皆さんは、「『自転車通勤推進企業』宣言プロジェクト」についてご存じですか?
自転車通勤を推進する「優良企業」の第1弾が国土交通省より認定・公表されました。
令和2年4月3日に発表されたこのプロジェクトは、企業活動における自転車通勤や業務利用を拡大するため創設されました。
同時に、積極的に推進している企業の取り組みを広く周知するため、「宣言企業」の募集が開始されました。
今回は、「『自転車通勤推進企業』宣言プロジェクト」の詳細や、どんな企業が優良企業に認定されたのかご説明していきます。
「自転車通勤推進企業」宣言プロジェクトについて
「自転車通勤推進企業」宣言プロジェクトとは、自転車通勤を推進する企業や団体に対する認定制度の創設により、自転車通勤を積極的に推進する事業者の取組を広く発信し、ひいては企業活動における自転車通勤や業務利用の拡大を図ることを目的としています。
申請は事業所単位で可能であり、宣言企業は随時募集されています。
認定には「宣言企業」と「優良企業」の2種類があり、毎年1回「優良企業」の認定が行われています。
宣言企業 | 優良企業 | |
認定要件 | 以下の3項目すべてを満たす企業・団体 ①従業員駐輪場を確保 | 自転車通勤者が100名以上、または全従業員の2割以上を占める宣言企業のうち、以下の1項目以上を満たし、独自の積極的取組や地域性を総合的に勘案し、特に優れた企業団体 ①定期的点検整備を義務化 |
期間 | 5年間有効(更新可) | 宣言企業の有効期間(更新可) |
認定ロゴ |
認定優良企業の取り組み
令和2年度末までに初回「宣言企業」として応募のあった「宣言企業」41社のうち2社について、特に優れた取り組みを実施していることから「初回優良企業」と認定されました。
◎日本電子株式会社<東京都昭島市>
警察と協力した交通安全講習の実施や会社独自の自転車保険の提供のほか、広大な駐輪場に出退勤管理機を設置するなど、多数の社員が自転車通勤を行っていることを前提とした手厚い安全対策や利便性向上策を推進している。
◎株式会社はてな<東京都昭島市>
月額2万円の通勤手当を支給(※)しているほか、空気入れの常備、駐輪場代の全額補助を行うなど、従業員が自転車通勤をしたくなるような環境を積極的に整備している。
※2020年11月よりオフィス出勤を前提としない制度に切り替え、通勤手当の代わりに在宅勤務手当を支給。
認定式は、今回4回目となる「自転車活用推進功績者」の表彰式と合同で執り行われました。
令和3年5月31日に開かれた認定式では、自転車活用推進本部長の赤羽国土交通大臣より、優良企業に対し認定証の授与が行われる他、自転車アンバサダーであるタレントの稲村亜美さんも司会進行役として参加されていました。
<参考>
・ 国土交通省 報道発表資料はこちら
・ 認定式の様子はこちら
・ 自転車活用推進功績者についてはこちら
今後のプロジェクトについて
令和3年5月に「第2次自転車活用推進計画」が閣議決定され、以下4つの目標を掲げ、取り組んでいるとのことです。
・ 自転車交通の役割拡大による良好な都市環境の形成
・ サイクルスポーツの振興等による活力ある健康長寿社会の実現
・ サイクルツーリズムの推進による観光立国の実現
・ 自転車事故のない安全で安心な社会の実現
コロナ禍により、不要不急の外出を避けつつも、心身共に健やかであり続けるための一つのツールとして、自転車を活用することは有益であると考えます。
最近では、観光地の案内所や駅近辺に、レンタサイクル屋さんも増えているそうです。
今はなかなか友人と集まることは難しいので、自宅付近で自転車に乗り体力をつけ、コロナ禍が明けた時、美しい景色を求めてサイクリングを楽しむための旅行計画を立てておくなどいかがでしょう。
旅行は、その計画を立てている間の時間も楽しいものです。
お友達とビデオ通話で相談するのも楽しそうですね。
「心身共に健康であること」を意識して毎日を過ごすために、楽しく体を動かしましょう。