乳児を子育て中のお父さんお母さん、少量を調理する手間に悩んだり、忙しいなかで離乳食を作るのに困ったりしていませんか?
働きながら、育児や家事を両立するのは大変ですよね。
この記事では、忙しいお父さん、お母さんの離乳食づくりの負担を減らすアイデアを3つご紹介していきます。
少量調理の必要なし!まとめてフリージング
一つ目は、冷凍保存「フリージング」です。
フリージングの方法は簡単で、赤ちゃんが食べられる状態にした食材を「冷凍する」だけ。
野菜やお粥などを単品で冷凍してもよいですし、「野菜ミックス」や「具入りお粥」にして冷凍するのもおすすめです。
たとえば、加熱後ペースト状にしたかぼちゃやにんじんと茹でた鶏ひき肉を混ぜて冷凍すると、野菜とたんぱく質が同時にとれる一品となります。
鶏ひき肉は脂が多いので、離乳中期以降に使用するようにしましょう。
ただし、まとめて冷凍すると1回分を解凍するのが大変なため、製氷皿を使って小分けにしたり、チャック付き袋に詰めたのちに箸で跡をつけてブロックに分けたりすることで使いやすくなります。
市販の離乳食冷凍容器などを活用するのも便利です。
<フリージングの注意点>
・ 調理後、よく冷ましてから冷凍する。
・ 品名や調理日を記した清潔な容器を使用し、1週間以内に使い切る。
・ 食中毒予防のために、解凍の際には自然解凍ではなくレンジなどを使用して中心まで十分加熱する。また、一度解凍したものは再冷凍しない。
・ 豆腐や牛乳、繊維の多いセロリやゴボウは冷凍に向かないので注意する。
ママやパパのごはんと一緒に!取り分け離乳食
次にご紹介するのは、大人の食事を作っている過程で、少量を取り分けて離乳食にする「取り分け離乳食」です。
特におすすめなのは「ゆで」や「蒸し」、「煮る」調理をする料理です。
食材をゴロッと大きめに切って柔らかく茹で、包丁で押しつぶすだけで簡単にペーストができます。
ポトフやカレー、煮物を作る際、調味する前に赤ちゃんが食べる分だけ取り分けて柔らかくし、その後に大人が食べる分の味付けをします。赤ちゃんが食べることを考えて、くたくたになるまで煮ます。
調理の手間を減らすだけでなく、お父さんやお母さんと同じものを食べられるため赤ちゃんの食べる意欲や食への興味が増す効果を期待できます。
<取り分け離乳食の注意点>
・ 揚げ物や、肉の脂身など、油分を多く含む調理法や食材は避ける。
・ 赤ちゃんの食事で大切なのは素材の味を楽しむことなので、味付けをする前に取り出す。だしなどで煮込む場合にも、煮詰めすぎると塩味が強くなってしまう可能性があるので注意する。
ご飯を炊くついでに!炊飯器活用テクニック
最後にご紹介するのは、炊飯器でご飯を炊く際に赤ちゃんが食べる食材も同時に加熱調理を行う方法です。
皮をむいたにんじんやじゃがいも、さつまいもなどを大きめに切り、ご飯を炊く時に一緒に炊飯器に入れるだけで、柔らかくなります。
米に味や色が移るのが気になる場合は、耐熱容器に入れるときれいに調理できます。
また、葉物野菜は炊飯器で長時間調理をすると変色してしまうので、ゆで調理のほうが適しています。
野菜だけでなく、湯飲みなどの耐熱容器に米と水を入れて一緒に炊くとお粥を作ることもできます。
<離乳の時期と水の量の目安>
離乳初期(5~6カ月):米に対し10倍の水
離乳中期(7~8カ月):米に対し7倍の水
離乳後期(9~11カ月):米に対し5倍の水
<炊飯器活用の注意点>
・ ほうれん草などのアクの強い食品は炊飯するとあくが残ってしまうため、ゆで調理がおすすめ。
ここまでご紹介してきたように、少しの工夫で離乳食づくりの負担を軽減することができます。
仕事や家事で忙しいなかでも赤ちゃんと笑顔で接することができるよう、時短アイデアを活用してみてください。
また乳児ボツリヌス症予防のために、1歳未満の乳児には蜂蜜を与えないようにしましょう。