通園児の感染症を防ぐカギは手指消毒だけではない!?現役保育士ママが教える消毒箇所とは

新型コロナウイルス感染者数が減ってきたのかと思えば増えてきて、まだまだ収まる気配のない世の中ですが、皆さんの周りではいかがでしょうか。
保育園・幼稚園が突然休園になってしまったり、我が子が濃厚接触者になってしまったりということも増えているとお話を聞くようになってきました。
もちろん仕方のないことではありますが、できるだけ仕事を休まずに過ごしたいですよね。
そこで保育園・幼稚園から自宅へ、新型コロナウイルスを含め様々なウイルスを持ち込まないようにするためにできることをわかりやすく解説します。

基本的には手洗いうがいを徹底する!

新型コロナウイルスの感染予防策として真っ先に思い浮かぶのは手指消毒ですね。
まずは家に入ったらすぐに手洗いを十分に行いましょう。
泡をたっぷりつけて、手のひら・指・指の間・爪・手の甲・手首を洗い、十分にすすぐことが大切です。
園でも手洗い指導を行っておりますが、ご家庭でもぜひお子さんと一緒にお父さんお母さんも手洗いをしてください。
うがいは小さい子には難しいかもしれないですが、まずは大人がお手本を見せてあげることで、「やってみよう」という気持ちを育てましょう!

消毒のポイントは足の裏

皆さん、感染症対策の消毒と聞くと手指消毒だけを思い浮かべるのではないでしょうか。
消毒液があふれている世の中ですから、手指消毒は十分にしていただけているはずです。

そこでポイントとなるのが「足の裏」なのです!

「どうして足の裏?」と思いますよね。
お子さんの保育園・幼稚園を思い浮かべてください。
ずっと靴や上履きを履いていますか?
脱いでいる瞬間が多いかと思います。
特に保育園では0~2歳児は裸足で過ごしているのではないでしょうか。
保育園の床というのは毎日掃除をしているとはいえ、おしゃべりした飛沫も落ちていますし、鼻水や涙なども付着していますので、園児の足の裏は手と同じくらいのばい菌がついているのです!

ではどうしたらよいのでしょうか……。
保育園・幼稚園から帰宅したらまずは足の裏をアルコールのウェットティッシュで拭きましょう。
余裕があれば指の間も拭いてあげてください。
そうすることで、きれいになってから家の中に入ることができ、家の中にばい菌を持ち込まないようにすることができます。

※ ウェットティッシュで拭くとすべりやすくなるので転ばないように注意してください
※ 赤ちゃんなど足の裏をなめてしまうのであれば、アルコールではなく手洗いと同様に洗ってあげたほうが安心です

急性アルコール中毒にご注意を!

日本中毒情報センター※1によると、自宅や店舗等で消毒剤・除菌剤が眼に入ったという相談が寄せられており、注意が呼びかけられています。
先日、保育所に通う5歳の子どもが手指消毒のアルコール消毒液を10回なめ、急性アルコール中毒となり、救急搬送された事案が発生したとの報道もありましたね。
今や街中に消毒液があふれています。
各店舗の入り口には必ずと言っていいほど置いてありますよね。
自分で押すタイプから自動で噴射されるものまでありますが、どちらも噴射ノズルの高さはちょうど子どもたちの目の高さです。
自分たちが使用するときはもちろんですが、周りの人たちが使うときにもお子さんの目にかからないように注意が必要になります。

◆ 自宅で消毒液・除菌剤を使うときは

・ 子どもの手の届かないところに保管しましょう
・ 大人の監視下で使用させてください

◆ 目に⼊ってしまったとき

・ 目をこすらないように注意して、直ちに洗眼してください
・ 洗眼後も痛み、充⾎がある場合、洗眼が難しい場合、コンタクトレンズが外れない場合は医療機関を受診してください

◆ なめてしまったとき

・ 水分を多くとらせましょう
・ 意識の混濁や嘔吐などがあればすぐに受診してください

手指消毒用のアルコールは度数が高いので十分な注意が必要です。
目に見えないウイルスはどこについているかわからないという恐怖もあるかと思います。
気にしすぎるのも疲れてしまいますので、過度に恐れず、除菌していくことが大切です。
皆さんが今日も元気に働けるように、日々のお子さんの感染症対策をしていきましょう!!

※1 公益財団法⼈⽇本中毒情報センター

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吉沢夏希株式会社ドクタートラスト 保育士

投稿者プロフィール

大学在学中から保育園で子どもたちに接する仕事を続けてきました。保育士としての経験と出産育児の経験をあわせて、産前産後・育児中の働くお母さんの力になりたいと思っています。
また、記事では子どもの成長過程に関することから保育士が実際に現場で使う保育テクニックなどを紹介し、日々の子育てが少しでも楽しくなるようにサポートしていきます。
【保有資格】保育士、チャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラー、幼児食インストラクター、チャイルドコーチングアドバイザー
【YouTubeで「子育て相談コーナー」配信中!】
【ドクタートラストへの取材、記事協力依頼などはこちらからお願いします】

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