公庁の健康管理に関わってきました。産業カウンセラーの資格を取得し、専門知識を深める日々です。対企業、対従業員、健康に働くためのアプローチは多種多様。各々の特性に合わせたアドバイスを心掛けています!
【保有資格】産業カウンセラー
【ドクタートラストへの取材、記事協力依頼などはこちらからお願いします】

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