【保育士執筆】「出勤前からクタクタ……」を回避!子どもの朝食をサクッと終わらせるコツ
- 2025/7/18
- 育児

「仕事に遅れるからさっさと朝ごはんを食べてほしいのに全然食べてくれない……」
そんな働くお父さんお母さんはいませんか?
朝の時間は1分1秒が貴重で、日々お子さんと戦って、出勤するころには「もうヘトヘト……」という方もいるかと思います。
削れる時間はどんどん削っても、ごはんの時間だけはどうしようもないですよね。
今回は、出勤後の親の体力温存を目指して、子どもの朝ごはんのお悩みを解決できるようにお手伝いします!
椅子に座らない問題~シールで解決~
朝ごはん以前の問題で椅子に座ろうとしないというご家庭もありますよね。
私のもうすぐ2歳になる子どももまったく座らない時期がありましたが、今はスムーズに座ってくれています。
なぜ座るようになったのか、それは椅子に大きめのシールを貼っただけです!
どうしてシールを貼っただけで座るようになったのでしょうか。
それは我が家の5歳のお姉ちゃんが教えてくれたことがきっかけです。
私が毎食座ってくれないことに困っていると、「なんで座らないかわかる?」と5歳の娘が聞いてきました。
わからなくて困っていると伝えると、「保育園みたいに自分のマークが貼ってないからだよ!」と言ったのです。
「その発想はなかった!!」と早速大きめの目立つシールを貼って、これがあなたのマークだよと伝えると、手を洗い終わったら椅子に直行してくれるようになりました!
他にも、こんな方法もいいよと教えてくれたのが、以下の3つです。
・机にシールを貼る
・自分でおぼんを持っていく
・ぬいぐるみを先に座らせておく
子どもの気持ちは子どもが一番よくわかっていますね。
5歳児の考えた解決策、ぜひお試しください!
食べない問題~いただきますの前に食べる~
椅子に座るという問題をクリアすると、次に待っているのが食べない問題です。
これは誰しも一度は必ず通る道といっても過言ではないでしょう。
わが家では今まさに直面していて、食べてくれない日が多くなりつつあるのですが、「これなら食べてくれることが多い!」という打開策を発見しました!
それは、「『いただきますの前』と『ごちそうさまの後』に食べさせる作戦」です。
まず、椅子に座った後で、家族全員で「いただきます」をすると、「食事の時間が始まる!」というスイッチが入り、なぜか食べなくなってしまうので、家族より前に子どものごはんの時間をスタートさせています。
わが家の場合は白米をなかなか食べてくれないので、朝はふりかけをかけた一口サイズのおにぎりを3つお皿に乗せて出して、残りをおかわり分として手を伸ばせば届くくらいの離れたところに置きます。
夜はキッチンで白米を一口ずつ味見のような形であげています。
そうすることで、以下のメリットがあります。
① ごはんの時間だから食べなきゃ!というプレッシャーがかからない
② 少量なので完食までのハードルが低くなる
③ 自分の分とおかわりの分は同じものなのに、おかわりのほうを食べたがり結局たくさん食べてくれる
そうすることで、つまみ食いをしているようなわくわく感があるようで、「おいしいね~」と言いながらパクパク食べてくれます!
でも無理はしないで!
「座らせましょう!」「食べさせましょう!」と言ってきましたが、無理をせずに、最初から最後まで椅子に座ることを強制しなくても大丈夫ですし、完食を目指さなくていいと思います。
もちろん座って食べないと誤嚥や喉に詰まってしまうリスクもあるため、子どもの体調や奥歯の生えそろい状況などを考慮してですが、様子を見ながら最善の方法を探していきましょう。
保育園児の朝ごはんの目的のひとつは、給食の時間までお腹を持たせ、活動できるようにすることだと思います。
「保育園では座って食べている」「保育園では給食をよく食べている」ということであれば、朝ごはんの時間は、叱る時間を減らし、「食べてくれればよし」として、穏やかな時間を目指してはいかがでしょうか。
保育士としては、何も食べずに登園するよりバナナ1本でも干し芋1つでも食べてきてくれる方が、子どもの午前中の活力が上がるのでありがたいなと思います。
わが家も時間がないときやごはんを食べてくれないときは、絶対に食べてくれるバナナやヨーグルトや魚肉ソーセージなどをあげています。
園によっては3歳未満児に朝おやつを提供するところもあるかと思いますので、そういったものと合わせて摂取量を考えていくといいかもしれません。
食事のことに限らず、困ったときは、園の保育士にでも栄養士にでも相談してみてください!
皆さんの朝が今以上に素敵な時間になることを願っています。